表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
亜人と歩む ~瑠璃色王のレクイエム~  作者: 夏カボチャ 悠元
第二部 魔界偏 新に掴むべきもの
162/362

ミカソウマと繋がる国

 魔界を騒がせたガーゴイルとリザードマンの侵略作戦が徒労に終わり、平和な日常がミカソウマにも戻りつつあった。


 ケランバータが焼け野原になってしまった事実は衝撃的であったがコウヤ達は港の完成を遅らせる事を決めると直ぐにケランバータの復旧に力を入れたのだ。


 復旧にはガーゴイルの管理者である、ギリオン=トラムとガーゴイルも参加していた。


 ギリオンは管理者に任命されて直ぐにハーピィーの王であるヘレミア=トレアの元を訪れ、ガーゴイルの国(ザラマリブル)の非道な行いを詫びた。


 ヘレミアは当初、ガーゴイルを赦すつもりは無かったがコウヤ立ち会いの元に和解した。その事実はハーピィー達に大きな波紋を呼ぶも、コウヤが其れを押さえたのだ。


「ケランバータの皆さん! 今回のガーゴイルとリザードマンの襲撃で多くの森と家を失った事実は悲しい事です、ですが奇跡的に怪我人は多くとも死者は()()()()()()には在りませんでした! ガーゴイル達は多くの血で罪をあがないました! これ以上の争いを僕は望まない」


 ハーピィー達の知らなかった事実、ガーゴイルはコウヤとミカソウマの兵のみを狙い、ハーピィー達には直接攻撃をしていなかった。


 ケランバータの襲撃を先攻したリザードマン達による怪我人が殆んどであり、ガーゴイルと戦ったハーピィーはいなかった。


 ハーピィー達にその事実は余りに酷であったが事実を伝える以外に和解は望めないとミカソウマ側が判断したのだ。


 悔しくて涙を流すハーピィー達にギリオンを含むガーゴイルの戦士達が膝をつき頭を地面に擦り付けて詫びを入れたのだ。


「我等が行いは赦される物ではない、我等の死をもって、ザラマリブルの民を許して欲しい」


 そう語るギリオン達ガーゴイルはその場に集まった、ハーピィー達の前で自決しようとしたのだ。


「コウヤ様、我等の覚悟がケランバータの民に響く事をしんに望みます、愚かな部下と笑われぬように最後を見ていて下され」


 ギリオン達が短剣を天に掲げた時、大声で其れを止めるヘレミア。


「勝手は赦さぬぞ! ガーゴイルよ、お前達は既にミカソウマのコウヤ王の大切な部下なのだ! 特にザラマリブルをまとめる程の家臣の一人であるギリオンを死なせたとあれば、ケランバータとミカソウマは戦争になる! これ以上の血をこのケランバータに流すこと、女王ヘレミア=トレアが赦さぬ」


 姿を現したヘレミアの言葉にハーピィー達は頷き、その場の空気が一瞬で変わった。


 ギリオンは死して償おうとしていた自分達の命をヘレミアが止めた事実に驚かされていた。

 ヘレミアはギリオンが覚悟を決めて、自決したならば、コウヤがケランバータに進攻するなどと言う暴挙に転じないことを理解していた。ギリオンの考えも同様であった。


 しかし、ヘレミアはコウヤが一番望む形で解決したいと考えた結果がギリオンを生かすことであり、それはこの先のミカソウマとケランバータの繋がりを更に深める結果となった。

 同時にバーバリアンの国(バランケ)とも、ザラマリブルの和解が終わり、ザラマリブルはミカソウマの都市の一つとして、皆に認められる結果に繋がったのであった。


 ミカソウマは事実ともにバライム大陸、第二位の大国へと成長していく道を歩み始めていた。


 ケランバータの復旧に力を入れる最中、コウヤ達の元に来客があった。

 

 セテヤ大陸の北に位置するオルタニム地方の鉱山都市ドワーフの国(ワーラムド)に戻ったドワーフの指揮官ボルドアとドワーフリーダーのデトルムであった。


「あああ! ボルドアさん、デトルムさん。お久し振りです」


 一年ぶりの再会を喜ぶコウヤ。ボルドアとデトルムは魔界に船で大量の調味料の買い付けに来ていた。そんな時、元バデルイヤ(現ミカソウマ)の王がコウヤだと聞き挨拶に来たのだ。


 ミカソウマで、コウヤがケランバータに居ると聞き、その足でケランバータにやって来ていた。


「こいつは酷く遣られてるな?」とデトルムが驚くと、ボルドアが直ぐに「全員を此所に集めろ! コウヤに力を貸すぞ」とデトルムに命令をした。


「そのつもりでミカソウマに既に皆向かってます」


 こうして、ボルドア達の協力の元ケランバータの復旧速度が上がる。

 ボルドア達の増援は全部で40人ほどだったがドワーフの40人は普通の魔族や獣人の十倍の速度で仕事を片付けていく。


 そんな中、ボルドアがケランバータの先に在る建設中の港に目を向けた。


「ありゃ、なんだい? 船着き場みたいだが」


「あれは今建設中の港です。ミカソウマと近隣の同盟国の発展の為に考えましたって言っても、まだ完成してないんです、先ずはケランバータの復旧が優先ですから!」


 次の日、ボルドア達はセテヤ大陸に戻っていった。一日とは言え、ボルドア達の活躍はケランバータに大きく貢献した。


 帰り際にボルドアが「港の完成を応援するよ、コウヤ」と口にした。


 ミカソウマはセテヤ大陸に新たな繋がりを確りと結ぶ事になったのであった。

久々のドワーフの国のボルドアとデトルムの協力でケランバータの復旧がかなり進みました。


コウヤの国ミカソウマの進み方向は明るいみたいです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
このランキングタグは表示できません。
ランキングタグに使用できない文字列が含まれるため、非表示にしています。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ