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ミッドナイト・ブレイカーD×M(デモンズ×メモリー)  作者: 一条信輝


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78話:ラグナ、覚醒の兆し

異界の“観測”が終わり、ついに“干渉”が始まります。


今回のエピソードでは、ラグナの封印が一部解かれ、マユがその代償と向き合いながら新たな敵に立ち向かう姿を描きました。

“記憶を焼く剣”という力は、ただのバトル演出ではなく、マユ自身の存在や選択と密接に結びついています。


また、ナナとエリナの存在も今後ますます重要になります。二人とも“戦う力”を持たないからこそ、マユを止める、支える、あるいは導く役割を担っていきます。


不穏な静けさを破るように開いた“主裂け目”──。

異界との“扉”は、もう閉じられません。

深夜。


 学院の地下、かつて“儀式室”と呼ばれていた石造りの広間に、異変が静かに広がっていた。


 最初に気づいたのは、ナナだった。


 封印室と繋がる階段を降りきった先。

 石の床に刻まれた古い魔術式が、じわじわと赤黒く滲み始めていた。


 「これ……もう、結界じゃない。裂けてる。空間そのものが、向こうに引っ張られてる……」


 彼女の肩口で、小さな光球が揺れていた。契約の印から生じた、観測者からの“残光”だ。


 エリナはその隣に立ち、眉間にしわを寄せる。


 「見て。あの紋──“主裂け目”の予兆と一致してる。……まさか、ここに開くなんて」


 広間の中央。石畳が、波紋のように脈打っている。


 空気が重い。いや、違う。空気“ではない何か”が、押し寄せてくるようだった。

 ここに立っているだけで、現実の輪郭がわずかに歪む。


 ナナは、自身の足元に結界を展開し、歪みに抗う防壁を構築した。


 「マユを呼んで。早く……これは、もう封じる段階じゃない。何かが、来ようとしてる」


 エリナは頷き、魔術式の端末を起動しようとした──その時だった。


 石の床が、ほんの一瞬、真っ黒に染まった。


 “主裂け目”が、実体を得たのだ。


 ナナが即座に距離を取る。

 だが、次の瞬間、空間そのものが──逆転した。


 「っ……!」


 重力が、視界が、時間すら傾いたような錯覚。


 空間が折りたたまれ、重なり、反転する。


 その中に、一つの“目”が開いた。

 それは、以前に観測された“視線”よりも遥かに強い。意志を持った“侵入”そのものだった。


 裂け目から伸びた気配が、石畳を這い、壁を削る。

 広間の隅で、保護魔術の残滓が次々と砕けていく。


 「ナナ、下がって!」

 エリナが叫び、魔術障壁を展開するが──追いつかない。


 そのとき。


 空気を切り裂く音と共に、“剣”が降り立った。


 「……間に合ったか」


 マユが、ラグナを携えて立っていた。


 剣の柄に添えられた手から、紫電のような光が漏れている。

 それは通常のラグナの“第一段階”を超えた、さらなる封印の内側──第2段階の力に触れた証だった。


 「ラグナが……反応してる?」

 ナナがその光を見て、息を飲む。


 マユは無言で歩み寄ると、広間の中心に足を進めた。


 裂け目の核に近づくほど、重力と存在の輪郭が曖昧になる。


 そこに在るのに、そこに“居ない”。

 誰かが見ているのに、誰の目にも映っていない。


 その矛盾を貫くように、マユはラグナを構えた。


 「“存在を確定させる剣”……それが、お前の役目だったな」


 刃が、空間を裂く。

 その一振りは、物質ではなく“観測そのもの”を断ち切る剣閃。


 紫紺の光が放たれ、裂け目の“目”がたじろいだ。


 だが──それだけだった。


 ラグナの力が届いても、“主裂け目”は完全には閉じない。


 「……半端だ」


 マユが歯を食いしばる。


 「このままじゃ、こっちが焼き尽くされる。ラグナ……もう少し、貸してくれ」


 応えるように、剣が熱を帯びる。


 “記憶と存在を焼く力”──第2段階の真の力が、剣の芯から滲み出す。


 その瞬間、ナナが叫ぶ。


 「マユ、だめっ! それ以上は、あなた自身が消える!」


 マユの視界が、わずかに滲んだ。


 意識の外側が、“焼かれて”いる。

 過去の記憶、名前、存在の重さが削れていく。


 それでも──彼は踏み出す。


 「……でも、今、ここで止めなきゃ」


 エリナがその背を見つめ、拳を握る。


 「……それでも、あなたは一人で背負うのね……!」


 魔術障壁の端で、ナナが契約光を展開しながら呟いた。


 「この力……マユは、“自分を消してでも”止めるつもりなんだ……」


 誰かの記憶に残ることなく、存在だけが消えていく力。

 それが、“ラグナの第二段階”だった。


 マユの剣が、もう一度振るわれた。


 空間が震え、“主裂け目”が揺らいだ。


 だが──まだ閉じない。


 「……足りない」


 マユは膝をつき、剣に額を当てる。


 ラグナが微かに震え、彼の記憶に囁いた。


 ──まだ、解放するか?


 ──それは、“全てを焼く”ということだぞ。


 マユは、目を閉じた。


 「このままじゃ、全部壊れる。俺も、お前も、きっと」


 だからこそ──


 「一度だけでいい。“俺を焼く力”を、“俺の意志”で振るわせてくれ」


 深い闇の中で、剣が静かに、頷いた気がした。

地下第二層、旧書庫跡。


 そこは、かつて研究者たちが異界断片を保管していた場所だった。

 今は封印された空間の奥に、誰にも知られていない“主裂け目”が脈動を始めていた。


 重ねられた結界が、何層も剥がれ落ちていく音が、地下全体に微かに響いていた。

 それは耳で聞こえるものではなく、皮膚の下に直接“伝わってくる”感覚だった。


 マユ、ナナ、エリナの三人は、その震源地とされる通路の前に立っていた。


 「ここが……?」


 エリナの声は低く、緊張を帯びていた。

 地下通路の奥からは、瘴気ではない“気配”が吹き出していた。

 異界の瘴気とは違う、もっと濃く、もっと“原初的”なもの。


 マユはラグナの柄に手を添えていた。

 彼女は、今にも目を覚ましそうな気配を剣から感じ取っていた。


 「……感じる。向こうは、こっちを見てる」

 ナナが小さく震える声で言った。

 だがその目に宿る光は、恐怖だけではなかった。

 彼女は、門の番人として“見る”ことの意味を、すでに理解し始めていた。


 「裂け目の“核”が動いてる。これ、もしかして……“主裂け目”じゃない?」


 エリナが展開した魔術式に、空間の重力線が歪んで映る。

 幾何学模様の魔法陣の端が引き裂かれ、解け、中心へと吸い込まれていく。


 「この感じ……結界が内側から“溶けてる”」


 マユが静かに頷いた。


 「もう……持たない。そもそも、これは“外”からの侵入を防ぐための封印だ。……“内側”から、意志を持って崩壊しようとしてるなら……」


 ナナが、はっとした顔でマユを見た。


 「……誰かが、“こちら側に来たい”と思ってる?」


 「あるいは、誰かが“ここにいなければならない”と思ってる」


 マユの言葉は謎めいていたが、ナナにはどこか納得できるものがあった。

 異界の構造は、単なる力ではない。“思念”が空間の論理を決める。

 そしていま、この場所に“強く存在を刻もうとしている”意思があった。


 「ラグナが……騒いでる」


 マユの背から響く気配が、空気を震わせた。


 ラグナ──契約された剣が、その封印の“第二段階”を揺らがせていた。

 柄の中心に埋め込まれた赤い宝珠が、脈動を始める。


 「まずい。……これは、“開く”ぞ」


 マユの声に、ナナとエリナの表情が強張った。

 彼はゆっくりとラグナを抜き放つ。


 ──ギィ、ン。


 金属ではない、記憶そのものが軋むような異音が響く。


 ラグナが、まるで“夢を見ている”かのように、全体を赤黒く発光させる。


 「……これ以上、暴走させたら……」


 マユは、剣に呼びかける。


 「……ラグナ。まだ、起きるな。お前の“記憶の炎”は、今のこの空間を……存在ごと、焼き尽くす」


 だがその言葉を押し返すように、剣から“声にならない熱”が流れ込んできた。


 記憶が燃えていく。


 どこかの戦場。

 誰かを守り、そして誰かを失った記憶。

 交わした契約の炎が、マユの脳裏を駆け巡る。


 「っ……!」


 彼の足元から、記憶の灰が舞い上がった。

 空間そのものが、彼の“存在の情報”を喰らい始めていた。


 「マユ!」


 エリナが駆け寄ろうとするが、ラグナの結界がそれを阻む。

 ナナが彼女の腕を掴み、止める。


 「ダメ、今は触れちゃ……! マユは、ラグナと“内側”で繋がってる……!」


 光の渦の中心で、マユが剣を両手で支えていた。

 彼の瞳の奥で、“記憶”が焼かれている。


 だが、彼は踏みとどまった。


 ──俺が失えば、この世界は守れない。

 ──けれど、全部を喰わせてしまえば、俺が消える。


 「……ラグナ。俺は、お前を“抑える”」


 彼の言葉に応じるように、ラグナが一閃だけ光を放った。

 空間に刻まれた主裂け目の輪郭が、ぼんやりと浮かび上がる。


 まるで、“門の形”を持っているようだった。


 ナナが小さく呟く。


 「……あれが、“向こうの核心”……?」


 エリナが、ぽつりと囁いた。


 「門の先に、誰がいるの……?」


 その問いに、マユは何も答えなかった。


 ただ、剣を再び鞘に収め、振り返らずに歩き出した。

空気が重かった。


 ただ湿っているのでも、瘴気が濃いのでもない。

 それは、“時間”そのものが足を取られるような、粘性を持った沈黙だった。


 主裂け目は、まだ完全には開いていない。

 だが、その“門”は確かにこの空間に存在していた。


 ナナが震えるように立ち尽くしていた。

 彼女の目には、門の向こうにうごめく“かたちのない存在”が見えていた。

 それは意思のようで、夢のようで、

 ──けれど、確かに“視線”をこちらに向けている。


 「……あれ、もう……こっちを“見てる”よ……」


 ナナの言葉に、エリナが思わず背筋を正した。

 彼女には裂け目の奥が見えているわけではない。

 だが、ナナが“番人”としてその感覚を確かに伝えてきていることだけは、はっきりと分かった。


 「マユ……本当に、大丈夫なの?」


 小さく絞り出された問いかけに、マユは目を閉じたまま頷く。


 「まだ……あれは“来て”はいない。だが、来ようとしている」


 「迎え撃つつもり?」

 エリナの声に、彼は答えない。


 ただ、ゆっくりと一歩前へと進む。

 剣はもう鞘に収められているが、空間そのものが彼に反応していた。

 剣が火を吹く前のような、焦げた金属のにおいが漂う。


 「俺が……引き受けるよ」


 その言葉に、ナナが顔を上げた。


 「だめ。マユひとりで、また全部背負おうとしないで」


 小さな声だったが、強い意志があった。


 「……あたしは“番人”だよ? こっちと向こうの、境界を見てる。あたしが“そこ”を守るの、当たり前じゃん……」


 マユは一瞬だけ表情を緩めた。


 「……ごめん。でも、今のこれは“番人”の仕事じゃない。“俺”の責任なんだ」


 「責任……?」


 「ラグナを解放したのは、俺だ。

 あいつの“記憶を焼く力”を……止められるのも、俺しかいない」


 ナナが言い返そうとしたそのとき、エリナが一歩踏み出した。


 「なら、“私の出番”もある」


 マユとナナが、揃って彼女を見る。


 エリナは、静かに呟いた。


 「私の目には、裂け目の“中身”は見えない。

 けど──“今この場所で、何が失われようとしてるか”は、分かる」


 その言葉に、マユの目が揺れた。


 「……世界って、こんなに静かに壊れていくんだね。誰も気づかないうちに、ほんの少しずつ、常識が溶けて……心が擦れて……それでも誰も叫ばない」


 彼女は、地下の空間を見回す。

 沈んだ石の天井。崩れかけた封印文字。軋む空間。

 ──“観測”されなくなった空間の末路。


 「だから、私はここに立ってる。“声にできない痛み”を拾うのが、私の役割だと思ってるから」


 彼女の瞳は真っ直ぐで、何かを託された“覚悟”の色をしていた。


 「……真夜、あなたは“神代真夜”じゃない。でも、私は今、“クロヤ・マユ”としてのあなたを信じてる」


 マユは小さく笑った。

 その笑みには、痛みも、感謝も、どこか懐かしい何かも混じっていた。


 「ありがとう。エリナ、ナナ」


 彼はゆっくりと振り返る。


 門の気配が、またひとつ強くなった。


 ──そこに、“名前”のない存在が立っている。


 人のような、影のような、獣のような、

 それでいて、あまりに“懐かしい気配”を纏っていた。


 「……やっぱり、来たか」


 マユは、剣に手を添える。


 今はまだ完全な戦闘ではない。

 だが、これは明らかに“門を叩く前兆”だ。


 ラグナが微かに呻く。

 剣そのものが、目の前の“何か”に反応している。


 ナナがその存在をじっと見据える。


 「……あれ、なんで……ちょっとだけ、“私に似てる”気がする」


 マユが小さく眉をひそめた。


 「似てる?」


 「うん。……たぶん、“観測される側”の気配じゃない。“観測する者”の目を、してる」


 沈黙が落ちる。


 存在は門の先に立ったまま、ただ静かにこちらを見ていた。

 言葉もなく、敵意もなく──ただ、“こちらを見ている”。


 そしてその視線が、マユだけでなく、ナナにも、エリナにも注がれていることに、三人は気づいていた。


 「これは……試されてる?」


 誰ともなくそう呟いた声は、答えを得ることはなかった。


 だが──その視線を跳ね返すように、マユが一歩踏み出した。


 「来いよ。“こっち”がどういう場所か、教えてやる」


 その声に、ラグナが僅かに光を放った。


 門の先で、“影”が動き出す──

“それ”が門を通った瞬間、空気が反転した。


 音もなく、風もなく。

 ただ“場”の圧が変わった。世界の重力が、半歩だけズレたような奇妙な感覚。

 耳鳴りのような高周波が、鼓膜ではなく“記憶”を震わせていた。


 ──来た。


 その存在は、ヒトの形をしていた。

 だが、ヒトではなかった。


 長い四肢。曖昧な輪郭。影のようで、霧のようで、

 けれど目だけが異様に鮮明だった。


 黄金色の、感情を持たない双眸。


 その視線は、まっすぐにマユを射抜いていた。


 「……名乗りもしないのか?」


 マユが低く問いかける。

 しかし“それ”は、何も言わなかった。


 いや──“声を持っていない”のかもしれない。


 だが、返答はあった。

 直接、頭の奥に──それも、マユだけでなく、ナナとエリナにも同時に届く“思念”のようなものが。


 ≪観測は、終わった。次は、接触と同期。≫


 意味は曖昧だった。だが、“侵食”に近い。


 「……観測するだけじゃ、足りなくなったってわけね」


 エリナが言った。


 マユが剣に手をかける。

 刃はまだ抜かれていない。だが、ラグナがすでに“熱”を帯びていた。


 内側から焦げるような気配。

 金属音のような息遣い。


 剣が、自ら目覚めようとしている。


 ──そして、それに反応するかのように、“それ”が動いた。


 一歩、踏み出す。


 それだけで、地面が波打った。

 実体があるようでいて、空間そのものがひずんでいる。

 質量を持たないのに、踏みしめた石が軋む音がする。

 “こちらの世界に適応してきている”。


 ナナが身を引くように、マユの背後へ回る。


 「マユ……それ、もう“観測者”じゃない。境界を越えてきた“干渉者”だよ……!」


 マユは頷きもせず、ただ目を細める。


 「来るぞ」


 次の瞬間、“それ”の腕が伸びた。


 伸縮自在の触手のような、影のようなそれは、

 一直線にマユの胸を貫こうと迫ってきた。


 だが──火花が走る。


 ラグナが、勝手に“刃”を露出させた。


 マユの手が剣の柄にかかる前に、

 黒い炎のようなエネルギーが周囲に散った。


 「っ……ラグナ、暴れるな……!」


 警告にも似た言葉を吐きながら、マユは剣を引き抜いた。


 その瞬間、世界が軋んだ。


 ラグナの“第2段階”が、部分的に解放された。


 剣身に走るのは、古代文字のような紋様。

 赤黒い光が血のように滲み、それが空間ごと灼いていく。


 ──記憶を焼く剣。


 ただ斬るだけで、対象の“存在履歴”そのものを破壊する。


 「斬るぞ……!」


 マユが踏み込み、振り抜いた刃は、“それ”の腕を断ち切った。

 腕は光と影の残滓を散らしながら消滅したが──次の瞬間、再生した。


 「っ……!」


 ナナが息を呑む。


 「再生……? マユの剣、効いてないの?」


 「いや、効いてる。けど……あいつ、“時間”を巻き戻してる」


 マユの声は低かった。

 敵は、単純な再生ではなく、“観測された直前の状態”へと自らを巻き戻している。


 記憶を操作する剣でさえ、“対象の時間”そのものに干渉しない限り、“本質”は斬れない。


 「じゃあ……どうするの?」


 エリナが問う。


 マユの手が剣を構え直す。

 ラグナの刃が、淡く震える。


 「もっと深く……もっと奥へ踏み込むしかない。

 ただの切断じゃダメだ。記憶じゃなく、“存在の根”ごと、断ち切る」


 だが、それは──ラグナの“封印”をさらに解かなければならないことを意味していた。


 ナナが、マユの背に叫ぶ。


 「それ以上、ラグナを解放したら……! マユの記憶、今度こそ焼き尽くされちゃうよ!」


 「分かってる。でも、止められない」


 その声は、静かだった。

 もう恐れてはいなかった。


 マユは、剣を逆手に構える。

 炎のように揺らめくラグナの刃が、“それ”を照らす。


 「来いよ……次は、お前の“記憶”ごと、斬り裂いてやる」


 “それ”は、応えるように再び動いた。


 ……新たな戦闘が始まる前の、呼吸の重なりだけが、空間に響いていた。

ここまでお読みいただき、ありがとうございます。

第78話は、シリーズ中でも転換点となる回でした。


“存在を斬る”というのは、ただの攻撃手段ではなく、記憶や時間、果てはその人が「在る」ということ自体に踏み込む禁忌。

ラグナの第2段階は、その一端に過ぎません。


次回からはさらに世界が“ねじれる”方向へ進みます。

学園という日常の舞台は維持されたまま、異界の“侵食”が静かに加速していく──そんな不穏な幕開けです。


マユがどこまで踏み込むのか、そしてラグナはどこまで“記憶を喰らう”のか。

ぜひ引き続き見守っていただけると嬉しいです。


それでは、第79話でお会いしましょう。

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