死闘の始まり
月日は、流れ俺も不思議とここの仕事も慣れようやくぱっと見はダンジョンの修復も終えた頃には雑魚怪人たちとおれとの仲間意識が芽生えたきたころ
最初は、あの怪人どもも不気味わるい黒スーツ人間だったが、毎日顔合わすと雰囲気で感情豊かな連中だときずいてくる。仕事場先輩あたる雑魚怪人リーダF112なんとかも、日ごろ会話してるせいか親友みたいな気持ちになっていた。
「なんか平和だな」
「ショウさん平和ってここダンジョンなんすっけど」
「だって俺ら適当に戦闘中踊っていればいい、連中じゃん。」
「それ悲しくないっすか、適当に騒いで時間稼ぎなんすよ。クロコさんみたいな、かっけえ!事いつかやってみたくて」
「いややめとけよ。俺ら雑魚じゃん。最近本でさぁかませ犬って、悲しいよなぁ~と思ったけど、意外とかませ犬でいいだよ。むしろそれで人生十分」
「ショウさんなんか俺らと溶け込んで、かませ犬空気になってないっすか?魔王目指すじゃなかったですか?」
「いやだってあれじゃん。毎日同じ仕事に同じような展開で、上位モンスターが勇者をぶちのめす。それってここだと当たりまえだけどよ。むしろ思ったんだ、これで完成形じゃないかって」
人間とというのは理解すると、どんな地獄場でも慣れて、楽園に感じとれる生き物だと俺は思ったたしかに、以前は普通のにんびりワークしてた村人の俺からすれば、ダンジョンの怪人役とかありえないことなんだが、それが不思議と和むほどなじんできたのである
ここの仕事で分かったことはこのダンジョン(ベルフェーゴール)は色々事情聞いてわかったのは、冒険者をカモにして、持ち金を奪うことで運営してるものらしい
勘違いしちゃいけないのは、意外と殺し合いではなく本来はゲーム感覚で楽しんでもらえるようエンターテインメントらしい
そんな事情まで分かってしまうと俺は殺し合いの仕事をやってる感覚より、遊園地の従業員気分となってくる。むしろ勇者には色々過去の思い出もあり、仮に装備品剥がされ、持ち金とられてもなにも不快な感覚はない。むしろ俺らの給料根源となってます。ありがとうございました。また騙されてご来店くださいませっていう接客気分である。
「しかしF112よ。最近リリム見ろよ」
「えぇすごいことをしてますね」
リリムはまるで、祭りの神輿みたいに黒い怪人を集め担がれている
「わっしょい わっしょい わっしょい!!」
「ショウこれ面白い」
「そうかそうか良かった。この黒いのなんでもやってくれるから、思いっきり遊んじゃえ」
「ほら~みんな!わっしょい!わっしょい~♪」
「あらら皆さん楽しそうに担がれていっちゃいましたね」
「はぁ~なあこんな、調子でよ。まともに成長してれるのかな」
「なんでですか?最近なってようやくうちらと仲良く遊べる程度までいけたじゃないっすか」
「いやこんなお姫様扱いでよ。後先とんでもないお姫様あるぞ~あいつ」
「ショウさんそれは親ばかな発想ですよ。リリム様今楽しんでいるようで結構なことっす」
時間たちクロコが疲れて顔で、ダンジョンの壁寄りかかりドサッと座り込んだ
「おぉクロコ隊長お疲れ様です。どうしたっすか遠征でもしてきたようなボロボロで」
「いつものじゃ・・どうやらリリム様は魔法少女ゴッコが最近気に入っておってな、俺こんな見た目だろ」
「あぁさっしというかそのままの見た目だろお前」
「あの雑魚怪人ども!マジカルプリンセス親衛隊とか名乗って俺を悪役してぶちのめすくるわ~リリム様のヒーロゴッコさせるわ~教育どうなってるんだショウ!!」
「しらねえよ!お前らの遊びの延長戦の先が今にいたるじゃねえか、かわいいお姫様相手ぐらいしっかりやれよな」
「なぬ~!!もっとまじめなる絵本読みきかせしとるのか~貴様」
「しらねえよだってよ。リリムは真面目な展開や教訓絵本には興味召さないだぜ。最近は魔法少女とかよ。スーパ戦隊とか勇者の冒険とかよ。キラキラした現在風の作品が、流行ってるの」
「なにぃ貴様!!時期魔王になる器をそんな、敵側主人公憧れてどうする?あの子たまにいつか王子の勇者様が、助けにくるとかほざいてるぞ!!」
「それはまずいな~なんせそれ宿敵だもんな。まあ時期が来ればなんか雰囲気でわかるだろ」
「というかお前ら思ったヒーロの怪人みたいだよな」
「なぬっ」「はっ!!」
「なんだよ。お前ら鏡すらみたことないのかよ。そのまんまだからな」
「自分の顔ぐらいわかっとるわ」