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24話 ゴブリン大戦準備2

「まあ、なんとか霊薬を作り終えたわね。あとは罠だけど、初歩的な落とし穴でいいわよね。そこに先端を削って尖らせた木の槍でも突き刺しておけば十分よ」


「罠を仕掛けるポイントはもう決まってるのか?」


「ええ、ゴブリンの巣を発見した時に大まかには決めたわ、あとはゴブリンにばれないように掘って、戦ってる最中に落とし穴に落とさせる作戦を考えるだけよ」


「あー、俺もう能力使っておこうかなー、そっちの方が作戦簡単に考えれるよねー」


「そうね、お願い」


能力獲得:死体操作 能力の使用者が殺した魔物の死体を戦闘が終わるまで味方にすることができる


「死体操作だって、俺が殺した魔物の死体を戦闘が終わるまで味方にすることができる能力らしいよー」



「とんでもない能力ね・・・、あ、あと生け捕りにする時にはこの霊薬を敵にかけてね。さ、罠を作るわよ」



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「はぁ、やっとできたな・・・」


「結構時間かかったわね・・・」


直径4㎡、深さ1m、広さにすると3畳くらいの大きさの落とし穴を半日かからずに掘ったのだから、相当ハイスペースで掘り続けたことになる。

木製の鍬を持ってきて、見張りをクリスだけにし、フラネリーとサラも一緒に8人で、サラとフラネリーは黄迅の毒薬も服用しなんとか夕方までに罠を作成できた。



-----

*黄迅の毒薬 かなり強い毒薬だが、動く速度を1.5倍にすることができる

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「さっさと作戦を考えましょ。クリスが巣の確認にいってゴブリンの大まかな位置を紙に書いてきてくれたわ」



「まず、ゴブリンの巣なんだけど、入り口に三匹いたわ、それで入り口から見て少し進むと右側に食料庫があって、そこにも一匹、食料庫を無視して進んだところにゴブリンメイジがいるわ。巣の真ん中には焚き火があって、そこにも三匹いるわ、一匹はゴブリンメイジに近いから、即効でゴブリンメイジを殺さないとすぐ近づいてきて守りにこられるわよ。それで焚き火の左側に行くとゴブリンファイターがいて、ゴブリンファイターの近くにも一匹ゴブリンがいるわ。それで全てよ」


「この巣を囲っているのは乗り越えられそうなのか?」


「乗り越えれるわ、でも数秒必要だから、入るときにタイミングを合わせて突入することはできるかもしれないけど、戦ってる最中にここから逃げることはできないわね」





「A案:入り口の3匹を誰かが落とし穴へひきつけて、ゴブリンメイジとゴブリンファイターを同時に攻撃して、残り4匹の普通のゴブリンをその後に対応する即効系





B案:入り口の3匹を落とし穴へ誰かがひきつけるのは一緒だが、落とし穴に落として倒した後に、また同じようにひきつけて数を減らしてから柵の後ろからゴブリンメイジを捕獲する組と真正面から注意を引く組で戦力を分散して戦う





C案:入り口の3匹を落とし穴へひきつけるのは一緒だが、ゴブリンメイジの後ろへ他の全員が集まってゴブリンメイジを即効で捕獲し、その後ゴブリンファイター含めた6匹を対応する、5人で1.2匹、それもゴブリンファイターもその中にいる





D案:バーヘフトの能力を使ってゴブリンファイターを一時的に味方につけるため、入り口のゴブリン3匹をひきつけ落とし穴を使い倒した後、全員がゴブリンファイターの後ろにある柵へ移動し突入、一時的に拘束し、バーヘフトに殺させる、ゴブリンファイターにダメージを与えすぎると、味方にした時の能力が半減してしまう。その後、仲間にしたゴブリンファイターとバーヘフトで普通のゴブリン4匹を抑えてもらう。残りの5人でゴブリンメイジを気絶させ捕獲、その後撤退する」


「あ、もしかしたらさ、さっき手に入れた紫ゴブリンの死体を僕の能力で落とし穴にひきつける役にできないかな」


「ちょっと能力今使ってみてくれ」


左腕をと首から上を失った紫ゴブリンが、紫のやわらかい光を体からだし、胸ら辺を糸で引っ張り上げられているような動きをしながら立ち上がり、ケンズの方を向いて膝をついた


その時ケンズの視界には


-----

メリルの子供 Lv1

能力:血を操る


ケンズの僕 <反逆力10>

-----


という紙が見えていた


ケンズは自分のステータスを確認してみると






--ケンズ Lv3


能力:生き物を生み出せる。死体を使い復活させるほうが言うことを聞きやすい。作った、復活させた、生物の合計が使用者よりも格上だった場合、言う事を聞かない、使用者を殺しに行くなど、使用者よりも格上であればあるほど過激になる


残りSP2


メリルの子供のご主人様<消費反逆抑制力10>


残り反逆抑制力<20>


黒狼神の加護(再生能力大幅強化)


次のLvまで400XP


--


(メリルの子供のご主人様・・・反逆抑制力が残り20だが、減っていったら言う事を聞かなくなったり、0になったら反逆してきたりするってことか?まあ、反逆抑制力が反逆力の2倍もあれば大丈夫だろ)


「なんかできたっぽい。紫ゴブリンを使って落とし穴に入れるから、6人全員で行動できるよ」


「そうか・・・、そうすると6対7か、そのうち2匹は上位のゴブリン・・・。ゴブリンメイジを捕獲するのは後にして、ゴブリンファイターを味方にするか。それで7対6になるから、俺がゴブリンメイジを捕獲するぜ」


「いや、ラドの武器だと生け捕りは難しいよ、僕がゴブリンメイジの足を切って生け捕りにしてくる」


「わかった、俺はゴブリン共を血祭りにあげてやるぜ!!」



「クロスボウとか、遠距離組は一発撃ったら近接に変えて前線にでようか?」


「いや、大丈夫だ、前線にあんまり沢山でられると俺が動きづらいからな、遠距離から攻撃してくれるのは助かる、俺は一度に三匹くらいなら対応できる。最初の奇襲で2匹は倒してほしいところだな。もし1匹くらいしか倒せなかったらケンズがナイフを持ってサポートしてくれ」


「わかった、イントはショートボウだからすぐ攻撃できるし、ハインツは近距離になったらさすがに危険だよ。それに僕よりハインツの方がクロスボウを当てるのがうまいからね」


「わかりました、最低でも一匹はなんとしても殺します」


「わかった、また言うけど、退く時は射線にかぶらないようにね」


「よし、じゃあ作戦を繰り返すぞ。


まず紫ゴブリンが入り口のゴブリン三匹をひきつけ、落とし穴にかける、ひっかからなくても少しの時間は稼げるだろう。そしたらケンズ、イント、ハインツがゴブリンを攻撃、あらかじめどのゴブリンを撃つかを決めて、攻撃が被らないようにな。で、エリーがゴブリンメイジの後ろから突入、俺とバーヘフトも同時に突入して、俺が近くにいるゴブリンを殺す、バーヘフトがゴブリンファイターを殺す、無理だったら俺とバーヘフトで早々にゴブリンファイターを殺し、時間をかけて正攻法で倒すしかないな」




「わかった、霊薬を武器に付けて・・・」


「「「「「「作戦開始!!!!」」」」」」


「グギャッ!!」


6人と1匹の作戦が今開始された




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