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亜人と歩む ~瑠璃色王のレクイエム~  作者: 夏カボチャ 悠元
第1章……人獣転生……全ての始まりへ
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赤く染まるその先に

何時もありがとうございます。(〃^ー^〃)読んで頂き感謝いたします。

もし宜しければ、皆様の感想や御指摘などを頂ければ幸いです。

混合授業が終わり、特別クラス行きに近づいた生徒は4名いる。


ロナ=アーマイル、


ガストン=べラム、


カラン=セルベ、


キャメル=ハゼット、


この4名は現在11戦11勝であり、次の試合は、この中からマッチングされる。


そして12戦終了後に間違いなく、この4名から特別クラスに行く生徒が決まる。


混合授業が終わってから、10日程たち、事件は起きた。


キャメルとカランが学校帰りに何者かに襲われ大怪我をしたのだ。

二人共帰りは別方向だったが、ほぼ同時に襲われた事がわかった。


学校や村では、生徒の帰りを警戒したり、生徒によってはメイド等と帰る姿も見受けられた。

僕はロナが心配になったが、ロナはそんな僕に御構い無しの様子だった。


僕の事を心配してソウマが度々、帰りに迎えに来てくれるようになった。


ソウマは僕にある事を話してくれた。


「人は自分の為だけじゃなく、身内の為に愚かな事をする奴もいる、気を付けろよコウヤ」


ソウマのその言葉の意味を僕は近々知ることになるのだった。


混合授業が3日後に迫った。


その間も学校や村では生徒の帰りを皆で警戒していたが、何事も無く過ぎ去る日常に、皆は警戒心が薄くなり始めていた。


何時もの帰り道、昨日からソウマは隣町に出掛けていた。

何でも知り合いに会いに行くといい、昨日の朝早くから出掛けて行ったのだ。


「おい!そこの君?少しいいか」


後ろから声を掛けられ、振り向こうとした瞬間に、声を掛けてきた男がいきなり殴りかかってきたのだ!

反射的に交わせたが体外魔力がなければ、確実に食らっていた。


「いきなり何なんだよ!」


僕が振り向くと数人の男が立っていた。

僕の眼が見えないと知ってるからなのか、顔は隠してはいなかった。


幼い顔をした、その男達は明らかに子供だった。


「お前達が!キャメルとカランに怪我させたのか!」

「ああ、アイツ等か!少し痛めつけようとしたら?魔法で反撃してきたから、少しやり過ぎただけだ」


「少しな分けないだろ!キャメルもカランも入院したんだぞ!」

「さっきから?うるさいから、とりあえずお前も自分の心配しろよ!」


そう言うとコウヤの周りを複数人で、囲んで逃げ場を絶たれたのだ。

「此れでも、まだ何か言いたいことあるか?」


「あるね!」


その瞬間コウヤは自身の体から土煙を発生させた。

いきなりの事に周りを囲んでいた、男達は慌てた。


予想外の無詠唱と辺り一面を覆うように拡がる土煙で、目の前が見えなくなる等予想していなかったのだ。


「僕を調べて来なかったみたいだね!」

コウヤは一人、一人を確実に仕留めていったのだ。


最初は8人程いたが、今の時点で確認出来るのは3人だった。


5人の男達はコウヤの攻撃をまともに食らい、気を失っていた。


「何で!こんな事をするんだよ」

コウヤがそう問い掛けた時だった。


相手の一人が風魔法を発動し土煙を吹き飛ばしたのだ!


「あぶねぇ、だが!これで逆転だな」


3人は僕に向かい呪文を詠唱し始めた。


「遅いんだよ!ハァ!」

僕は無詠唱で、水魔法と土魔法を発生さ、それを混合させたのだ!


二つの魔法は混ざり合い、土石流の如く3人を押し流したのだ!


「ぐわぁぁ!」


3人と気絶していた5人はそのまま、吹き飛ばされ木々にぶつかった。


僕は男達が無事かを確認しようと近くに向かった。

一人一人無事を確認していた、その時だった!


一人が目を覚まし、ポケットに入っていたナイフで襲ってきたのだ!


「うわぁぁぁ!」


僕の頬をナイフが掠ったのだ。

頬から流れる生暖かい血が下に向かい流れ出す、地面を赤く染めた。


「くそ、殺してやる!殺してやる!殺してやる!クソガキが!」

ナイフを手に、此方に向かい走って来た男に、僕は身体を滅多刺しにされたのだ。


「痛くないや……僕、死ぬのかな……」

意識が薄れていく……全てがボヤけていく……痛みもない……むしろ何も感じない……僕は本当に死ぬのかな……


「……ウヤ!コウヤ!意識を保て!コウヤ!寝るな!諦めるな!」


ソウマ?……声がする……僕を呼んでる……


「うぅぅぅ、コウヤ!お願いよ、死なないで……コウヤ」


母さんの声も聞こえる……


コウヤの薄れ行く意識の中に声が響き渡る。


僕は眠いよ……明日聞くから……今日は疲れちゃったよ……皆……ごめん……

読んで頂きありがとうございました。(〃^ー^〃)


気に入って頂けたら嬉しいです。


ブックマークや感想や御指摘などありましたらお願いいたします。

本当に皆様に感謝です。

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