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ミッドナイト・ブレイカーD×M(デモンズ×メモリー)  作者: 一条信輝


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82/119

82話:灰の街と、記録喪失者

いつもお読みいただきありがとうございます!


 今回は、新たな舞台――“灰の街”へとマユとナナが足を踏み入れます。

 何もかもが「なかったこと」にされているこの街で、二人は“記録”と“記憶”の闇に立ち向かいます。


 かつての大災害すら覚えていない住民たち。

 記録が失われていく図書館。

 そして、マユが辿り着いた“祠”に残された、意志を持つ記録書。


 忘却は果たして誰のためのものか?

 そして、監査局内部にまで伸びるこの事件の影――


 じわじわと、核心へと迫っていくシリーズ後半戦。ぜひ最後までお付き合いください!

北の支部からさらに半日、凍てつく風の中を走る馬車がようやく目的の街へと到着した。


 「……ここが、“グレイミスト”の街?」


 ナナが窓を拭いながら外を見つめる。そこには、まるで長く雨に打たれた石像のように、灰色に染まりきった建物が静かに並んでいた。


 灰――それは比喩ではなく、現実だった。屋根、道路、街灯、さらには人々の衣服に至るまで、淡く灰色がこびりついたような色合いで統一されていた。


 「……何だ、この街は」


 マユもまた、馬車から降りた途端に立ち止まる。足元で、白とも黒ともつかぬ細かい粒子が風に舞っていた。それは雪ではなかった。触れればしっとりと指先に残る――灰だった。


 「灰の街……って呼ばれてる所以かな。昔、大きな災害があったって、報告書にはあったけど……」


 「でも、誰も“その災害”を覚えてないんでしょ?」


 ナナが振り返る。マユは無言でうなずいた。


 街の住人の多くが“特定の記憶”を失っているという。しかもそれは、個人差のある健忘ではなく、“街全体が何かを忘れている”ような、奇妙な一致を持っていた。


 歩を進めると、広場の中央で老婦人がベンチに座り、ぼんやりと空を見上げていた。マユが軽く会釈して声をかける。


 「すみません。少しだけ、話を伺ってもいいですか?」


 老婦人はゆっくりと首をかしげ、わずかに笑った。


 「おや……あなたたち、旅の方かい?」


 「ええ。昔この辺りで“大きな災害”があったと聞いて……」


 その言葉に、婦人の目が一瞬だけ揺れた。


 しかし次の瞬間、彼女は曖昧な笑みを浮かべて首を横に振った。


 「……さぁてねぇ、そんな話、聞いたことがないよ。昔から静かな町だったと思うけど」


 「……そう、ですか」


 マユは軽く頭を下げてその場を後にする。


 二人は無言で歩き続けた。


 風が吹き抜けるたびに、舞い上がる灰が視界を霞ませる。だが、そこには確かに“何かがあった痕跡”が残っているように見えた。


 「ねえ、マユ」


 ナナが小さな声で話しかけてきた。


 「うん?」


 「人は記憶を失っても、生きていけるのかな。たとえ、大事な誰かを忘れてても……」


 その問いに、マユはしばらく言葉を返せなかった。


 彼自身、かつての世界で、名前を捨て、過去を閉じてここにやってきた。忘れたわけではない。だが、切り捨てることで“今”を選んだのだ。


 「……忘れてることに気づいてないなら、きっとそれは、“誰かに忘れさせられた”んだ」


 「誰かって?」


 「わからない。でもこの街全体が“揃って忘れてる”ってのは、自然なことじゃない。……まるで記憶ごと切り取られたような、そんな感じだ」


 ナナが唇を噛んだ。


 「じゃあ……記憶を取り戻したら、この街の人たち……辛くなるのかな」


 「それでも、真実を知ることは、前に進むために必要なんだ」


 マユの声は、少しだけ硬かった。


 「それに、記録が残っていれば、誰かがそれを手繰れる。……俺たちが、それをする」


 「……うん」


 二人は足を止めた。そこに見えてきたのは、かつて“北の叡智”とまで呼ばれた公共図書館――《灰写館かいしゃかん》と呼ばれる大きな石造りの建物だった。


 かすかに傾いた塔のような構造は、かつての地震の影響だろうか、窓ガラスの多くも割れ、補修の跡が各所に残されていた。


 「ここに、何か残っているといいけど……」


 ナナが囁くように言い、マユは扉に手をかけた。


 重々しい扉が、鈍くきしみながら開かれる。


 中には冷えた空気と、灰に覆われた閲覧室。誰もいない図書館は、時間さえ凍りついてしまったかのようだった。


 「……この空気、なんか落ち着かない」


 「“何か”が消された痕跡が、まだ残ってるんだろうな」


 二人は奥へと進む。


 棚に収められた本には、異様な特徴があった。


 表紙はある。タイトルもある。けれど――ページをめくるたびに、文章が途中から消えているのだ。


 ナナが一冊手に取り、震える声で言った。


 「これ……まるで、誰かが“物語を食べた”みたい」


 マユもまた、別の書物を開く。そこには冒頭だけが残り、後は真っ白な紙が続いていた。


 「記憶の喪失と、記録の空白……どっちが先なんだ?」


 声に出しても、答えはなかった。


 けれど確かに、“この街にはまだ何かがある”。


 それだけは、確信できた。

マユとナナは、かつて閲覧者で賑わっていたはずの中央閲覧室に足を踏み入れた。


 石造りの天井は高く、吹き抜けのようになっている。かつて光が差し込んでいたであろう天窓は、今は灰で曇り、かすかな陽の光を乱反射させているだけだった。


 「ここ……すごく広いのに、なんだか音が吸い込まれるみたい」


 ナナが囁いた声さえ、天井に届く前に吸い込まれて消えるようだった。床には誰かが歩いた形跡すらない。人の気配があまりに希薄すぎて、まるで“時間そのものが封印されている”ような感覚に包まれる。


 マユは慎重に足を運びながら、壁際の資料棚へと向かった。そこには年代順に並べられたはずの行政記録や報告書、住民台帳がずらりと並んでいた。


 だが――


 「……見出しが、ない?」


 彼が手に取った数冊の記録簿には、奇妙な違和感があった。背表紙にはきちんとタイトルが記されているのに、中を開けばほとんどのページが“白紙”だった。ほんの数行だけ活字が残っているものもあったが、それすら途中で途切れている。


 ナナも別の棚を見ていた。


 「マユ……このあたり、何か変だよ」


 ナナが指差した棚の上段には、記録分類用のタグがかけられていた。しかし、そのすべてが同じ記号を示していた――《R-Null(記録喪失)》。


 「……“Null”か。元から空白だった記録ってことにされてるんだな」


 「でも……そんなの、変だよね?」


 ナナが心細げに言う。


 「うん。何もなかったことに“されてる”ようにしか思えない」


 マユはその記号の中から、一冊だけ背表紙の色が違う記録書を見つけた。古びた革装のそれは、他のものよりも明らかに扱いが丁寧だった。


 「……“検閲対象”? ラベルが貼られてる」


 慎重に開いたその本には、奇妙な構造があった。


 前半は“街の歴史”として、開拓から交易路の成立、文化の発展に至るまでが詳細に記されていた。しかし、ある項を境にして、ページごと破られたような断絶が存在していた。


 「ここで、丸ごと消えてる……しかも、切り取り方が不自然だ」


 ナナが息を呑んだ。


 「まるで、“その出来事”だけを誰かが消したみたい」


 マユは周囲を見渡し、確かめるように言った。


 「……この図書館には、“記録の痕跡”が残ってる。誰かがそれを、意図的に削除してる」


 「でも、誰が? 何のために?」


 ナナの問いに、マユはすぐには答えられなかった。だが、視線の端に映った図書館の奥の小部屋が、彼の思考を遮った。


 鍵のかかったアーカイブ室。そこは通常の閲覧者は立ち入ることができない“制限区域”だ。


 「……あそこに、まだ何か残ってるかもしれない」


 マユが手をかけると、やはり施錠されていた。


 だが、古びた錠前は長年使われていなかったせいか、意外なほどあっさりと工具で解除できた。


 重々しい扉を開けると、中には棚よりも小ぶりな木箱が整然と並べられていた。記録ではなく、“証拠品”の保管庫のような構造。


 「……このラベル、“Z-D事件関連”?」


 「Z……? なんだろう、それ」


 「事件名か、分類コードか……どちらにしても、他と違ってこの記録は消されていない」


 箱を開けたマユは、中に収められていた“半分だけ焼けた手記”を取り出す。


 破れた表紙には、手書きの文字でこう記されていた。


 ――《記憶は消せても、真実は灰にならない》


 「……誰かが、これを残そうとしたんだ」


 マユは震える指先でページをめくる。そこには、かろうじて残された数行の文章があった。


 > 『災害ではない。これは実験だった。記憶を消す力を試すための――“意図的な操作”。』


 「……操作? 記憶を?」


 「そんなの……人の心を……」


 ナナの言葉が途中で震えた。マユはそっと彼女の肩に手を置いた。


 「大丈夫。これ以上、消されたままにさせない」


 彼はその手記を丁寧に包み、外套の内側へと仕舞い込む。


 「証拠を持って、支部に戻ろう」


 「でも……誰が、こんなことを……」


 「それも探らなきゃいけない。でも、その前に――」


 マユは図書館の中央に戻り、灰に覆われた台座のような石碑を見つけた。かつて記念碑だったそれは、今では誰にも読まれることのない名を刻んでいた。


 「記憶は消せても、“痕跡”は消しきれない」


 そう呟きながら、マユは手袋を外し、指先で石碑の文字をなぞった。


 風が吹き、また灰が舞い上がる。


 ――まるで、それが彼らの決意に応えるように。

灰の街――それはまるで、時間が一部だけ焼き尽くされ、痕跡だけを残した場所のようだった。


 マユとナナは、町の外れにある旧記録管理庫の奥へと足を踏み入れていた。壁はすすけ、棚の一部は崩れかけている。だがそれでも、図書館とは別に設けられたこの“保管庫”には、元々改ざん防止用に記録を二重保管していた可能性があった。


 「これ……全部、消されてる」


 ナナが震える指で一冊の分厚い記録帳を開いた。紙の質はよく、年代ごとに製本されたものだ。だが、そのページの多くは、薄く、灰色にくすみ、文字がかすれていた。


 「いや……これは“消された”というより、“忘れられた”んだ」


 マユはその紙に手を当てた。指先から流れる気配が、僅かに反応を返す。確かに、そこに“何か”は書かれていた。しかし、今はもう“読めない”。


 「魔術的な処理が施されてる……記録自体が、記憶と連動してるんだ。住人の記憶が失われた瞬間に、これらの記録も反応して消去された可能性がある」


 「じゃあ、ここに書いてあった“災害の記録”も……?」


 「そう。思い出す者がいなければ、記録は意味を持たない。記憶と記録が一対ならば、どちらかが欠けた時点で、もう一方も消滅する」


 ナナは黙って棚の奥を見つめていた。崩れかけた階段の先には、まだ未整理の巻物や封筒が山積みになっている。


 「なんで、こんなことが……」


 「意図的だ。これは、偶然の現象じゃない」


 マユの声は低かった。ラグナを封印して以来、その思考は以前より冷静で深くなっていた。剣を封じたからこそ、視界が拡がったのだ。


 「何者かが、“この街の災害の記憶”を、徹底的に消そうとしている。そしてその対象は、人だけじゃなく“記録”にまで及んでる」


 「でも、そんなことができるなんて……」


 「できる。この街のように、魔術基盤の記憶が“共鳴保存”されている場所なら、魔法的干渉で情報の“根”ごと刈り取ることは理論上可能だ」


 「じゃあ……この街にとって、“あの災害”は……そんなにも都合の悪い出来事だったの?」


 ナナの問いに、マユはすぐには答えられなかった。彼の視線は、棚の一番下――鍵のかかった金属箱へと移る。


 「これ……開けられる?」


 ナナが問いかけたが、マユは無言で腰を下ろし、懐から鍵型の魔導具を取り出す。それは監査局の記録保管庫で使われる共通キーのひとつだ。手の中で構造を変化させながら、彼は慎重に錠へと差し込む。


 カチリ――。


 箱が静かに開いた。


 中には、厚紙に包まれた書簡が一通。さらに、未使用の音声記録石が収められていた。


 「これ……音声記録だ」


 マユは石を手に取った。中にはうっすらと魔力の痕跡が残っている。記録は一度再生されると消えるタイプではない。彼は慎重に、持参していた再生装置に石をセットした。


 ――カリ……カリ……カリッ。


 音が流れ始めた。最初は雑音のようだったが、やがてかすれた声が響いた。


 《……この記録が再生される頃には、私はもうこの街にはいないだろう》


 ナナが息をのんだ。


 《この街には、かつて“災厄の種”が埋められた。誰が、何のために――それを調べることを許されなかった。だから、記録は全て封印された》


 声は、女のものだった。年齢は不詳だが、どこか決意の籠もった響きがある。


 《だが、それでも……この記憶が必要になる時が来ると信じて、私はこの声を残す。どうか、聞いているあなた。あなたが“真実を求める者”であるならば……“灰の祠”へ向かって》


 「灰の祠……?」


 ナナがつぶやいた。


 再生はそこで終わった。石はそのまま淡い光を失い、静かに沈黙した。


 マユは深く目を閉じた。


 (真実を求める者、か……)


 それは、かつて誰にも望まれずにこの世界に現れ、必要とされないまま、ただ“目の前のものを記録する”ことしかできなかった自分への問いでもあった。


 「ナナ。準備をするぞ。次は“灰の祠”だ」


 「うん。でも、きっとそこ……ただの祠じゃないよね」


 「……ああ。きっと、“記憶そのもの”が眠っている」


 二人は立ち上がり、暗がりを後にした。外の空気は、いつの間にか少しだけ温かくなっていた。


 だがその分、空には鈍い雲が広がり始めていた。

灰の街――それはまるで、時間が一部だけ焼き尽くされ、痕跡だけを残した場所のようだった。


 マユとナナは、町の外れにある旧記録管理庫の奥へと足を踏み入れていた。壁はすすけ、棚の一部は崩れかけている。だがそれでも、図書館とは別に設けられたこの“保管庫”には、元々改ざん防止用に記録を二重保管していた可能性があった。


 「これ……全部、消されてる」


 ナナが震える指で一冊の分厚い記録帳を開いた。紙の質はよく、年代ごとに製本されたものだ。だが、そのページの多くは、薄く、灰色にくすみ、文字がかすれていた。


 「いや……これは“消された”というより、“忘れられた”んだ」


 マユはその紙に手を当てた。指先から流れる気配が、僅かに反応を返す。確かに、そこに“何か”は書かれていた。しかし、今はもう“読めない”。


 「魔術的な処理が施されてる……記録自体が、記憶と連動してるんだ。住人の記憶が失われた瞬間に、これらの記録も反応して消去された可能性がある」


 「じゃあ、ここに書いてあった“災害の記録”も……?」


 「そう。思い出す者がいなければ、記録は意味を持たない。記憶と記録が一対ならば、どちらかが欠けた時点で、もう一方も消滅する」


 ナナは黙って棚の奥を見つめていた。崩れかけた階段の先には、まだ未整理の巻物や封筒が山積みになっている。


 「なんで、こんなことが……」


 「意図的だ。これは、偶然の現象じゃない」


 マユの声は低かった。ラグナを封印して以来、その思考は以前より冷静で深くなっていた。剣を封じたからこそ、視界が拡がったのだ。


 「何者かが、“この街の災害の記憶”を、徹底的に消そうとしている。そしてその対象は、人だけじゃなく“記録”にまで及んでる」


 「でも、そんなことができるなんて……」


 「できる。この街のように、魔術基盤の記憶が“共鳴保存”されている場所なら、魔法的干渉で情報の“根”ごと刈り取ることは理論上可能だ」


 「じゃあ……この街にとって、“あの災害”は……そんなにも都合の悪い出来事だったの?」


 ナナの問いに、マユはすぐには答えられなかった。彼の視線は、棚の一番下――鍵のかかった金属箱へと移る。


 「これ……開けられる?」


 ナナが問いかけたが、マユは無言で腰を下ろし、懐から鍵型の魔導具を取り出す。それは監査局の記録保管庫で使われる共通キーのひとつだ。手の中で構造を変化させながら、彼は慎重に錠へと差し込む。


 カチリ――。


 箱が静かに開いた。


 中には、厚紙に包まれた書簡が一通。さらに、未使用の音声記録石が収められていた。


 「これ……音声記録だ」


 マユは石を手に取った。中にはうっすらと魔力の痕跡が残っている。記録は一度再生されると消えるタイプではない。彼は慎重に、持参していた再生装置に石をセットした。


 ――カリ……カリ……カリッ。


 音が流れ始めた。最初は雑音のようだったが、やがてかすれた声が響いた。


 《……この記録が再生される頃には、私はもうこの街にはいないだろう》


 ナナが息をのんだ。


 《この街には、かつて“災厄の種”が埋められた。誰が、何のために――それを調べることを許されなかった。だから、記録は全て封印された》


 声は、女のものだった。年齢は不詳だが、どこか決意の籠もった響きがある。


 《だが、それでも……この記憶が必要になる時が来ると信じて、私はこの声を残す。どうか、聞いているあなた。あなたが“真実を求める者”であるならば……“灰の祠”へ向かって》


 「灰の祠……?」


 ナナがつぶやいた。


 再生はそこで終わった。石はそのまま淡い光を失い、静かに沈黙した。


 マユは深く目を閉じた。


 (真実を求める者、か……)


 それは、かつて誰にも望まれずにこの世界に現れ、必要とされないまま、ただ“目の前のものを記録する”ことしかできなかった自分への問いでもあった。


 「ナナ。準備をするぞ。次は“灰の祠”だ」


 「うん。でも、きっとそこ……ただの祠じゃないよね」


 「……ああ。きっと、“記憶そのもの”が眠っている」


 二人は立ち上がり、暗がりを後にした。外の空気は、いつの間にか少しだけ温かくなっていた。


 だがその分、空には鈍い雲が広がり始めていた。

ここまで読んでくださり、ありがとうございます!


 今回の第82話では、「記憶」と「記録」の喪失という、監査者マユの本質に関わるテーマに踏み込んでみました。

 “何も知らない人々”と、“何かを知ってしまった者”――その間に立つマユの姿を、今後も深く掘り下げていきたいと思っています。


 ナナとのやり取りにも、小さな成長や絆が感じられる回となりました。

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