皇女ルルティナ
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召喚の間より退室した国王夫妻と皇太子。重臣共々、緊急会議を行う為に移動する。
会議に参加する事は無いルルティナは、侍女と共に自室へ戻った。
お気に入りの花柄の布張りがされた椅子に腰掛け、侍女が入れてくれた紅茶を口にする。
「…何だか…とんでもない事になっちゃったわね…」
聖女が現れるはずが男性で、しかも1人ではなく2人。
体格がよく、美丈夫。決して細くはないが、スラリと伸びた体躯。
1人はジルフリードと言っていた。
ルルティナよりも一回りどころか二周りは大きいのではないかと思われる程の身長があった。
寛いでいた所に召喚されたのか、身に着けた服は白いシャツにトラウザーズといった格好だった。
明るい黄金食の髪の毛は後ろに流され、整った顔立ちを更に際立たせていた。
もう1人。ランスと呼ばれていた男性。
ジルフリードよりは少し身長が低いようだったが、それでもルルティナには大きく見えた。
栗色の髪の毛は、ジルフリードと同様に後ろに流され整えられていた。格好もジルフリードと同様に寛いだものであった。
2人ともコップを持っていたところを見ると、2人で酒を酌み交わしていた所だったのだろう。
自分がした訳でも無かったが、ルルティナは少し申し訳ない気分になった。
もし自分が、今から休もうとドレスから寝衣になったとして、今から謁見の為に着替えろと言われたらたまったもんではない。
「何故、召喚の儀式は失敗したのでしょうね?」
「…そんなの…私には分かんないわよ」
侍女の質問に、クッキーを口にしながら答える。
チョコチップが入ったクッキーは甘さも丁度よい。侍女は良い仕事をしてくれる。
招き入れた来訪者も勿論気になるが、今回の召喚の儀式で聖女が召喚されなかった事に不安が過ぎる。
「…もう一度召喚の儀式を行うのかしら…」
どちらにしても、ルルティナが何かを出来るわけでもなく、成り行きを見守るだけしか出来なかった。
チョコチップクッキーは、ゴロゴロしたチョコが入ってるのも美味しい




