詩集 イントディールの革命

01 楽園の扉

　いつか閉じられた　楽園の扉

　夢に見た景色は　どこにもなくて

　錆びついた扉　幾千年の時　かたく閉ざされ続けた

　それは封印された楽園の物語

　嘘でもまやかしでも構わない　偽りの幸せがほしいと

　作り上げたのは出来損ないの　理想郷《ユートピア》

　歪に時を刻み続け　針がきしんで捩れてく　けど

　止められない　地獄郷《ディストピア》

「ストーリー」

　イントディール。

　その世界は人間が魔族を奴隷として使役する文化が根付いた世界だった。

奴隷化された魔族に待っているのは、記憶と感情を抜き取られ、消耗品の道具のように使い潰される運命のみ。

　しかし、そんな世界に今、一つの変化が訪れようとしていた。