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8話 サウザール帝国 

「閣下、召還に成功しましたぞ!!!」


壮年の男が喜びに満ちた笑顔で報告している


その場所はとにかく全てがでかく、広かった。とりあえずBIGにすればいいというイ〇スの思想が大幅に歪んで伝わったアメリカ人が建築した訳ではない、クライアントの醜い体系を見てシュ〇ックも快適に使える家を設計した訳でもない。


そこは城内、それも謁見の間だった。

埃もマ〇ファナS〇Xした後にできるシミすらもない綺麗な龍の刺繍が入った赤い絨毯が入り口から王座まで伸びている、そしてその絨毯を挟むように武官と文官が数人。それに騎士が数十人。メイドも4人並んでいる。天井はある事さえ気づかない程の透明度の高いガラス。文字通り天を仰げば3匹のドラゴネット(幼竜)が飛び回っており。掛けてある絵画もとにかくでかかった。アジア人男性のヌードを描いたらナニを探すのにディ〇ニー映画を見ながらシ〇る時間で足りるかどうか・・・


「そうか」


雑な返事で返したのは 



つやのある白髪に碧眼、身長は160cm程の低身長。

しかし彼を見た者は皆低身長と感じる者は一人もいない。

彼を見た者は自然と膝を曲げ頭を下げる。

彼の生涯を通して見ても、覇気に耐えられる人間は両手で数える程しかいなかったという

少年時代に兄を殺し政権を握り、その頃とほぼ同時期にドラゴンを殺し、そして自分が生まれた土地の神を殺し、本来なら次の神と移るはずが何らかの方法によって自らが土地神となった男。


シグルズ・ルイ・ファフニール 

ドラゴンスレイヤーであり、土地神殺し、土地神であり、大サウザール帝国第16代帝王である




「自国の中に召還された模様です、しかし・・・、召還された土地が、アテン、ネフティス、黒狼。の3神である可能性が高いとの報告が」


「黒狼だ、新生時とあわせて召還している。守り人は今は他の土地へ潜んでいるはずだから空いている調査員を送れ」


「そ、それが、今空いている調査員は3名だけになります。黒狼の守り人が元傭兵を扇動したため各地で暴動が起き、それの対処に当たっております」


「・・・、我が領地に潜んでいたか、やられたな。調査員3名に合わせて第3・第4旅団を派兵し、黒狼を殺さず封印するように。契約者は一人を封印して残りは殺せ。」


「相手は1人ですぞ!?1大隊(300〜1000人)でも過剰戦力、それなのに旅団(2000〜5000人)ですと!?それも第3.4の2旅団もなんて...財政圧迫がすぎますぞ!!ただでさえダンガルシア大戦後の元傭兵が盗賊になり対処に手を焼いているところを暴動まで起きたのですぞ!?」


帝王に物怖じせず進言をする事ができたのは、宰相のラチェット・デルフォイ


身長170程のパッとしない風貌、肝が据わっているおじさんである。


優秀ではあるが、宰相になれる程優秀ではない。しかし、帝王へ進言できる数少ない人物であった為、そして大宰相と仲が良かった事が幸いして宰相になれた元平民である。


他の"武官、文官全員が"帝王に進言するなんてなんという事だ、処罰を!と心の中で叫びまくっているがそれが口に出ることはない。

帝王の前では口を開ける事、ハッキリと目を開ける事すらできないのだから



いや、”武官、文官の殆どが”に訂正しよう


「黒狼の守り人は古の英雄、1大隊など一瞬で崩壊します。2旅団を使っても下手な手を打てば敗走する事になるでしょう。ダンガルシア大戦が勃発していなければ師団を向かわせようとしているところです。閣下、直ちに派兵に要する期間、必要な経費を計算します」


守護者統括責任者のダルェスル・バリド 


齢24の若者。しかしその目は若者、経験のない未熟な者のする目ではない。

身長190cm程の長身でありながら細身、くすんだ茶髪、左耳が無く。身体のいたる所に古傷があり。

帝王を守護する10人の守護者を統括している。

腰に刀を携帯している剣聖。広大な土地を持つ大サウザール帝国で二番目に強い生物。

彼は土地神、帝王シグルズ・ルイ・ファフニールの契約者であり。

帝王の兄、ファフニールを失脚(殺害)、革命成功へ一番貢献した男である。


若者が起用されているのは貢献したという事実もでかいが、高齢の経験者は皆兄ファフニールへと付いていた。


それを帝王は登用せず処刑したため、平民だろうが、人じゃなかろうが、有能な人材をどんどん登用していく姿勢をとった。

そのため非常に質の高い人材が集まり。一度登用して地位が上がっても他にもっと有能な人材が来た場合容赦なく降格させられるため、武官は鍛錬、軍の訓練を怠らず、文官は横領、裏金などなく仕事をしている。

裏金、横領がない場合は通常金周りがおぼつかなくなるのだが、無能で怠慢な人材へ渡っていた金、無能な働き者が失敗し本来損失を被る費用を当てている為。必要のない所からは搾り取って必要な所にはケチらずに金を投下する構造ができあがっている。


「もう少しで新生するのは決まっているんだ、守り人も強いが、一人だ。数を適切に当てれば殺せるだろう。召還された者達などは短時間で強化などできまい、簡単に封印し殺せる。」



「焦る必要はない」



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