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まさか。こんな映像が存在するはずがない。

「ぎゃー。なんだ、なんだ。このテレビ番組は!」


「どうしたんですか?」


「お猿が、人間になった。そんなはずはない。人間の先祖は、神様なのだ。なのに、どうして、こんな映像があるんだ?」


「オトボケ神さま。慌てないでください。これは、CGと言って、コンピュータを使って、作成した映像なので、本当の出来事ではありません。現代の学者が、研究を駆使して、人間の誕生の物語を考えたんです。そうしたら、お猿というか、人間になる前のお猿のような原人から、人間が、生まれる様子を映像に

して見たんです。」


「そうか。コンピュータで作った映像か。それにしても、よくできている。これじゃ、誰でも、本当の出来事だと信じてしまうな。」


「そうですよね。誰もが、本当の出来事として、信じているんです。」


「嘘だ、嘘だ。人間は、神様の子孫であって、お猿の子孫ではない。」


「どうして、そう言えるんですか?」


「ギリシア神話にそう書いてあるではないか。古事記や日本書紀にそう書いてあるではないか。世界中のあらゆる神話は、神様から人間が生まれたと書いてあるではないか?どれひとつとっても、お猿から人間が生まれたなんて書いてある神話は存在しない。絶対に存在しない。」


「多分、そうだと思いますけど、でも、あれは神話ですから。誰も証明できないんです。」


「人類のすべての民族の神話が、神様から人間が生まれたと言っているのに、これ以上の証明が必要か?」


「だって、現代の人類の最高峰の科学をもってして、結論に至ったのは、人間は、アメーバのような生物から、数十億年の月日をかけて、お魚や哺乳類や昆虫、植物などに、進化をしてきて、そして、今の人間になったんです。」


「そんなはずはない。人間は、永遠の時の中で、人間なのだ。そして、神様なのだ。」


「どうして、そう言えるんです?」


「人間には、永遠の魂があり、それが、輪廻転生しているのだ。」


「それは、仏教の考え方でしょう?」


「考え方ではない、真実なのだ。事実なのだ。」


「でも。もし、人間が高度な理性や知性、文化をその魂の中に、永遠に持っていたら、現代人は、もっと素晴らしい過去を持っていてもいいでしょう。でも、数万年前は、文明、文化らしきものもなく、石や土器程度で、ようよう暮らしていたにすぎないじゃないですか?それに、現代文明から外れた未開の人たちは、裸同然で、掘っ立て小屋のような家で、生活していて、お猿のような生活をしているじゃありませんか?」


「過去には、たくさんの輝かしい文明もたくさんあった。アトランティス、ムー、レムリヤ、古代エジプト、ローマ帝国、古代中国文明、インカ文明など、たくさんあるじゃないか?」


「あの、神さま。どさくさ紛れに変なこと言いましたね。」


「何か、変なことを言ったかな?」


「古代エジプト、古代中国、ローマ帝国などは、確かに、優れた文明だったと思いますが、アトランティス、ムー、レムリアあたりは、本当にあったか、疑わしいですね。」


「アトランティスも、ムー、レムリアも本当に、素晴らしい文明だったぞ。」


「そうですか?でも、その痕跡は、どこにあるんです?」


「今は、海の底じゃ。」


「でも、現代は、海底地形図もかなり、正確に作られていますけど、アトランティスや、ムー、レムリア大陸の痕跡さえ、見つけることができません。」


「そうだな。なんとか、それらを見つけ出さなけれならんな。それを知っている人との対話をしたいが、紹介してくれるかな?」


「いいですけど。誰か、知っていそうな人を探してきますよ。」


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