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日々充実したいだけの僕と食物部の立川さん  作者: まんまるムーン
3 おにぎり
27/62

3-9



 それはまた別の世界


 昭和初期のような光景が広がっていた。空地に子供たちが遊んでいる。


 小高い丘の上には一本の見事な梅の木が子供たちを見守るかのように生えていた。


「おまえ、もらいっ子なんだってな! うちの父ちゃんが言ってた!」


「そーだ、そーだ、ルリ子は捨て子だ!」


「ここは本物の子供が遊ぶ場所なんだから、偽物の子供が来るんじゃねーよ!」


 悪ガキたちはルリ子を取り囲んでイジメていた。ルリ子は目に一杯涙を溜めて、悪ガキたちを睨んだ。


「ち、違うもん! そんなの嘘だもん!」

ルリ子は精一杯の力で叫んだ。


「違うくねーよ! おまえのとーちゃんかーちゃんに聞いてみろよ!」


「嘘つきルリ子! 嘘つきルリ子! 嘘つきルリ子!」


 ルリ子は俯いて拳をギュっと握りしめ震えた。しかし怒りを抑えられなり、自分よりも一回りも二回りも大きな体の悪ガキたちに殴りかかった。


 当然、ルリ子が太刀打ちできるわけもなく、すぐに両手を掴まれ、動けなくなった。


「もらいっ子はまともに躾もされてないんだな。俺が代わりにお仕置きしてやるよ。」

一番体の大きなガキ大将が拳を振り上げた。


 ルリ子は目を瞑った。殴られる! 


 と、思ったその時、ガキ大将の振り上げた拳を誰かが掴んだ。


「弱い物イジメしてんじゃねーぞ!」

それは砂原太郎だった。


―太郎ちゃん!


 ルリ子は安堵で全身の力が抜けていった。それと同時に涙が溢れ出てきた。


 太郎はガキ大将を思いっきり殴った。後ろに吹っ飛ぶガキ大将。それを見た悪ガキたちは太郎に飛びかかっていった。ガキ大将もすぐに起き上がり太郎に掴みかかった。悪ガキたちと太郎はもみくちゃになって暴れまくった。


 ルリ子は涙を手で拭って、その中に飛び込み、自分も悪ガキたちを叩きまくった。




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