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ミッドナイト・ブレイカーD×M(デモンズ×メモリー)  作者: 一条信輝


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72/119

72話:裏手の炎、密やかな警告

舞踏会の熱が冷め、日常が戻ってきたかのように見える学園。

 だがその裏側では、確かに“何か”が動き始めていた。


 瘴気の侵蝕によって暴走した生徒の出現、契印装置の異常、封印結界の歪み――

 見えない場所で少しずつ積み重なる“不具合”が、やがてひとつの“兆し”へと変わっていく。


 マユは、それらを感じ取りながらも、すべてを言葉にしない。

 それが“役割”であり、“責任”だと理解しているからこそ、誰にも頼らず、夜の学園を歩き続ける。


 そして彼の前に現れたのは、記憶を喰らう影――いや、それ以上の“何か”だった。


 静かに、だが確実に。

 物語は、境界線の向こう側へと足を踏み入れ始める。

学園は、いつもより深く静まっていた。


 仮面舞踏会のあった翌晩。

 祭りの片づけはすでに終わり、飾りも音も消え去った。

 日常の輪郭が戻りつつあるその夜――空には、雲ひとつなかった。


 けれど、星も月も光らなかった。


 不思議な夜だった。


 風は吹かず、葉も揺れない。なのに、空気の奥に“ざわめき”だけがあった。


 マユは、ひとり裏庭にいた。


 校舎の裏手。旧講堂と裏山の間に挟まれた、人気のない中庭。

 昼間は使われることもなく、草木が勝手に生い茂っている場所。

 だが今、そこに立っているのは理由があった。


 結界の“歪み”――微細な振動と、皮膚に粘つく霊気の残滓。

 マユの感覚器は、ここ数日、特定の地点を中心に繰り返される異変を確かに捉えていた。


 「……やはり、ここか」


 つぶやきと同時に、腰の装具から《霊気干渉計》を取り出す。

 指先で起動すると、微細な音が鳴り、装置の針が震え始めた。


 針はすぐに限界値を超え、青く点滅する。


 「異界境界、第二段階。まだ裂けてはいない……だが、薄い」


 マユは空気を吸い込み、目を細める。

 まるでどこかに“見えない扉”があるようだった。


 このまま放置すれば、いずれ誰かが誤って踏み入れる。


 「……警告には足りない。排気封鎖を試すか」


 そう言いかけたその時――


 風が吹いた。


 まるで、待っていたかのような瞬間だった。


 枯れ葉が舞い、空気が渦を巻く。

 そして――ほんの一瞬、空間が“ひび割れた”。


 裂けた。


 まるでガラスのように。


 空気の一部がひしゃげ、音もなく薄い空洞が広がっていく。

 歪みの中から、黒煙のような“瘴気”が漏れ出した。


 「っ……!」


 マユは後退しながら、封呪短剣を抜く。

 その刹那――


 音が、走った。


 足音。

 人のものだ。しかも軽く、速い。


 「だれか、いる――!」


 声がした。


 茂みを抜けて走ってきたのは、一年の男子生徒だった。

 夜間外出は校則違反だが、それどころではない。


 彼の身体に、すでに“黒煙”がまとわりついていた。


 「まさか……! 侵蝕がこんなに早いなんて……!」


 マユが駆け寄ると、生徒は苦しげに喉を押さえていた。


 「う、あ……ッ、熱……身体が、うるさい……!」


 瘴気の侵入が、すでに“意思の干渉”に達していた。


 眼球は濁り、口元から黒い霧が漏れている。


 ――暴走の初期症状。


 「落ち着け、今、すぐに……!」


 マユは呪文を唱えながら、短剣の柄を床に突き立てた。


 同時に、周囲の霊気を切り裂くような術式が展開される。


 《斥瘴結界・簡式》――瘴気を中和・排除する最も初歩的な応急術。


 だが相手は人間。出力を間違えれば、意識や記憶に傷を残す。


 「……ごめん、少し痛むぞ」


 マユはつぶやき、霊紋を相手の胸元へ転写する。


 青白い光が一閃。


 次の瞬間――


 生徒の身体が弾かれたように震え、霧が裂けた。


 「――ッ!」


 黒煙が悲鳴のように散り、地面に吸い込まれていく。


 マユはすぐさま跪き、生徒の様子を確認する。


 呼吸は正常、意識は不明瞭ながら生きている。


 「……間に合った、か」


 そして、改めて見回す。


 瘴気の源――は、すでに裂け目を閉じ、気配を隠していた。


 ただ、その残滓だけが、足元の石畳に焦げ跡を残している。


 しかもその痕跡は――“人為的”な文様に見えた。


 「……誰かが、“開けている”?」


 マユの眉が、ぴくりと震えた。


 この歪みは、自然現象ではない。

 仮に“偶然の干渉”だとしても、誰かがそれを利用している。


 彼は手のひらを見た。


 そこには、微かに赤い亀裂が走っている。


 《契印装置》の不調――それもまた、今夜が初めてではなかった。


 「このままでは……」


 声が、かすかに震えた。


 「……誰かが、死ぬ」


 その言葉だけが、夜の中に落ちた。

救急室の灯りは、淡く鈍い。


 その中に、生徒がひとり眠っていた。

 瘴気に取り憑かれ、一時的に暴走しかけた一年の男子――今は静かな呼吸を繰り返している。


 ベッド脇で簡易呪符が淡い光を放ち、微弱な干渉波を散らしていた。

 “記憶の再定着”と“精神圧の安定化”。その場で急造した術式によるものだ。


 処置は成功。意識も数時間以内に戻るはず。

 ただ、瘴気に“心”を擦られた痕跡は完全には消えない。


 「……この程度で済んだのは運がよかっただけ」


 仮面舞踏会の夜から、わずか一晩。

 何かが、確実に変わり始めている。


     ◆


 「――やっぱり、動いてたのね」


 扉が開く音とともに、ミズハラ・カスミが入ってきた。

 銀髪を一つにまとめ、制服の上に黒いショートマントを羽織っている。

 瞳の奥には、読み切れない光が宿っていた。


 返答せず、診断紙を睨む。

 数字は、正常値をわずかに超えたまま微動だにしない。


 「報告、出すの?」


 「その前に、確かめなければならないことがある」


 「契印装置?」


 視線がカスミに向いた。

 言葉を濁すつもりだったが、その名を出された時点で無意味になる。


 「どうして、それを」


 「最近、右手を隠す癖がついてる。術式を使う時だけ呼吸が乱れる。……前はそんなことなかった」


 黙って、椅子の背にもたれる。

 そして、ようやく口を開いた。


 「装置に干渉がある。完全な誤作動ではないが、微細なノイズが生じている感覚がある。

  記憶の処理、術式転写、全てが一拍ずつ遅れる」


 「封印の基盤が歪んでるってこと?」


 「そうだ。ただ、それがこちらだけの現象なのか、他の使用者にも広がっているのか……判断材料が足りない」


 契印装置――異界と接する者にとって、管理と安定を保つための制御基盤。

 その中枢が歪めば、力を持つ者自身が“歪みの核”となり得る。


 暴走、混濁、記憶の消失、あるいは――裂け目の発生源。


 「このままなら、自分が境界そのものに変わる可能性もある」


 カスミが黙った。


 その沈黙が何を意味するかを、言葉にする必要はなかった。


 「今日の生徒の件も、封印の揺れと瘴気が連動していた。個人の問題として扱うべきではない」


 「つまり、封印網が内側から侵食されている」


 「その可能性が高い」


 机上に置いた図面の一角を指差す。


 「この点を中心に、三日前から微弱な干渉が観測されている。

  干渉は直線的じゃない。渦を描くように波及している。……異常な“集まり方”だ」


 カスミは腕を組み、静かに壁にもたれた。


 「つまり……瘴気を引き寄せてる存在がいる」


 「少なくとも、反応している媒体がいる。

  結界の下、学園の“どこか”でそれが動いている可能性が高い」


     ◆


 「……学園には、報告する気?」


 問いに対して、首を横に振る。


 「今の時点で報告すれば、結界の再構成、管理局の介入が入る。

  隔離、記憶操作、監視強化。被害は最小で済んでも、回復は遅れる」


 「それでも、“今”なら止められるかもしれない」


 「止めるためには、まず“見つける”必要がある。

  原因がどこにあるのか、どうやって広がっているのか。推測では足りない」


 カスミの視線が揺れる。


 「あなたはいつも、壊れる前に止めようとする。

  でも、“もう壊れてる”ってこともあるのよ」


 「……分かっている」


 その一言で、話が途切れる。


     ◆


 深夜の旧校舎裏。


 風は静かに吹いていた。


 瘴気の気配はもう消えていたが、空間の骨組みは、確実に歪んでいる。

 霊気の流れが逆流し、地面の一角にはまだ“熱”が残っていた。


 足元を踏みしめ、視線を周囲に巡らせる。

 空間は無音。けれど、存在の“隙間”がひとつ残っていた。


 契印装置に触れる。

 その表層がわずかに震え、内側から熱を持っているのがわかる。


 まるで、自身の存在が呼び水になっているかのようだった。


 「……時間は、もうあまり残されていない」


 その言葉は、誰に向けたものでもなかった。

 けれど、その声音は、明確な覚悟と焦燥を帯びていた。

翌朝の学園は、いつも通りだった。


 朝の鐘が鳴り、廊下には制服姿の生徒たちの声と足音が響いていた。

 昨日の舞踏会の話題はまだ尾を引いており、飾り付けの名残を見つけては、誰かが「惜しいね」と笑っていた。


 窓から射し込む朝日。

 黒板に書かれた時間割。

 騒がしさと規則正しさが混ざり合った、なんの変哲もない日常。


 ……だが、確かに空気は“どこか違って”いた。


 それに気づいたのは、ミナミ・エリナだった。


 教室の後ろ。窓際の席に座った彼女は、視線だけを巡らせる。


 笑っている顔。会話の輪。

 そのすべてが“正常”に見えるのに、ほんの少しだけ色が薄い。


 たとえば、廊下ですれ違った下級生の目が、どこか“焦点の定まらない瞬間”を見せたこと。

 たとえば、何でもない質問に対して、一瞬だけ“答えを忘れたような”間が生まれること。


 気のせいかもしれない。

 だが、それが“気のせいでは済まされないこと”もあると、彼女は知っている。


 「……また、何かが近づいてる?」


 そのつぶやきは、風に消えた。


     ◆


 一方で、マユは図書棟の隅にいた。


 授業の合間を縫い、資料閲覧室の鍵を借りて封印管理系の記録を確認していた。


 分類棚の中、過去十年分の“干渉履歴”が記録されたファイルを、ひとつずつ取り出しては読み込んでいく。


 目を通す速度は早く、けれど正確だった。


 ページの端に印がついた箇所をメモし、現在の症例との照合を続ける。


 ――侵食の速度。瘴気の濃度。対応した術式。封印破損のパターン。


 手が止まったのは、“ある症例”の項目だった。


 《対象:第二階層・制御中枢経由の断裂。発症者は学内職員。暴走時刻、午前二時十五分。装置異常検出:なし。精神汚染反応:有。》

 《補足:本人の申告により、接触源は“夢”を経由していた可能性あり。》


 夢。


 それは、通常の瘴気流入とは別ルートだ。


 夢を媒介にして異界との干渉が始まるなら、契印装置の検知をすり抜ける可能性がある。


 指先がわずかに止まる。


 今、同じように“兆候が現れている者”がいたとしたら……。


 そのとき、扉の外から小さな声が聞こえた。


 「……最近、変な夢見てさ。なんか知らない場所で、誰かの声が聞こえるんだよね」


 「それ、怖っ……まさか、またホラーゲームのやりすぎじゃないの?」


 笑い声が続いたが、マユは本から目を離していなかった。


 その“たわいない会話”の中に、“たわいなくないもの”が混じっていたから。


     ◆


 昼休み。


 渡り廊下で、エリナとカスミがすれ違った。


 どちらも立ち止まりはしなかったが、ほんの一瞬、目が合った。


 「……気づいてるのね」


 互いに言葉にはしなかった。


 だが、その瞬間に“認識の共有”が生まれていた。


 日常が動いているように見えて、その基盤は静かに脆くなり始めている。

 それぞれの視点から、ほんのわずかな亀裂が見え始めていた。


     ◆


 放課後。


 マユは、校舎裏の小道に立っていた。


 昨日、瘴気の“噴出”が起きた場所。

 現在は何も異常はないように見えるが、空間の密度が変わっていた。


 霊気の流れが“沈む”のではなく、“溜まっている”。


 まるで次の波が来る前に、空気そのものが息を殺しているような状態。


 封印はまだ保たれている。


 だが、それは“維持している”のではなく、“持たせている”だけだった。


 装置の震えは止まっていない。


 右手の内側。亜術式に埋め込まれた契印装置の基盤が、かすかに熱を帯びていた。


 ――あれを止めたとき、ほんの数秒、術式の反応が遅れた。


 それは“偶然”ではない。


 何かが、“内側”から浸食している。


 掌を見つめ、言葉もなく立ち尽くす。


 このまま動かなければ、再び誰かが巻き込まれる。

 だが、下手に動けば……学園ごと、歪みに晒される可能性すらある。


 背後で風が吹いた。


 誰もいないはずの空間に、かすかな気配。


 振り返っても、誰もいない。

 だが、それは“いた気配”ではなかった。


 “近づいている”――そう確信できるものだった。


 歪みは広がっている。


 そしてその中心に、自分が立たされていることも――すでに、否定できなかった。

夜の帳が、再び学園を包んでいた。


 夕焼けの余熱もすっかり消え、空は墨のように深く染まりはじめていた。

 遠くで蛙が鳴いていたが、それもすぐに止んだ。


 まるで、音すら“見えない何か”を恐れているかのようだった。


     ◆


 マユは、書庫の一番奥――関係者以外立ち入り禁止の文書閲覧室にいた。

 魔力管理課が保管している“使用報告未提出資料”の中に、気になる記録があった。


 《封印不調報告書・C群:未処理項目No.39》

 《学園南区地下通路にて、結界層の歪み複数確認。制御環未設置区域に異界干渉の可能性あり》


 日付は半年前。

 その後、対応記録も処置報告も残されていなかった。


 ページをめくる手が止まる。


 異界干渉は、どこかで連続して発生していた。


 あの日、裏手で起きた“噴き出し”は偶発ではない。


 それを示す断片は、あまりにも整然と“隠されていた”。


     ◆


 マユは再び、夜の学園を歩いていた。


 誰にも気づかれないように、足音を消し、廊下の隅をすり抜けていく。


 向かう先は、旧講堂裏――昨日の“裂け目”が出現した場所ではなかった。


 それよりもずっと古く、誰にも忘れられたような空間。

 かつての管理棟と霊気供給路の繋がりを持っていた、今は立ち入り禁止になっている半地下の搬入通路。


 階段を下りると、空気が急に湿り気を帯びた。


 霊気が底へと流れている。


 まるで、何かが“底”で息をしているかのように。


 装置が震えた。


 契印の亀裂が、また僅かに拡がっている。


 痛みはない。けれど、鈍い熱が皮膚の下で膨らんでいた。


 「……ここに、いるのか」


 誰にも届かない声で呟いた。


     ◆


 空間の中心に、火が灯っていた。


 焚かれたわけではない。

 明かりでも、霊灯でもない。


 ただ、空気が揺れ、その中心に“ひとつの赤い灯り”が浮かんでいた。


 瘴気ではなかった。


 それは、もっと……“形を持った意思”だった。


 近づくにつれて、鼓動が早くなる。


 霊力が自律的に反応し、防御式が起動を始める。


 マユは短く命令を出して、それを押さえ込んだ。


 無抵抗を示すことが、今は最善。


 正面に、影が立っていた。


 人の形をしていたが、実体はなかった。


 霧のように揺れながら、ただ“見ていた”。


 「お前が、裂け目の核か?」


 応答はない。


 だが、熱は増す。


 問いかけが届いている証拠。


 マユはさらに一歩踏み込む。


 影は動かない。ただ、空気の密度が変わる。


 次の瞬間――


 契印装置が激しく警告音を鳴らした。


 霊気干渉レベルが限界を突破していた。


 「……これ以上は危険だ」


 引き返すべきか。


 いや、もう手遅れかもしれない。


 そのときだった。


 影が、僅かに顔を上げた。


 いや、“視線”のようなものを――マユに向けた。


 そして、まるで口を動かすように――


 声もなく、言葉が“流れ込んできた”。


 ≪――キヲ、オボエロ……カエセ、キヲ……≫


 幻聴ではなかった。これは“記憶を喰う影”の語りかけ。


 けれど、それは今までと違った。


 もっと深い場所で、呼びかけていた。


 ≪カエセ……カレラハ、マダ……≫


 契印が震え、視界が暗転する。


 一瞬だけ、目の奥に“風景”が浮かんだ。


 瓦礫と炎。崩れた天井。誰かの泣き声。

 自分のものではない――誰かの記憶。


 断ち切ったはずの、異界の残響。


 マユは地面に膝をついた。


 呼吸が浅くなり、視界が白む。


 けれど、目を閉じることだけは拒んだ。


 ここで意識を失えば、次は戻ってこられない。


 地面に手をつき、奥歯を噛みしめる。


 「……まだだ。ここで止まるわけにはいかない」


 震える手を伸ばし、胸元の護符に触れる。


 抑制術式《封回結界・一刻限》――

 発動と同時に、影の気配が引き剥がされるように遠のいた。


 空間が、少しだけ軽くなる。


 視界が回復し、空気が戻る。


 契印は、なお微かに脈を打っていた。


     ◆


 通路を出たとき、マユの制服は汗に濡れていた。


 夜風が皮膚に冷たく突き刺さる。


 それでも、まだ終わっていなかった。


 あの影の言葉。あの記憶。あの炎。


 “誰か”の中に残る記憶が、裂け目を通して呼び起こされている。


 そして、それがこれから起こる“なにか”の前兆であることは――確実だった。


 空を仰ぐ。


 月は、まだ姿を見せていなかった。

ここまでお読みいただき、ありがとうございました。


 第72話では、“静かなる侵食”がついに可視化され、マユがその中心に立たされる様子を描きました。

 異界の存在がより明確に“かたち”を持ち始め、これまでのような隠密な対処だけでは済まされない段階に入ってきています。


 今回は特に、“記憶”というテーマを背景にした異界からの干渉が深まりました。

 裂け目から聞こえた声、流れ込んできた風景――

 それらは偶然ではなく、意志を持ってマユに接触してきたものであり、今後の展開に大きく関わってきます。


 次回、第73話では、ついに“最初の犠牲者”が出る可能性が浮上します。

 日常と非日常のあいだで揺れる仲間たち。

 そしてマユ自身も、“沈黙では守り切れないもの”に直面していくことになります。


 どうぞ、次話もよろしくお願いいたします。

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