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聖女が召喚されました。

見切り発車なので、訂正により色々変わるかもしれません。素人の手慰み小説として、優しく受け入れていただけると有難いです。

遥か昔より、異世界より召喚される聖女と共に国の平和を維持してきたとされるフィアーバ国。


跡継ぎである皇太子が16歳を迎えるその日は、国にとっての一大行事がある。



聖女召喚の儀式だ。



フィアーバ国に置いての成人は15歳。国を継ぐのは男児のみとされている。皇太子となった者が成人の義を済ませ、次に行うのが聖女召喚の儀式である。



大神殿のさらに奥に造られた『召喚の間』。

ここは神殿長、神官長、国王夫妻、皇太子を含む直系の子供の入室のみ許される。


仲睦まじい国王夫妻は寄り添いながら「16年振りですわね、懐かしいわ〜」等と小声で語らっている。


一夫一婦制のフィアーバ国は、国王は聖女を娶る事が義務図けられている。歴史を振り返れば、子供を生し無事に成人した暁に離縁した国王もいると言うのだから、現国王夫妻の仲睦まじい姿は国民達からも大変喜ばれている。



召喚の間は、何も無い大理石の床のみであり、異世界より召喚される聖女を迎えると直ぐに移動するに加え、王族と言えど着席して出迎える訳でもないので、玉座を始め簡易的な椅子すらない。


フィアーバ国王の第2子であるルルティナ・ウィア・フィアーバは、国王夫妻の後ろに控えながら、少し緊張した面持ちで立っていた。

「ルル?」

王妃は我が娘に目をやると、安心させるためか優しい眼差しで微笑む。


皇太子と共に、双子として誕生したルルティナ。


ミルクティーのような淡い色の髪に、スミレ色の瞳。

国王や乳母、周りの者に愛されて育った彼女。淑女として育てられているので「人を疑うことを知らない」とは言えないが、異世界より召喚されてきた王妃の性格によく似ており、人当たりの良い明るく朗らかなルルティナは誰からも好かれる。クルクル変わる表情と共に印象的なのは、クリっとした瞳。しかし本日は聖女召喚の儀が執り行われる事もあり、その瞳には不安が見て取れる。


「…兄様、大丈夫かしら?」


召喚の儀式を行う魔導師の後ろに控えた、皇太子であるリカード・サディ・フィアーバを見ながら、ルルティナは両手を胸の前に置き握り締める。


「優しい、リカードの味方になってくれる子が来ると良いんですけどねぇ」


のんびりした性格の王妃は、口調ものんびりとしている。

それでも王妃としてそこにいるのだから、見て取れない所には姿とは似つかわしくない性格もあるのかもしれないが。


「…はい。」


ルルティナの心配は実はそれだけではなかった。

実を言うと、皇太子であるリカードには恋焦がれた女性がいた。隣国の第三皇女カルーナ。彼女がフィアーバ国に留学してきた際に、二人は恋に落ちた。

しかし生まれた時より婚約者のいるリカード。

互いに思い合いながらも、されど想いを通わせることなく本日を迎えた。


双子のルルティナだけにはリカードはその事を話していた。

昨夜は、カルーナへの想いを昇華させることの出来ない兄に、彼女に出来ないこととして抱き締められた。しばらくはそのまま時を過していたが、少し泣いた兄はルルティナを解放し、聖女には誠実に対応したいと語っていた。今は無理だとしても、いずれは愛を育めればとも。


複雑な想いでルルティナは召喚の間に立つ。



「…陛下、そろそろ…」


魔導師の声がかかり、召喚の儀式が始まった。


召喚の間の奥より半分。誰もいない場所に魔導師の唱える召喚の呪文によって、大きな光り輝く魔術陣が出現した。


魔術陣より更に吹き上げるように光が溢れ、天井に向かい光の円柱が描かれた。光が風になり、身に着けたマントやドレスが靡く。煌めく光に、誰もが目を眇める。


やがてゆっくりと円柱を象った光が魔術陣に収まるように静かに消え、魔術陣の真ん中には人の姿が現れた。



但し、二人。


そして何故か酒の入ったグラスを合わせ、何も無い空間に、まるで椅子に腰掛けたような姿で。

最初から酒〜(笑)

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