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21話 二日目の始まり

「うっわ、やっぱりこれ夢じゃなかったのな・・・、まあ、わかってたけどよ」


「おはようラド、またこの紙みたいなやつがでてるね」


「ステータスが更新されているな」


「Lvが上がって基礎情報が更新されましたって書いてありますね」




--ラド Lv3 

能力:能力使用者がしたことのある動きをいつでも再現できるようになる ストックできる動きは1つ

強制的に再現開始の動きになる。

ジャンプしていても、ジャンプしないでする動作だった場合、一瞬で地面へ戻っている


再現中は他の動きをすることができない


残りSP2


黒狼神の加護(再生能力大幅強化)

次のLvまで225XP

--



--イント Lv2 

能力:メスを吸血できるようになる 吸血すると力が増し、使える能力が増えていくが、牙が生え、体臭が血なまぐさくなり体は青白くなっていく。いつでも初期状態へ戻せる。


残りSP1


黒狼神の加護(再生能力大幅強化)

次のLvまで50XP

--



--エリー Lv3

能力:思考を他人の思考へ刷り込む 1つの対象に使用できる回数は一生に1回


残りSP2


黒狼神の加護(再生能力大幅強化)

次のLvまで225XP

--



--ハインツ Lv3

能力:相手と契約を交わし、契約が達成されなかった場合、相手の体を自分の物にできる。自身が契約を達成できなかった場合、自分の体がなくなる。どちらもどこの部位を選択するかは契約時に決められるが

契約をするには相手へ取引する部位と契約内容を話し、承諾されなければいけない

残りSP2


黒狼神の加護(再生能力大幅強化)

次のLvまで375XP

--



--ケンズ Lv3

能力:生き物を生み出せる。死体を使い復活させるほうが言うことを聞きやすい。作った、復活させた、生物の合計が使用者よりも格上だった場合、言う事を聞かない、使用者を殺しに行くなど、使用者よりも格上であればあるほど過激になる


残りSP2


黒狼神の加護(再生能力大幅強化)

次のLvまで400XP

--



--バーヘフト Lv4

能力:能力を使用した時に新しく能力を得る。得た能力を使用しない限り他の能力を得ることはできない。得た能力を使用すると消滅し、再び新しく能力を得る能力へ戻る


黒狼神の加護(再生能力大幅強化)黒狼神のお気に入り(死ぬ瞬間を遅らせる)


残りSP3


次のLvまで225XP

--


「能力が手に入ってますね、SPってなんですかね?」


「ていうか、この能力っていうのヤバくない?僕は思考する能力が上がるってやつだったんだけど、みんなどんな能力だった?」


「俺は動きを覚えやすくなる能力だった」


「私は取引が上手くいきやすくなる能力でした」


「僕のは死体を操る事ができるようになるって!」



「私は生きている人間を噛むと力が強くなるようになったぞ」


「俺はなんの能力かわからないけど、なんか能力が使えるようになったー」


「なんの能力かわからない?」


「なんか使うとわかるようになるらしいよー」


「Lvが上がったら情報増えてわかるようになるかもしれないな」


「黒狼神の加護っていうのが書かれてるな、やっぱりここの土地神は黒狼神ってやつらしい」


「ワシのことじゃな」


「「「「「・・・・?」」」」」


「バーヘフト、お前そんな声出せるのか、ビビらせないでくれ」


「俺なにも言ってないよー?」


「ワシじゃよ、おい、こら」


「おいおいおいおいおいおい!!!バーヘフト!!!お前の股間にクッションあるじゃねえか!!俺が昨日枕が硬くて寝れなかったの知ってるだろ!?貸してくれよ!!!?」


怒りながらも泣きそうになっているラドが叫ぶ。テントに備え付けられていた枕はラドには硬すぎたようで、2時間かかってやっと寝れたのだから、無理もない。



「俺こんなのしらないよー」

肩をすくめて、両手の手のひらを上に向けている、アメリカあるあるの、わからないですよジェスチャーをしながらバーヘフトがいう


「こんなのとかいうな!ワシはお前らの土地神じゃぞ!!!」


幼少の男の子みたいな可愛い声で黒狼神が叫ぶ、しかし、オーラも隠し、体も小さくなった黒狼神から逃げ出すという選択肢はラド達にはなかった。


「クッションじゃなくて狼じゃねえか!?しかも喋ってるぞそれ!」


「バーヘフト!殺せ!!」


「はぁ、もう一眠りするから次起きた時には落ち着くいておくんじゃぞ」

小さく丸まり、そのまま寝てしまった


----------------------------------------------------------------------------


「それで、結局この狼はなんだったんだ」


「なんか大きさは違うけど、俺が昨日会った狼かもー」


「狼が小さくなるか!?しかもなんか喋ってたし、やっぱりモンスターなんじゃねえか?」


「でもモンスターだったら皆死んでるよね、それにあんなに近づかれても僕達が気づかないってことは、かなり強いはずだよ」


「小さくなったのも、土地神の新生期が少し早めに来たと思えば納得がいくな・・・」


「ねえ、この騒ぎはなんなの?」


「おはようサラ、僕達が寝てたテントの中に狼が入ってたんだよ」


「・・・、狼って・・・、黒狼神様よ・・・、ごめんね、昨日来てたんだけど、言い忘れてたわ」


「ほらな?言ったじゃろ?」


「・・・なんか・・・ごめんな」


「まあいい、これでワシがしたこともチャラじゃな」


「したこと?」


「ゴブリンに襲わせたの、ワシじゃから」


「ハァ!?こんなのでチャラにされてたまるか」


「なんで襲わせたのー?」


「サラ達が来ると思わなかったからな、ゴブリンを殺させてLvを上げてもらおうかと、そうしたらワシの加護に気づけるじゃろ?」


「そっかー」


「いや、そっかー、じゃないよ、それで私達がゴブリンに殺されてたらどうするつもりだったんだ?」


「アハハハフフウフウ」


「フフウフウじゃねえよ!!?まあ、Lvが上がったからよかったけどよ」


「あなた達、よく自分の土地神に対してそんな扱いができるわね・・・」


「なんかすごいってのはわかるんだけどよ、なんか昔から友達だったような、懐かしいような感じなんだよなー」


「別に気にせんよ、それより、ゴブリンの巣に捕らわれていた女がおらんかったか?」


「そういやいたね、忘れてたよ、今日は助けに行ってみようか」


「そうですね、あとSPについてもサラさんに教えてほしいですね」


「SPを獲得できたのね、ていうことは能力も?」


「あぁ、手に入ったぜ、これをベースに戦ったりするのか?」


「ベース、そうね・・・どっちかっていうと、武器を使った普通の戦い方ベースと能力ベースを同時に使う感覚・・・?能力にもよるし、なんとも言えないわね」


「どっちかをベースにするわけじゃなく、同時進行で使いながら戦うのがオーソドックスなのか」


「オーソドックスってより、私はそういう戦い方をしているわ、他の人の能力はあまり知らないのよ」



「飯できたぞーーー!!!!食べようぜー!!!」

ラドが能力について質問しようとしたところ、フラネリーのバカでかい声のせいで一時中断となった


---------------------------------------------------------------------------


「・・・フラネリー、皿はないのか?」


「皿?トランショワールがあるからそれを使ってるじゃねえか」


「あとパンも二度焼きしてるからワインでふやかしたりしてね」


「カーペッ」

フラネリーが豪快に痰をそこら辺に飛ばす


「汚いな!!たんなんてここで吐き出すなよ!!」


「ガハハハ、イントは神経質だな」


「え、これが普通なのですか?」

ハインツが困惑しながら比較的行儀のよさそう、女性のサラへ質問する


「え?そうじゃないの?」

全くなにが悪いのかわかっていないような表情でサラが答える


「そ、そういうものなのですか・・・」


「トランショワールってなにー?」

バーヘフトが、かさ増ししすぎてほとんどジュースになっているワインを飲みながらトランショワールを眺めている


「トランショワールはパンよ、それを皿にして食べ物を乗せてるから、勝手に食べて」


「パンを皿にするんだ・・・」


「パンが多いからな、そんな食えねえのよ、それに硬いから皿にちょうどいいしな!グォァ


フラネリーが会話の繋ぎにゲップを活用していく


こんな森だからトランショワールも食べようと思ってるが、いつもはトランショワールを集めて貧民街に行って売りに行ったりするんだぜ」


「ペットの犬に与えたりしたりすることもありますね。あと普通の民はフォークも使いませんね、買ってきた干し肉が一口サイズなので必要ないですが、いつもはナイフで・・・あ、そういえばナイフ渡してなかったですね。ナイフは野良犬を追い払ったり、縄を切ったりするのに必要なので普通は腰に携帯しているんですよ。後でナイフは渡しますね」


手づかみで干し肉を頬張りながらパンを二度焼きして保存食にしてあるビスキュイ(今でいう乾パンをめちゃくちゃ硬くした物を想像するとわかりやすいかもしれない)をワインに浸しながらクリスが説明する


「フォークはほしいですね・・・」

手づかみで食べる事に慣れていないハインツが愚痴をこぼす


「普通の民ってどういうこと?」

ケンズがビスキュイを頬張りワインで流しながら言う、適応する速度が半端ない男である


「一応フォークもここら辺の地域には伝わってるんだけど、聖職者とか民衆から非難されるのよ、フォークは人間を惰弱にする悪魔的な堕落の道具だ~!とか言ってね。でも私達は聖職者からの非難なんてどうでもいいし、ナイフで刺し殺したりしてるのに、食べ物を刺して悪魔的だ!なんて言われてももう遅いのよね」


「だから食事をする前に祈る必要もないんですよ、祈るなんてバカバカしいですからね」


「でも、だったらなんでフォークを使わないの?」


「いちいち持ったり離したり、めんどくさくない?指があれば食べられるのに、アホらしいわよ」


「たしかに指で食べるのは楽でいいね!グォァ」


ケンズがチーズと干し肉、ワインでふやかしたビスキュイを一緒に頬張りながら言っている、ついでにゲップもしている。やっぱり適応力が高い人間である。


「ケンズ・・・嘘だろ・・・」

独特なテーブルマナーに困惑しているイントは、ビスキュイをふやかし、千切ってから少しずつ、なるべく行儀良く食べている


「よし!!俺は食い終わった!!そういや手に入った能力はどんな能力だったんだ?」


イント達はさっきお互いに言った"嘘の能力"を伝えた


「すげえ能力なのかいまいちわかんねえな、召還された奴等は大体能力が高いらしいんだけどな~」

フラネリーが能力を自然に探ろうとする



(((((疑われたか)))))



5人は平常心を失っていたが、外見には一切変化を出さなかった


「使いこなしたら超すごい能力なのかもねー」


バーヘフトは嘘のような嘘じゃない事を言っていたため、平常心で答えれた


「俺の能力は記憶力が良くなるんだぜ!?超すげえじゃねえか、老後もボケて羊とヤる心配がなくなったぜ」


話題を適当に終わらせようと、ラドが笑いながら心配事がひとつ減ったことを話す


「それもそうかもな!ゴブリンを殺しに行く準備するぞー」


フラネリーは自分の能力を聞かれないように、会話を終わらせたまま他の会話を作ったが


「フラネリーはどんな能力なのー?」


深く考えずに気になったことをすぐに聞くバーヘフトには無力だった


「俺は対象の背後からの攻撃が効きやすくなるって能力だ」


「暗殺者向きだな」


「正直背後をとったら攻撃が効きやすくならなくても殺せるからあんまり意味ないんだけどな」


サラがここで補足を入れてもいいが、そのせいで自身の能力、嘘をつくにしろ教えるのは避けたかった為、無言でいた





少しおかしな空気になりながらも、ゴブリンの巣へ行く準備は整ったのであった


Twitter始めました!


マジョリティーサイコパス (@7D21kBodSCSSpHB)さんをチェックしよう https://twitter.com/7D21kBodSCSSpHB?s=09


ハインツとかイントとか、資本家設定なので簡単に資本家ってなんなのか、みたいな話とサイコパス的にはこういう奴、考えだよっていう。



サイコパスの考えとかは科学的根拠があって言ってるのではなく私の経験と考え方がほとんどなので注意してください

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