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「想像だけで握手会について語る」

 ※本文は、アイドル業界における握手会についての個人的な想像と考察を含んでいます。これは筆者の主観的な見解であり、実際のアイドル業界の慣行や事実と異なる場合があります。特定のアーティストやグループ、事務所を批判する意図はなく、あくまで文化現象としての「握手会」について考察するものです。


 本文中の比喩表現や仮説は、現実の握手会の運営方法とは大きく異なる可能性があります。実際の握手会は、ファンとアイドルの健全な交流の場として、適切な安全対策のもとで実施されています。特に暴力的な描写や誤解を招く表現については、あくまでも創作的な想像であることをご理解ください。

 アイドル業界において、握手会というものがあるらしい。


 握手会?感染リスクもあって、殴られるような危険が伴う。それってタレントにとって悪手かい?いや、ファンにとってはステージにいる霞むような憧れを間近で見れるチャンスだという。事務所もたった数秒で何万円も金が稼げる搾取乾杯なのであろう。拍手喝采のステージとは別に、握手会で元気を貰えるというアイドルも多いらしい。薄利な業界の収益手段の1つらしい。


 閉め切った会場。まるで卓球部の練習のような湿度温度管理で挑む握手会。だが、悪臭があるという嫌な噂もある。


 握手会についてのイメージを書くと、サングラスをかけたガタイの良いスーツ姿のSPが大統領警護張りに会場を回って、強化ガラス越しにアイドルがファンと話す。まるで、面会者と囚人の面会だ。これは事務所という牢獄に入れられているアイドルのメタファーなのだろうか。はたまた、資本主義という牢獄に閉じ込められた我々へのメタファーなのだろうか。


 少し調べると、握手会をミートアンドグリートつまり交流会という名称で呼ぶ団体もあるらしい。団体と書くと、プロレスのように思うが、ファンを楽しませ、人気を確保するために興行ショーを行う点では一緒であるかもしれない。確かに、数時間も何日もかけて全国でショーを行う点でいうなら、彼ら彼女らはプロレスラー並みのタフさが必要なのかもしれない。


 さらに、ミーグリと略すらしい。さらにさらにリアルミーグリというものもあるらしい。リアルってなんだ。


 ラップクルー(チーム)のキングギドラの「公開処刑」という楽曲にある「リアルな奴らは手を叩け」というフレーズがあるが、「リアル=偽りのない自分を貫く」という意味だと思っているが、たぶんこれと一緒だろう。


 このリアルミーグリとは、飾らない自分をさらけ出す交流会なのだろう。つまり、課金してタメ語を使ってもらえるドMな交流会なのだろう...いや違う。ファンが求めているのはそこじゃない。


 ここでいうリアルとは、HIPHOPにおけるリアルだ。アイドルにおけるリアルとは定義が違う。


 アイドル信仰とはある種、虚構のような偶像崇拝である。つまり、アイドルブリブリで交流することだろう。ブリブリはHIPHOPでいうブリブリ(〇クを使ってハイになっている状態)とは違う。よりファンサービス全開で挑む交流会なのだろう。


 実に興味深い。逆に両方ではないだろうか。そう、リアルは定義されていないのではないだろうか。


 リアルをアイドル自身に委ねているのが、リアルミーグリなのではないだろうか。


「自身の素をさらけ出すリアル」と「アイドルというリアル」。どちらかが見れる崇高なお値段がお高い集まりなのだろう。


 ただ、握手会とは実際どういったシステムなのだろう。握手券というかQRコードをかざしてゲートが開いて、配給システムのようにアイドルに会うのだろう。もしくは、ベルトコンベア?はたまた、夢の国のようにアプリで呼ばれるのか。


 いや、そんな機械的なもしくはソフト的な予算がかかることはしないのだろう。ゲートが開いて一人入って、ゲートが閉まる改札口のような感じだろう。そこで、面会室のような場所で目当てのアイドルと会って話す。あとは、配給制のように誘導係が一人ずつ誘導させるか。いずれだろう。


 問題は会ったあとにどうやって退場させるか。いかにイベントを回転させるかだ。腕にアラームつきの時計やそれに付随したものをつけるか…資本主義的に効率的ではない。


 もしくは、近くに看守のようなタイムキーパー的な人間がいて退場させるか。


 たぶん、シャッターつきの面会室で時間になるとファンとアイドルの間にある強化ガラスにシャッターが下りて、閉じる安全設計なのだろう。


 あるいは、看守のような人間がいて時間になると退出させる。それでも退出しない場合、テーザーガン(電気でびりびりさせて捕縛する銃)などで撃って強制的に退出させて、それでもなお退場しない場合はパニックルームのようにアイドル側の面会室が閉じてアイドルを守る仕組みなのだろう。


 そう考えると、たぶん空港のような持ち物検査と、面会前に承諾書などを書かされるのだろう。機密保持契約書なども書くだろう。


 いや、これはとても考えられた資本主義の形なのだろう。こんなシステムが日本にある...のだろうか。

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