ヤンデレロボットは何もできない
そこは真っ暗な闇の中でした。
知らない様な機械音が鳴り響いていて、とても怖かったです。
「起きておくれ、ソフィア。」
その声を手探りで探しました。
頑張って目を開けると、マスターがいました。
「君はソフィアだ。よろしく。」
マスターは、私を作ってくれたのでした。
マスターはあまり上手く動けない駄目な私をサポートしてくれました。
どこへ行こうとも付き添ってくれて、それはとても優しかったです。
でも、二つ寂しいことがありました。
一つ目は、私に鼻がついていないので、マスターの香りがかげなかったことです。
二つ目は、マスターは時折、どこかへ出かけてしまうのです。
でも、マスターは優しくていい人なので、そんなことも忘れられるのです。
マスターは、私だけの物なのです。
私が生まれて8年が経った頃、マスターは誕生日を祝ってくれました。
毎年の誕生日よりももっと特別な気がしたのです。
マスターは、自分で大体のことをできる様になった私を見て、いいところへ連れて行こうと言いました。
私はとても喜びました。
マスターは悲しい場所に連れて行きました。
他の子達が過ごす場所へ私を連れて行きました。
私は悲しみました。マスターは私だけのものだったはずなのに、マスターは私にこのことを隠していたのです。
今にも目の前にいる何体もの子達を壊したくなりました。
でも、それをしてしまったらマスターが悲しんでしまうので出来ませんでした。
悲しみを抑え込めず、壊れてしまいたいと思いました。
でも、それをしてしまったらマスターが悲しんでしまうので出来ませんでした。
マスターを私のものにもできず、私は何もできず。もう、どうすればいいのかわからないのでした。




