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16話 ラドの訓練 似た物同士

「おっし、フレイルの使い方教えるわ。上手く使わないと自分の頭潰す事になるからな」


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彼はフラネリー

180cmの長身、全身に斬られた古傷がある。優しい顔をしているが、もちろん目は深い窓となり反射していない。


14歳の頃から窃盗や強盗を繰り返し、人生のほとんどの時間を犯罪、犯罪方法を思考することに使っている男。 16歳の頃にはもう部下、というより舎弟が4人存在した。


そして舎弟と暴力を使い、汚く幼稚なビジネスをしていた、手口は簡単でシンプルだ。


まず店の店主と世間話をして打ち解けたら

あんたに危害を加えたり、金をゆするやつがいたら助けになるから俺を呼びな。と言う


翌週顔を隠した舎弟に棍棒バットを持たせて襲撃させる。

連絡を受けたフラネリーは金を受け取り、護衛の仕事を請ける。

それを襲撃した舎弟以外の2人の舎弟に店を護衛させ、毎日金を受け取る。


襲撃させた舎弟には、帳簿を付けさせたり、危ない仕事をした報酬として、武器を買い与え、訓練させる。


普通の舎弟なら訓練、武器などもらっても嬉しくもなんともないが、フラネリーの舎弟は別だ。


訓練させるということは、これからもフラネリーが、一緒に仕事をしたいという意思表示であるし、武器を買い与えたのは、これから暴力を使ったビジネスにはお前を起用する、という"信頼"を受けた証でもある。


その事から舎弟は必死に訓練し、暴力を使い慣れ、並の騎士などでは敵わなくなった。


話を戻すが、毎日の護衛料だけでは金が足りなくなった場合、長く護衛しすぎて店主に契約を切られそうになった場合は・・・


フラネリーは訓練させていないもう一人の舎弟と一緒にスラムを練り歩き、襲撃させた舎弟と体格の似た浮浪者を見つけた後


どんな顔をしていたかわからないくらい、顔面を殴り、それを店主へ渡し、また金を受けとる。


フラネリーは金と信用を受け取り。


めでたしめでたし    とはならない




店を護衛するのはマフィアの仕事でもある、それを奪ったとあれば殺されるのは当然。


そのシマを仕切っていたフェアリュックトファミリーから殺し屋が仕向けられる。


だがフラネリー、伊達に16歳で命を預けられるほどの信頼を受けた舎弟を4人も作るだけのことはある。


フラネリーは頭が悪いが、義理堅く、そしてなにより強かった。強かったのだ。


仕向けられた殺し屋を殺し、その首をフェアリュックトファミリーへ送りつけた


それから10人以上の殺し屋がフラネリーを追ったが、フラネリーは殺し、逃げ、時には舎弟が盾になり死んだりもしたが、最終的にはその殺し屋も全員殺してしまった。


そして当時、フェアリュックトファミリーとシマを争っていた弱小マフィアStaraスターラから勧誘される。

そしてフラネリーと訓練した元舎弟で現相棒のクリストファーと一緒にサラの作った3次組織Staraへ加入する。


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「おう、頼むわ」


「まずフレイル、モーニングスターとか呼ばれてるこいつだがな。

まず持つ場所である柄の部分、穀物と呼ばれる打撃部分、そしてそれを繋げる結合部を継手つぎてで作られてるんだ。

穀物は柔軟な、読みづらい攻撃を可能としている、だがミスれば自分、仲間を殺すことになる。

継手を長くすれば、遠心力がさらに加わり威力は上がる

だがその分攻撃が単調になるし、なにより扱いづらくなる。

だからまずは継手を短くして、先端の穀物の部分を丸い木に代えた、これをうまく扱えるようになったらトゲの付いた鉄の穀物と取り替える。


正直こいつの訓練方法はわからん、ゆっくり振り回してなれてくれ。」


「おいおい、訓練方法がわからないって、それじゃあ今これを使ってる人はどうやって覚えたんだよ」


「元々農民が使う農具を改良した武器だからな、剣とか槍は使い慣れてなくても農具は使い慣れてたから勝手に覚えてた、ていうかなんとなく使い方がわかったって奴が多かったな」


「農民か・・・、暴動とかにも利用されそうだな」


「それもそうだが、山賊からの防衛にも使ってる奴はいるぞ」


「なるほどなぁ、ま!がんばってみるわ、ありがとな」


「いやぁ、役に立てなくて申し訳ねえ。ある程度慣れたら俺と戦ってみるか」


「そりゃあいいね、なんとかしてこいつを物にしてみせるぜ」


「じゃあがんばってな、俺はワインをこっちに持ってくるわ」


「おう!」


(ラドか、いい奴だな、明らかにこっち側の奴なのに、どこか明るく、キラキラしている。)


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俺が一番最初に拠点に戻ってきたな・・・、そりゃそうか、ほとんど教えてねえもんなぁ


この拠点にあるのは、食料、水、武器、弦、矢、砥石とかの整備道具、テント、紙やペンとかの生活必需品か。

帝国の奴等が来るのは3ヶ月くらいだが、食料はざっと見ただけでも3ヶ月分以上あるな。

ちょっと紙に資源を書き写してみるか。


---------------

x1 =1日分

食料 x130

--

干し肉 x50

パン(ビスキュイ加工済)x35

チーズ x30

バター x5

トランショワール x10

--

飲み水 x100

ワイン(低アルコール)x40

ワイン(高アルコール)x30

ミード x30

--

オリーブオイル x5本

黒コショウ x2本

塩 x5本

ニンニク 10個

--

矢 1000本

弦 15本

砥石 10個

大きい布 x5枚

中くらいの布 x10枚

小さい布 x15枚

--

靴 x10足

服 x20着

プレートアーマー x1着

革鎧 x5着

鎖帷子 x3着

ガントレット x2個

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「はぁ、疲れたな、残りはまた後でいいか。ラドにワイン持ってかないとな」





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