表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
7/215

【第6話 本部に到着】

 いつまで飛び続けるのかと思っていたころに、ようやくフレイズは高度を下げ始めた。


 下の方には運動会でグラウンドに設置されるテントのような、白い幕が張られた建物が目に見えた。


 それは所々に設置されており、フレイズはその中でも一番大きなテントを目指しているようだった。あれが、本部なのだろうか。


「ベルナール隊長!」


「おぉフレイズ、やはりお前が見つけたか」


 兜の天辺に緑色の大きな羽のような飾りをつけた男の前に、フレイズは美玲を小脇にかかえたまま降り立った。


  フレイズに支えられ、美玲はふらふらしながらもなんとか立つことができた。

 

 ベルナールはガチャガチャと鎧の音をたてながら、近くに寄ってくると美玲の肩を叩いた。


 少し浅黒い肌をして、やや白髪交じりの金髪の優しげなおじちゃんと言った風貌の男性だ。

 

 ベルナールは孫に接する優しいおじいちゃんのように、その大きな掌で美玲の髪をぐしゃぐしゃとなでた。


「ほう、この子が。おうおう、よく無事で来られたな、お嬢ちゃん。ワシの名はベルナール。四元騎士団風部隊隊長だ」


「……永倉美玲です」


  先ほどから驚いたり叫んだり戦ったりとでヘトヘトに疲れた美玲は、なんとか自己紹介をしたが、それと同時に目の前の光景が、回転を始めなように感じた。


「ミレイ?」


「お嬢ちゃん、おい、大丈夫か?」


 フレイズとベルナールに声をかけられたが、返事はできそうにもない。


 もうダメだと思ったその時には、美玲の目の前はまっくらになっていた。


評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
小説家になろうSNSシェアツール
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ