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〜えっ!?転生って死神がさせるものなの!?〜

ープロローグー

『拝啓父上、母上、今までありがとうございました。……

先に旅立つ僕を許してください。……

短い人生でしたが楽しかったです。……』

ー 第1章 二人の死神!?ー

「月島君、君この成績のままじゃ高校2年生に進級できないよ?」

「…はい」

俺はホームルームが終わったあとに担任の先生に呼び出しをうけていた。

「どうするの?また1年生やるつもりなの?次のテストで赤点取ったら進級できないからね?」

「分かりました……」

俺は勉強が苦手だ…毎回テストは赤点だどうしたら30点以上点数が取れるのかがわからない。

次のテストで赤点を取ったらどうやら進級できないらしい。

まぁ、勉強する気ないけどねー

俺は荷物を取ろうと教室へ戻った。

「月島君、話があるの…」

教室にいた俺の彼女の麻里奈に呼び止められた。

「ん?どうした?」

「私達もう別れない?…」

「は!?なんで?どうして?俺なんか悪いことしたか?」

「…私、別に付き合ってる人がいるの…」

………え?

何も言葉が出てこない。俺がなにも言えずに黙っていると、

「ごめんなさい!」

そう言って一方的に彼女は教室を出て行った。

ははは……くそったれ…ッッ!

…はぁ、もう死んだ方が楽かな……

…死にたい……

そう考えているうちに俺も教室を出る。

《了解しました》

「!?」

「なんだ!?、今の!?」

脳に直接響いたような感覚がした。

頭が痛い。

「ん?何処だここ?屋上?」

今まで教室にいたのにままばたきをした瞬間、俺は学校の屋上へと場所が変わっていた。

「うわ!なんだよこの空!?」

俺は辺りを見回すと空の色がおかしくなっていた。

そう、空の色がいや、世界がモノクロ写真のようになっていた。

ゴォォォォォォォォ!!!!!

突然ジェット機が近くを通ったような、地震が起きたような感覚がした。

それと同時に校舎の下から二人の人影が飛んできて俺がいる屋上へ着陸してきた。

「もういい残すことはありませんか?」

赤色のローブ姿(?)の女の子が手に持っている大きな大鎌を俺に向けながら唐突にそんな事を言ってきた。

「え!?ちょっ、ちょっ、ちょっとまっ!?」

「なに?」

「いや!なにじゃなくて!?」

この子、明らかに俺のこと殺しにきてる!?

「あなたは死を望んだんじゃないの」

……俺が死を望んだ?

…は!そういえば… 『もう死んだ方が楽かな』『死にたい』……あっ!

「おっ?その顔は心当たりがあるようだね?」

もう一方の黒色のローブ(?)を着ている女の子(と言っても俺とあんまり年が離れてないように見える)が俺に大鎌を向けながら言っていた。

「ちょっと待って!?俺今からなにされるの!?」

そして黒色のローブを纏った女の子は大鎌を俺に向け、当たり前のように言ってきた。

「なにって今から君を殺して違う世界に転生させるってことだよ」

…違う世界?

「それってどういう意味だよ!?」

「要するに別の世界に君を転生させるって意味だよ」

別の世界?え?それって今の現実から逃げられるってことか?

その前にこいつらは何者なんだ?

「あ、そうだ自己紹介がまだだったね、あたしは【死神】のララクラス・ヴァイリアまぁ、呼ぶときは【ヴァイリア】と呼ぶといいよ」

ん?今この子【死神】って言ったのか!?

「私も同じく【死神】のララクラス・ヴェティーナ」

「ちょっ!死神?なんだよそれ!?」

「あなた…そんな事も知らないのですか?」

ヴェティーナと名乗る女の子が呆れたような顔で言ってきた。

「簡単に言えばね、死神ってのは生命の命を管理する神の事だよ」

ヴァイリアと名乗る女の子が言ってくる。

生命を管理する神?

「君がさっき死を強く望んだからあたしたちがこうしてやってきたわけ…分かった?」

こいつらは俺が死にたいと強く思ったからこうして現れたわけか?

「ここで俺が死んだ場合、俺はどこの世界に転生されるんだ?……」

「こことは異なる世界つまり【異世界】に転生されることになります」

「異世界?え?それって魔法があるモンスターがいる冒険者がいる異世界?」

「そっ!話が早いね、今だったら取り消しができるけどどうする?」

…異世界!!!この言葉を聞いてロマンが湧かない人がいるだろうか。

もちろん俺はロマンが湧きまくりである!!!

異世界、もちろん行きたい!!

さっきまでの恐怖が嘘のそうに今は異世界での期待でしかない。

どうせこの世界にはもう未練はない。

なら答えはもちろん………

「…異世界行きたい!!その前に家族に手紙を残してもいいか?」

「いいですけど、無意味だと思いますよ」

「どうしてだ?」

「単純な事です…私達の手によってこの世を去った人間は最初からこの世で存在していなかった事になるんです」

うーんそれは困ったな…うん、やっぱ別にそうでもないわ。

別に俺はそこまで人に自分の事を覚えていてほしいと思わないし。

誰も俺のことを覚えていなくても親には手紙ぐらいは残していいだろう。

「それでも構わないならいいのですが」

「じゃあ頼む、内容は、うーんそうだな『拝啓父上、母上、今までありがとうございました。……

先に旅立つ僕を許してください。……

短い人生でしたが楽しかったです。……息子は現実の世界から逃げて夢のある異世界で頑張ります。』で頼む、俺の家のポストに出してくれる」

「了解しました」

そう言ってヴェティーナは魔法(?)で封をされた手紙を出現させ、

「『テレポート』」

すると、ヴェティーナの手にあった手紙が消えた。

おそらく魔法だろう今から魔法のある異世界に行くのにこれぐらいでは驚いてはならないと思ったが、初めて魔法を見るから多少はぐらいは驚いてもいいだろ。

「…あの、一度自分の顔を鏡で見たほうがいいですよ…」

ヴェティーナは俺の顔を見て若干引きながら言ってきた。

俺は即座に崩壊した顔を元に戻した。思いっきり引かれたきはしたが気にしない…。

そこで俺は疑問思った事を言った。

「ちょっと気になった事を聞いていいか?普通転生とかさせるのって神様や女神様の仕事じゃないのか?」

「それは、事故や寿命でこの世去った場合の話です 私達は死を望んだ人間の前に現れ、別の世界に転生させるのが仕事です 仕事や寿命でこの世を去った場合神が赤子からやり直すか、異世界に転生するか選べますが、死神によってこの世を去った場合異世界に転生するしかありません 」

なるほど。

「まぁ そのせいでこの世界は少子高齢化なんてものが起きてるんだよね」

「ん?少子高齢化ってなんだ?」

「まぁ いいや」

そしてヴァイリアが本題に切り出す。

「で、今から異世界に行く君にすぐに死んじゃ困るからいくつか特典をあげたいんだけど……よいしょ!じゃあこの中から選んでね」

ヴァイリアはそう言って沢山の紙を出現させた。

そこには、ほぼチート級のアイテムや装備や能力が書かれていた。

[魔力を使わずに全回復出来る『レータ』]や[どんな敵でも一撃で無効化してしまう『魔剣:ガバネールソード』や他にも反則級のアイテムや装備や能力があった。…だが一枚の紙に書かれている内容に俺は何度目を通して見る。

その内容にこう書かれていた、[なんと!頼もしい死神が仲間になってあなたの異世界での生活をサポート致します!』

それを見て俺は思わず尋ねる。

「なぁ…この内容って…」

「そのまんまの意味だよ、あたし達が君の仲間になって一緒に異世界に行ってあげるってことだよ」

「期限とかはどうなってるんだ?」

「期限?うーん、そんなものあったかな、ヴェティーナどうだったっけ?」

「無かったと思いますけど」

「だってさ…君これ選ぶの?」

他のチート能力も惜しいがこの二人が仲間になってくれるなら頼もしいだろう、よし!決めた!

「ヴァイリアとヴェティーナって言ったな、俺の仲間になってくれ!」

「まー 決まったことは仕方ないね ヴェティーナもそれでいいよね?」

「はい 分かりました」

「じゃあこれから…えっと、ところで君名前は?」

「俺は、月島 輝李琉だ、これからよろしくヴァイリア、ヴェティーナ」

「ツキシマテイル、うん、これからよろしくねテイル!」

「よろしくお願いします。ですが、あまり気安く私の名前を呼ばないでください」

友好的なヴァイリアに対してヴェティーナはそんなことを言ってきた。まぁー初対面なわけだし、てか、死神だし名前を気安く呼ばれるのばよろしくはないのだろう。

「それじゃあ話はまとまった訳だし、早速殺っちゃおっか」

「はい 分かりました」

すると、ヴァイリアとヴェティーナが大鎌を俺の方に向けてきた。

「えっちょっま!!!これ痛い!?」

「大ァァァッ丈ォォッ夫、ちィィッとも痛くないから」

「言い方!言い方!怖い!」

二人の死神は妖しい笑みを浮かべ。

「すぐに合流できるから安心して、さよなら」

「そうですねェッ、すぐに合流できますから、気安く私名前呼んだ罰―いえいえ、とにかく痛みは一瞬です」

二人は大鎌を俺の首つけ―

「ちょっ!今お前『気安く私の名前呼んだ罰』ってい―」

―グチャッ!!!ベチョッ!!!!―

―俺の意識は途絶えた。(第一章完)

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