音楽は革命をおこす~怪しいやつ~
前話に引き続き読んでくださっているかたありがとうございます。
怪しい。
こいつ限りなく怪しい。
まさか私に接触したのは私を監視するため?
廊下の隅なんかで身分の高い女が民を扇動してるってこいつの父親が怒っていたのを私は知っている。
と言うことは『亡国の貴族なんてなんの得もない』って言っていたが……スパイか
幸いあいつらは私がどうやって城を抜け出しているのかも気づいてないようだし、他にも王女は沢山いるから私だとはバレてないはず。
じゃあなぜ私を監視するのだろうか?
他の王女にも監視をつけているの?
とにもかくにも信用できない。
「どうかしましたか?」
にっこりと微笑む仇敵の息子
ぜってぇ何か企んでやがる。
これはあれだ。あれ。
腹ぐろ系だ!
飲み込まれてはいけない‼
シャーーー‼
「そんなに威嚇してどーしたんですか?」
どーしたもこーしたもない。
お前がなに考えてるのかわからないんだよ!
この好少年を押し出した感じの微笑みで何もかんものみ込んで自分の独壇場にするつもりだ!
こういうやつにはどーすればよかった?
「そんな嘘臭い笑みで私はのみ込まれないからな!!」
言った。言ったぞ!
ありがとう!前世の親友!
おーどー副会長は笑顔をとにかくひていすれば良いってよくわからなかったけど熱弁してたの耳が腐るほど聞いててよかった!
悪の息子は固まっている。