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プロローグって奴です
まぁぼちぼちやってきます
感想くれると嬉しかったり。
最初に見えたのは、迫り来るトラックだった。
背後から誰かの悲鳴が聞こえる、ソレを聞く僕は至って冷静だ。
猛烈な勢いで酸素を欲する肺は今にも破裂しそう
回転する足は一直線にトラックの車線上に向かってる。
クラクションが聞こえた。
運転手を確認する暇などない、けどきっと死にそうに青白い顔だろう。多分。
一足、力強く蹴って。
その少年の肩を突き飛ばした。
地面にゆっくりと接する少年、その体は車線上より逸れた
ただ入れ替わりに自分の体がど真ん中へと躍り出る。
最後に見せる表情は微笑。
後は子供にでも分かる結末。
獰猛な鉄の塊は、容易く僕の体躯を蹂躙した。