出発前朝って奴です
中々話が進まない・・・。
休み時間とかにちょくちょく書いてます
「ん~っ・・・」
朝は爽やかで然るべきである
朝がもっと爽やかに訪れれば、世界に戦争も無くなるかも
しれない。
まぁ、嘘だが
「ふぁっ」
背伸びを終えて一息
さて、今日は帝都へ出発の日だ。
大体の準備は既に昨日終えていた
私物の詰まった大きめのバックが床に一つだけ置いてある
前世のアタッシュケースに良く似た形状だ。
中には着替えとか、歯ブラシとか、本とか本とか本とか。
「・・・・よく考えたら殆ど本じゃない?」
まぁ、なんて事を考えている内にドアがノックされた
「お嬢様」
この声はミラさんだ。
「起きてますよ」
ドアがゆっくり開かれる
覗き込んできたのはやはりミラさんだった。
「帝都へ向かう準備は整っていますか?」
「はい、バッチリです」
主に本が。
「あら・・・荷物はそれだけですか?」
ミラさんが床に置いてあるバックを見て少し驚きの混じった声を上げた。
「あ、はい」
なにかマズかっただろうか?
「いえ・・・思ったよりサイズが小さかったので・・・」
何分前世は家から出なかったものなので
旅行などは行かなかったタチなのです。
とりあえず必要っぽいモノを適当に詰め込みました。
「・・・・まぁ、恐らく大丈夫でしょう
最低限のモノはこちらで用意しますので」
あれ、それって私は本だけ持って行けば良くない?
「着替えの方も任せて下さい!」
バッチグーのサインを出すミラさん
怖いし絶対任せたく無いよ!
「では、朝食の方が出来ていますので一階にお越し下さい
その後馬車で帝都の方へ向かいます」
「わかりました」
一礼し、退室するミラさん
朝食は洋食かな? ちょっと楽しみ。
最後に姿見で服が乱れて無いか確認し、そっと部屋を出た
「やっぱ私も一緒に帝都に行く!」
「お父様・・・」
朝食を食べ終わった後、案の上と言うか父様がゴネ出した
「もしかしたら道中山賊とか盗賊とかが襲ってくるかもしれないでしょ!?」
「それでしたらミラさん達が護衛してくれますから大丈夫ですよ」
これでも最上流貴族の従者さんですから
戦闘力も折り紙付きです。
「竜族が襲ってくるかもしれないでしょ!?」
「霊山の山奥に住んでいる一族がどうやってこんな辺境に出て来るんですか・・・」
「でも!でも!」
バタバタと手足を振る父様
・・・何故そんなにも私を魔王様の所に行かせたくないのだろうか
少し不思議である
「大丈夫ですよ、たかだか5日程度ですから」
そういって父様に微笑みかける
父様は動きを止めると顔を歪めながら、渋々と引き下がった。
「ぜ、絶対5日で帰ってくるんだぞ! 絶対だからな!」
「はいはい」
しかし、過保護な父様である。
「母様も、行ってきます。」
「はい、行ってらっしゃい。 道中気を付けてね」
母様は至って平穏な表情で私を見送ってくれた。
その事に胸をなでおろしたことは言うまでも有るまい。
「ではエル様、こちらへ」
御者に手を引かれ、そのまま馬車の椅子へと腰掛ける
ドア越しに見えた父様は酷く落ち込んで、母様は笑顔だった
小さく手を振る。
そのまま馬車は、ゆっくりと屋敷を離れて行った。
今思うと、この時・・・何故母様が笑顔だったのかを考えるべきだった。
短くて申し訳無い