5話 ハインツ
(困りましたね・・・、この世界に来た時の記憶もないですし、情報が少なすぎます・・・、まあこの世界に来た時の情報なんてあっても今はご飯とお水の方が大事になるんですけどね)
(黙示録に書かれている審判の日が来たのでしょうかね、私は沢山の罪を犯しましたが、教会で罪を許してもらったはずなのですが・・・、どうせなら多額の寄付金などを渡さずに女にでも使ってしまえばよかった、金では体にこびり付いた血と罪は洗えないなんて、不便な世界だ、あぁいつも上から見下ろしてきたイ〇ス像の粗チンを切り落として罪は消えたとかほざいていた司祭の口に突っ込んでやりたい気分だ)
(まぁいいでしょう、考えていても無駄ですからね、森にあるとされる食料の知識はあるのですが、ここが元の世界と同じとは思えませんからね・・・、何をしても無駄になる気がしてきました、はぁ、行動していないとすぐにネガティブになってしまうのでとりあえず動きますか)
(動物を捕まえればかなりのカロリーを得る事ができますが、森にいる動物を探すのは大変ですし、なによりモンスターが元の世界にいた動物と似ていた場合不用意に近づくと殺されてしまうかもしれません。生き物よりも植物、木の実などを探した方がよさそうです)
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(実をつけている木を見つけましたが、毒々しい実です、食べたら死にそうですが、一応運んでおきますか。集合場所からはそんなに離れていませんし素手で持ち運びますか、一つ運んで色んな種類運ぶ事にしましょう)
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フォレの実
生食可能。
赤く、犬の去勢手術の副産物のような見た目をしている。
かなり気持ちの悪い見た目だが、回復ポーションなどの材料でもあり、人間から重宝されている。
果実は熟すると甘く、マンゴーのような味がして美味しい、そのため動物などにも好かれている。
2m程のフォレの木に実がなる
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(私の身長が175cmなので2m程でしょうか、手を伸ばせば取れるのはありがたいですね。・・・?手を伸ばせば取れる実を他の動物は食べないのでしょうか、これは食用ではなく毒なのでは・・・?たまたま木を登る能力のない動物がいないか、能力のない動物の縄張りなのでしょうか?)
(わざと一つ落としておきましょうか、いや、それで味を覚えられても困りますね・・・。武器などありませんし、あったとしても戦う事なんて私にはできません・・・、代わりに実行してくれた相棒が一緒にこっちの世界に来てくれたらよかったのですがね)
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(はぁ、疲れましたけど、かなり集まりましたね、喉が渇いてパッチテストをしてみた結果、おいしく食べられたのが一つだけありました。まさかでした)
「キン〇マの実があんなにおいしいなんて!!!!最高の甘味、科学的な味が一切しない自然の甘み!おいしさ!それに果汁も多く水分補給にもなり!腹持ちもイイ!!最高!最高だ!キン〇マの実をなぜ動物が食べないのか全くわからない!キン〇マ最高!!!!」
「ハハハ、これを皆に早く食べさせなければ!!全部自分で食べたいところですが!!早くあの人達にも美味しさをわかってほしい!!早く集合場所に戻らなくては!!!」
ハインツ史上一番速く森を移動したと言われている。下半身を大きくさせながら。
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修正版:フォレの実
生食可能。
赤く、犬の去勢手術の副産物のような見た目をしている。
かなり気持ちの悪い見た目だが、回復ポーションなどの材料でもあり、人間から重宝されている。
加工したポーションにはある程度即効性があるが、加工前の実の状態は即効性がなく徐々に回復するため注意すること。
果実は熟すると甘く、マンゴーのような味がして美味しい、そのため動物などにも好かれている。
2m程のフォレの木に実がなる
注意*摂取すると気分が高揚する、摂取しすぎた場合半日は高揚が収まらない。
回復ポーションの効果として傷口の感覚麻痺があるのはこのためである。
また少ないが依存性もあるため、定期的に大量に取ると中毒になる。
中毒になった場合、男のアレを食べたくなり、近くの男のアレめがけてすっ飛んでいく。
男性の場合は下半身に付いているフォレの木が天を突き破りそうな角度になる。
また、フォレの実を最初に発見し摂取した:G・バルフェルトは同性愛者ゲイであったため、躊躇無く摂取する事ができたと言っている。
一部の同性愛者ゲイが夜のお供として、フォレの実を舐めながら他人のフォレの木を下から咥える性癖がある者達の事をゲフォ、などと呼称されている。
感覚麻痺のおかげで痛みを感じ無い所も一部の者達から支持されている点だろう。
*同性愛者をバカにしている訳ではない。
サウザール王都図書館:食べれる果物一覧12pフォレの実: 取材協力者 G・バルフェルト
筆者:エルト・A・エディフィス