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2・悩み



・・腕が痛い。


今日は先輩に言われて

俺も寝てみることにした。


先輩に腕枕してあげたのまではよかったんだけど、

先輩は早々に背中を向けて寝てしまった。


寝顔を見るつもりだったのに、

ただ痛くて自分が寝れないだけになってしまった。


酷いなぁ


落ち込んでいると、先輩が寝返りを打った。


何やらむにゃむにゃと言っている。


ちょっと幸せ。


悪戯心で鼻をくいっと押してみる。


「・・ん・・。」


ほんの少し眉しかめた。


可愛い。


すると

「ん〜・・。」


先輩が半分目を開けた。

やば、起こしちゃった。


先輩は半目のままぼーっとしている。


すぐそこにある先輩の目に見つめられ、鼓動がはっきりしてくる。


「・・先、ぱい?」

そう呼ぶと先輩が動いた。


あぁやっぱり起きて・・


と思った、その時

「ん!?ふ・・・っ。」


先輩が、

先輩に、キスされた。


顔が熱くなるのを感じる。

先輩は俺の肩に手をかけていて、

逃げようにも逃げられない。


息が出来ない・・っ。


「んっ・・はぁっ、はぁ。」


先輩はしばらくして、俺を解放すると、

さっきの半目のまま


「えへへっ。」


と笑ったと思うと、

もぞもぞと動いて俺の腕の中に入ってうずくまり、

再び寝息を立て始めた。

顔の熱が収まらない。


・・まさか、寝ぼけてた・・?


いつもの先輩だったらこんなことしない、

というか出来ないはずだ。


・・くそぅ、まさか寝ぼけた先輩に唇を奪われるとは。




帰り道、先輩に聞いてみた。


「先輩、お昼一回起きた?」

「いや?ぐーすか寝てたけど、なんで?」


本当に寝てたのか。

全く覚えてないなんてすごい。


「別に。あ、なんか夢見た?」

「夢なんて一々覚えてな・・」

そこまで言って先輩の顔は突然赤くなった。


「お、覚えてないぞっ?!」

声が裏返ってる。


先輩はバレバレの嘘をついた。


なんて分かりやすいんだ。

「何?どんな夢?」


じりじりと近づくと、先輩は俺を睨んで、


「だ、だから覚えてないってっ。」

と、怒鳴った。


もう真っ赤ではないけど目元はまだ赤い。


あんまり追い詰めても可哀相なので、

しばらく見つめて止めた。


お返しはこんなもんでいいだろう。


あの時の唯一の救いは先輩が起きてなかったことだ。


あんな顔見られたらからかわれるに決まってる。


ふぅ、とため息をついた。

「どうかしたか?」


先輩が上目づかいに問い掛けてくる。


・・こういう顔無自覚なんだろうな。

他の奴にもこんな顔、すんのかな。


「別に。」

言葉と同時に先輩の手を握った。


先輩は嬉しそうな顔をしている。


先輩は俺のことで困ったり、悩んだりするのかな?

そうだといい。




―俺はこんなに悩まされるの、先輩だけだから。




†ふぃん†

一応これで

カメ嘘(?笑)の番外編は終了です。


他に書いて欲しいという人が(いないと思いますが;w)

もしいたらっ

言って下さい

( ̄▽ ̄)


最後まで読んで頂きありがとーございます。

m(._.)mw

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