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二幕~旅の仲間~エピローグ「報連相」

 ご覧頂き、ありがとうございます。二幕、終了です!

 続けてお読み下さり、本当に嬉しいです。

 この機会に少しだけ時間を頂き、人物紹介等を準備しています。

 続きを待って下さっている方、申し訳ありません。


 白い世界。どこまでも白い、中に赤! 赤い髪、ベスタだ!

「ベスタ!」思わず抱きついた。

「え? ルー! どうしたの、その耳としっぽ!」

 ひとしきり、遊ばれた。もうお婿に行けないよ……あ!


「ベスタ、俺、婚約しました」

「……イアリロ、手が早いわね。ちょっと待って、クヴァシルも呼ぶわ」呼ぶって?


「ベスタ? もう少ししたい事がある……ルー! なんだそれは?」わぁ、ベスタより手荒だ。

「クヴァシル! ルーを離して下さい」イアリロが現れた。

 引き離されてイアリロに抱きしめられた時には、俺はぐったりしてた。


「イアリロ! ルーにいったい何をした?」

「こちらのセリフですよ、大切な婚約者をこんなに弱らせて」

「婚約? お前! あれほど、先走るなと!」

「クヴァシル、ちょっと落ち着いてよ」

 もう、むちゃくちゃ。タナトス様の冷静さが懐かしい。


 取り敢えず、俺を抱えたままのイアリロと、抱きついてクヴァシルを抑えるベスタに分かれて向かい合う。

 座布団に座ってちゃぶ台の日本茶を啜る?

「えーと。ここは?」戸惑ってるのは俺だけ?


「あぁ、ここに来たのは、収穫祭以来だな。ヒュプノス様達に会ったろう?」うん、それは分かるけど。

「ルー、夢の世界の夢の中だよ。四聖獣で連絡を取り合いたい時などは、ここを使うんだ」イアリロが教えてくれながら、キスを落とした。


「お前、オレの子に……っ!」

「もう、いい加減にしなさい」ベスタが溜め息を吐いてる。どこか抓っているようだ。

 クヴァシル、オレの子って言ったね。かなり嬉しい。頬が赤くなってるだろうな。

「ルー、妬くよ。私を見て?」イアリロはもう……チュ、と頬にキスしておいた。


「で、イアリロはルーを口説き落として婚約したと。まだ村を出て三日だけど」ベスタがジト目でイアリロを見る。

「無理矢理じゃないよ。色々あったんだ」イアリロが慌てて説明する。


 そう言えば、せっかくイアリロに聞き取ってもらったのに渡せないな、と思ったら、手に『ネフライト物語アイオライト編・要約』が現れた。

「見せてくれ」いつも読む物に飢えているクヴァシルが、さっと抜き取って読み出す。これで、イアリロの話も聞いてるんだよな、本当に器用だ。


 イアリロの説明が一応終わり、ベスタが要約を読み、クヴァシルは目を閉じて思案中。

 俺はイアリロの膝の上でお茶を飲んでる。


 ベスタが読み終わり、クヴァシルが目を開ける。

「ルーは、とりあえず女性化しておけ」え?

「ど、どうしてですか?」なんでイアリロが慌てるの?


「初めての発情期をなめるな。ルーがそこらの女に襲いかかったらどうする。発情期が春以外に起きるのは異常だ。誰も配慮などしてくれんぞ。まだ、誘惑したと言われる方がましだ」クヴァシルの声は厳しい。

 そうだよな。イアリロの様子を思い出して項垂れた。


「番いのイアリロと、数日籠ってりゃ終わる。本当はまだ、嫁になぞやりたくないんだが」クヴァシルが頭をポンと叩く。優しい声だ。

「イアリロ、頼んだわよ?」ベスタの声に、イアリロが凍えそうだ。


 ゆっくり霧が晴れて、夢から覚めていく。

 鳥の囀ずりが聞こえる。金色のやわらかな光の中で、目を開けた。 


 三幕からは、いよいよ女の子(虎)となり、物語も大きく動き出します。

 登場人物紹介等を準備中。週末中にはアッブしますので、よろしければ、ブックマークを頂いて、少しだけお待ち下さい。

 (十八才以上でムーンOKの方は『ヒュプノスの夢』も検索・ご覧下さい。こちらも全年齢版を準備中です)

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