表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。

短編(ヒューマンドラマ)

コタツでも背中は寒い

作者: 御厨カイト
掲載日:2022/04/05


「……うぅう、最近凄く寒くなったね……。」


目の前にいる楓は、身震いをしながらそう言う。



「確かに、ホント冷えてきたね。……エアコンだけじゃ流石に耐えられなくなったから、そろそろコタツ出そうか。」


「あ、ホント?手伝おうか?」


「いや、大丈夫。楓は座ってて。」



俺はよいしょと立ち上がりながら、押し入れへと向かう。

確か、ここに仕舞ったはず……


そう思いながらガサゴソと探していると、あった、コタツ。



また、よっこらっしょとそのコタツを持って、リビングへと運ぶ。

そして、電源を付けて、コタツが温まるのを待つ。



「まだ温まってないかな?」


「うーん、多分。もうちょっとしたらじゃない?」


「……そうみたい。」


「……その顔はまだ冷たかったみたいね。」



そんな事を言いながら、待つ。



「もうそろそろかな?」


「どうだろう、入ってみたら?」


「……おっ、温かいよ!隼も入ってみて。」


「そうする。」



おっ、ホントだ、温かい。

エアコンだと空気が温まるけど、コタツだと入っている体がピンポイントで温まる感じがして、何か良い感じ。


「どう楓?体温まった?あ、これ蜜柑ね。」


「お、ありがとう。……うーん、確かに温かいけど、まだ背中が寒いかな~、なんて……えへへ……。」


楓は蜜柑を持ちながら、苦笑いをする。

その様子を見て、俺はあることを思いつく。


スッと立ち上がり、楓の方へ。


「ん?どうしたの?」


そして、背中側に回り、まるで楓をバックハグをするかのようにして、コタツに入る。


「えっ!?しゅ、隼!?」


驚きながら、ポトリと手に持った蜜柑を落とす楓。


「どう?背中温かい?」


耳元でそう言う。

顔が赤く染まって来て、可愛い。



「え、あ、うん、温かい、よ……?」


「そう、なら良かった。」


ふぅと息を吐き、楓の肩にポンと顎をのせる。


「まだ、ここにいて良い?」


「……うん、やっぱりまだちょっと寒いから、居て?」


その言葉を聞いて、俺はそのままキュッと抱きしめる。




そうして、もう十分なぐらいに温まったと思うが、俺らはまだまだコタツで温まり続けるのだった。








皆さんこんにちわ 御厨カイトです。

今回は「コタツでも背中は寒い」を読んでいただきありがとうございます。


読んで「面白い」とか思っていただけたら、感想とか評価のほどよろしくお願いいたします。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ