一興
白い部屋・・・・・
何もない部屋・・・・・・・
生きる事に執着する俺がいる・・・・
俺は黒髪黒い瞳のおっさん・・・・・
デバイスのお陰で太ることなく・・・・
中肉中背のおっさん・・・・
人相は悪いが・・・・・
強化服姿で胡坐で座り込み・・・・・
重く思考する・・・・・
部屋は真っ暗であり・・・・
生きているだけで搾取される世界・・・・・・・
其れがウドンヴァワールド・・・・・
「くくくくくくく」
死ぬことにさえ意味が無い・・・・・
この怒りがリムーバーされるそう・・・・
取り除かれまた生まれるだけ・・・・・
「死は負け」
「生きるは足掻き」
「勝利はない」
戦う相手さえ分からず・・・・・
「いる訳がない」
「そう思えず」
ヴァヴァイガーに所属し・・・・・
一般である・・・・・
依頼は最低限こなし・・・・・
念術を鍛え笑われていた日々に終わりを告げて幾星霜・・・・
弟を思い出す・・・・・
「鍛えんの無意味すぎんだろ」
「ライヴァエールが有ればいいじゃねえか」
紙をおり戻し鍛える俺を見下し・・・・・・
「それより遊ぼうぜ」
「むかつくがソコ乗り越えれば」
わらうわらうわらう・・・・・・
ただの道化・・・・・・
「さいこーだぜ」
「ならいこうか」
女をしれるふれあえる少ない機会・・・・・
「まあありといえばありだが」
「否定しろと己は言うわけで」
家族と縁を切り・・・・
今は一人暮らしで・・・・・
「ならなぜヴァヴァイガーなどがある?」
「何故だ?」
「否定するなら悪であろう」
「肯定しているというのか?」
重く思考し念を鍛えたる等・・・・・
紙を折っては戻しで鍛える等・・・・・
知識は餌である・・・・・
知識を欲せばどんどん悪に染まる・・・・
ヴァヴァイガーから抜ける?・・・・・
抜けてどうなる・・・・
まだマシなのは明らかだ・・・・・
労働に日々追われ・・・・・
ただ摩耗する日々・・・・
「違うのかもしれない」
「ただ己が誤りの塊で」
「ただ狂っている」
嗤う嗤う嗤う・・・・・
「ならそうでいい」
「それでも俺は生に執着し」
「我意を磨ける」
ただただただただ・・・・・・
己が有れば良い・・・・・
其れが許される世界・・・・・
それがウドンヴァワールド・・・・・
其れが解であると・・・・・
「思い込みて生きるも一興」
俺は立ち上がり・・・・・・
「うむ」
「寝よう」
大の字に成り・・・・・・
深い眠りに落ちる・・・・・・・・
俺の名はゴキョウ・カイ・・・・
ただのおっさんでライヴァエールライダー・・・・・
お読み頂き有難う御座います。