俺RPGで真実の愛を見つけます

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　私が覚えているのは最初に感じた感覚が寒さだったことだ。それはよく覚えている。

　それに覚えているのはそれに恐怖と息苦しさと。少し後から襲ってきたのが虚無感と孤独感と人恋しさ。

「だ、誰か。誰か助けて！」

　暗闇の中私は必死に叫んだ。もちろん一度や二度じゃない。

　何十回も、何百回も。

　こだまが帰ってくることすらもないその真っ暗闇の空間。

　その現実の前に私はようやく基礎的な事実を思い出す。

（あぁ、私は。私は……一人ぼっちなんだ）