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帝都で・・・③って奴です

ここから少しシリアスパート・・・・でもないですが

店を出てから数分

私は嘗てない程の居心地の悪さを感じていた。


(・・・・なんか、視線を一杯感じる)


服屋に寄って新しい服を手に入れた

着心地も良く、デザイン的にも気に入っているし、着替えた後は機嫌良く露店を回った

しかし、どこも反応がイマイチなのだ。


「いらっしゃ・・・・」


「あの、これお幾らで」


「あ、いえ、どうぞ!無料で差し上げます!」


「え?」


とか


「すみません、これを一つ頂けますか?」


「はい、銅貨1枚になりま・・・・・」


「・・・?」


「いえ、サービスで3つ差し上げるわ!」


「え?」


とか!


何ていうか皆態度がおかしいのだ。

おかげで私の両手には抱えきれない程のお菓子の山が・・・これでは食べられても胸焼けしか起きない。

其れに周りからの視線、現に私の半径3mにまるで壁が有る様に綺麗な円型が作られている

なぜかって?

周りの人が避けていくからだよ!


「ぅぅ・・・辛いよぅ」


もしかしてこの服が似合っていないのだろうか?

ちくしょー!店員さんの嘘つき!

でも服のデザインは好きだから許しちゃう

そこがまた辛い!


「・・・・はぁ」


折角の楽しいお祭りもここまでだろう

流石に周りから珍獣の様に見られながらお祭りを満喫する程の度胸は持ち合わせていない。

取り敢えずは人のいない方へと歩き出す私であった。





-------------------------------------------------------





「結局街の外まで来ちゃった・・・・」


それも仕方ないと溜息を吐いた。

何処に行っても何故か皆が皆、私を凝視するのだ

まるで信じられないようなモノを見たような目で・・・・って、思い出しても傷付く。


「あ~ぁ・・・・むぐっ」


空を見上げながらお菓子を口に放り込む。

彼方此方あちこち歩いている内に随分と時間が経ったのか、時は既に夜

お月様はその形を満面の笑みへと変えていた。ああ、憎たらしい。


此処は街の外れにある切り立った岩の上だ。

来る時もそうだが、100m近くある岩とかどんだけ~って思う

何でも昔有った「魔族国家間戦争」とやらで竜族が落とした岩らしい。

こんな岩を飛びながら運んでくる竜族もどんだけ~である。


岩に登るために発動した『白い翼』をそのままに、私は足をプラプラと動かしながら街を眺めた


「・・・・・街、綺麗だなー」


お祭り前とは言え、かなりの賑わいだった

装飾とかも大体は終わっているのだろう。遠目から見ても、街がひとつの光の様に輝いていた。

人工の光って何でこうも綺麗なんだろうと思う

私も前世、高台とかで街を見ると綺麗と感じたものだ。

先までの楽しい感覚を思い出したら急に視界が歪みだす、こんちくしょう。


「・・・うぅ、お祭り・・・」


お菓子を頬張りながら、悔し涙を流す

綺麗な街も相成って、先程までの楽しい思い出効果は抜群だ。

何故に私がこんな仕打ちをうけにゃならんのだ。

ちょっと目立つ服だったから、目立たない服にしようと思って買った服がまさかの逆効果!

めっちゃ目立ったよ!目立ちまくりだったよ!


「・・・・・・でも、普通の服って金貨100枚するの?」


しねぇよ畜生!!


自分で自分にツッコミを入れて悲しくなった。


(・・・・・・・・・)


先ほどまで賑やかな所に居たからだろう。

誰もいないこの空間が、やけに寂しく感じられた

無機質な岩肌が

時折吹く野風が

囁く葉の音が

小さな虫の声が

全部、全部寂しく感じる


「・・・・寂しいなぁ」



そんな独り言をポツリと零した時。



ふと地面に大きな影が落ちたのに気付いた。








心なしか大きな翼の音が聞こえる


「え?」











ー 振り向いたとき、私を大きな影が襲った。



短いのは決して話数稼ぎとかではないです

区切りって奴です、そう区切り!


・・・・・・ごめんなさい(´・ω・`)

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