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23 光臨! 管理神サマ(笑)

感想に引き続き、活動報告にも初コメントいただきました。

ありがとうございます。

感想の返信届いてますでしょうか?

コメントには返信じゃなくていいのですかね?

何せ初めてでして、小説の内容についてだけではなくてなろう利用についてもアドバイスをいただけたらうれしいな、と思います。

 


 ホントに、本当に軽いギャグのつもりだったんだよ。中二病的な。

『召喚! シュレ顕現せよ!』なんて言ってみたら、ホントに現れやがった。しかも、召喚されたことに気付かずにゲー○ボーイ的なので遊んでやがる。尻出して。


「むずかしいわね。ここどうすんのかしら」


「まず尻隠せや!」


 オッサンは、誰が悪いといえば自分だろうということはわかっていたが、そう突っ込まずにはいられなかった。アイテムボックスに入れっぱなしだったハリセンを取り出して幼女のおケツを叩いてしまうほどに。


「いたい! えっ? なんでタケシがいるの? いつ神界に来たの?」


「それでも全知全能か! 呆けていないで周りをよく見ろ! あと! しゃべり方が違うぞ!」


「え? あ……タケシよ、召喚魔法の習得見事じゃ。流石ワシが見込んだだけのことはあるのう」


 私に言われて瞬時に状況把握できるのは神として当然なのだろうが、ゲーム機を後ろに隠しながらワンピースの裾を直しているので、ベッドの上で悶えているようにしか見えない。誰かに見られたら通報モノの光景だ。結界張っていてよかった。

『のじゃ』口調も今は胡散臭さいっぱいである。面倒だからそこは突っ込まんが。


「……お褒めいただき、ありがとう。これからもっと精進しますので、もう帰ってもいいですよ。サヨウナラ」


「ちょ、勝手に呼んでおいてその言い草はないじゃろ!」


 何か用があって呼び出したワケではない。これは完全な事故なのだ。

 だが、管理神サマはご機嫌斜めである。ベッドの上に立ち上がって吼えている。


「じゃあ、どうしろと? 三つの願いでも叶えてくれるのか? 魂と引き換えなら御免だぞ」


「どうしてそうなるっちゃ! 誠意の問題ニャン!」


「一升瓶でも出せってか? 今はまだ無理だ。米があれば錬金術とか植生魔法で醸造できそうなんだが。そうだ! 米はあるんだろうな、この世界」


「うがーっ! 話逸らすなポヨ!」


「逸らしてなどいない! 日本人転生者なら誰でも抱えている大問題だ! 王宮(ここ)のメシが思ったよりウマくてすっかり海外旅行気分で忘れてただけだ」


「違うっちゃ! わらわのことを気遣えピョン!」


「気遣ってるだろ? お忙しい管理神サマ(笑)はすることが山のようにあるから、さっさと帰ってくれていいって言ってるじゃないか」


「ウキーっ! 馬鹿タケシーっ! また(笑)って言った!」


 とうとうベッドからジャンプして私に掴みかかってきた。

 幼女がオッサンに『だいしゅきホールド』して胸倉を掴みあげてガクガクしている。うん、酷い絵面だ。事案だ。


 オッサンの精神安定のため、ここは真面目に接してやらねば。


「ほーら、高い高い! 機嫌直せよ。高い高~い!」


 オッサンは幼女の両脇に手を入れ、持ち上げる。


「アホ! 子供じゃないわい!」


「ほげっ!」


 シュレが足をバタつかせ、偶然か必然か、当たってはいけないところにクリティカルヒットした。オッサン悶絶。筆舌に尽くし難いとはこのことだ。


「ふん! まさに天罰じゃのう」


 治癒魔法などまだ習得していない、HP切れ寸前のオッサンの涙目ではハッキリと見えなかったが、ふわりと床に降り立ったシュレが偉そうに腕を組んで睥睨していた。オッサンの出していた照明(ライティング)の輪っかの下に立ってるから天使のようです。神サマだけど。


 くそ、誰が上手いこと言え、と言った!


 《治れ~治れ~。痛くな~い痛くな~い。痛いの痛いの飛んでけ~》

 心の中で唱えました。

 あ、治った。


 ウソ! これって『治癒魔法』も覚えたってこと? 何でもありかよ! この世界。てゆうか、シュレの寄越したチートがメチャ性能なのだろう。文字通り『神スキル』。


 男の危機から脱出した私は立ち上がってシュレと対峙する。


「久しぶり。元気だったか?」


 今までのことはなかったことにしよう。


「くっ……まあ、よい。お主といるとわらわが神である自信をなくしそうだ」


「はっはっは。そんなに褒めるな」


「褒めとらん! はっ! くそ、また乗せられるところであったゾイ」


「まあまあ。機嫌を直せ、な?」


「にゃ、にゃでるにゃ!」


 幼女のご機嫌を取る作戦パートⅡ、ナデニコもあまり効果はなかったようだ。いや、急所攻撃がなかったので少しは効果があったのか。


「で、本当にどうする? わかってるとは思うが、単に魔法の実験の結果で呼んでしまっただけなんだぞ」


 オッサンは幼女の頭を撫でながら聞いてみる。振り払われたりしていないので穏便な答えが期待できるだろう。


「しょ、しょれは……もうしゅこし、ここにいてやってもいいニャ……」


 神サマはお暇らしい。ゲームで遊んでるくらいだからな。

 お、ナデナデしているうちにヌコ耳が生えてきた。生えるというかキャラ変化?


 どちらにしろ、このままモフモフを堪能させてもらおう。

 こちらの世界では確かにケモ耳っ娘がいたが、ギルドの職員に『モフらせて?』とは聞けないし、他に狼系の魔物をティムするどころか見てもいないし、唯一出会った魔物はスライムで、プニプニでもよかったのだが、触ったら手を食べられるところだっだしで、癒しが足りない。


「よし、じゃあ、俺の魔法の勉強に付き合ってくれな。毎晩電話で話してるから同じようなもんだろ」


「ひゃん!」


 抱えあげたら変な声出してた。また何かのキャラがバグったのだろう。

 オッサンはベッドに腰掛け、膝に幼女を乗っける。左手は(幼女の頭に)添えるだけ。うむ。これなら親戚のおじさんが姪を可愛がっているようにしか見えない。


 シュレは予想外におとなしくしている。

 オッサンは片手でヌコ耳をモフりながらもう片手でスーパーケータイの魔道書を読んでいる。

 時たま質問したりするが、シュレの答えは『にゃ』が多すぎて理解し辛かった。きっとヌコ耳バージョンの弊害? 特典? なのだろう。それはそれで癒されるから良い。


 心地よいケモ耳の感触と難解な学術書のダブル攻撃で、オッサンはいつの間にか寝落ちしていました。




 気が付いたら朝。

 メイドさんに起こされた時はシュレの姿はなかった。ノックが聞こえたということは、シュレが結界を解除してくれていたに違いない。たまには気が利くよな。


 あ、ゲーム機、忘れているぞ。

 仕方がない。作ったばかりのミニ神社に奉納しておくか。ご神体代わりだ。


 パンパン!

 オッサンは約束どおり、シュレの神殿に拝礼する。


 今日こそ、何も面倒なことが起きませんように!






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