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推しのアイドルとハウスキーパー9話

推しのアイドルとハウスキーパー9話です。

第9話「推しの不安と支える手」

シーン1:楓の部屋・朝(武道館まで2ヶ月)

秋が朝食を準備していると、楓がリビングに現れる。目の下にクマができている。

秋が心配する。虹野さん、昨夜も眠れなかったんですか。

楓が答える。少しだけ。

秋が尋ねる。武道館のこと、考えすぎてませんか。

楓、力なく微笑む。

楓が言う。大丈夫です、頑張らないと。

秋、心配そうに楓を見つめる。

シーン2:練習スタジオ・昼

楓、振り付けを何度も間違える。

振付師が叱る。虹野さん、集中して。武道館まで時間がないんだよ。

楓が謝る。すみません。

もう一度挑戦するが、また間違える。

振付師が指示する。今日はここまで。休憩しよう。

楓、悔しそうに唇を噛む。

シーン3:控え室

楓、一人で座っている。メンバーAが心配して声をかける。

メンバーAが尋ねる。楓ちゃん、大丈夫。最近様子が変だよ。

楓が答える。大丈夫。

メンバーAが気遣う。無理しないで。私たち、仲間じゃん。

楓、少し涙ぐむ。

楓が言う。ありがとう、でも、センターは私だから。私がしっかりしないと。

メンバーAが諭す。一人で抱え込まないで。みんなで作るライブなんだから。

楓、メンバーAを見つめる。

楓が答える。うん。

シーン4:楓の部屋・夜

秋が夕食を準備して待っているが、楓は遅れて帰ってくる。

秋が迎える。お帰りなさい。今日は遅かったですね。

楓が答える。追加練習してました。

食卓につく楓。しかし、箸が進まない。

秋が心配する。虹野さん、無理してませんか。

楓が否定する。無理なんてしてないです。

秋が指摘する。でも、最近食事も減ってるし、眠れてないみたいだし。

楓が強い口調で言う。大丈夫です。

秋、驚く。楓も自分の口調に驚き、俯く。

楓が謝る。ごめんなさい。

秋が応える。いえ。

沈黙が流れる。

シーン5:深夜・楓の部屋

秋が帰った後、楓は一人で練習している。何度も同じ振り付けを繰り返す。

楓が叫ぶ。なんで、なんでできないの。

疲れて床に座り込む。

楓の独白。武道館、あんなに大きな舞台、私なんかが立っていいの。失敗したら、みんなに迷惑かけて。

涙がこぼれる。

楓が泣く。田丸さんに、失望されたくない。

シーン6:翌日・秋の決断

秋、マネージャーに電話。

秋が相談する。あの、虹野さんのこと、相談したいことがあるんですが。

マネージャーが応える。楓ちゃん。どうしたの。

秋が報告する。最近、様子がおかしくて、無理しすぎてると思うんです。

マネージャーが打ち明ける。実は、事務所でも心配してたの。でも、本人は大丈夫だって。

秋が訴える。このままだと、体を壊してしまいます。

マネージャーが決意する。わかった。少し休ませる方向で動くね。

シーン7:楓の部屋・夕方

秋、いつもより早く楓の部屋に来ている。楓が帰宅。

楓が尋ねる。田丸さん。今日は早いですね。

秋が告げる。虹野さん、今日はどこにも行かないでください。

楓が驚く。え。でも、練習。

秋が説明する。マネージャーさんに連絡しました。今日は休みです。

楓、驚いた表情。

楓が怒る。勝手に。

秋が言う。虹野さんが無理してるのを、黙って見ていられなかった。

楓が反論する。でも、武道館まで時間がないんです。休んでる暇なんて。

秋が諭す。虹野さん、体を壊したら元も子もありません。

楓、泣きそうな顔で訴える。

楓が言う。わかってます、でも、怖いんです。

秋が尋ねる。何が怖いんですか。

シーン8:楓の告白

楓、ソファに座り込む。秋も隣に座る。

楓が打ち明ける。武道館、あんなに大きな場所で、私一人が失敗したら、みんなに迷惑かけて。

秋が聞く。

楓が続ける。ファンのみんなを、がっかりさせて、田丸さんにも、失望されて。

涙がポロポロとこぼれる。

楓が泣く。私なんかが、センターで、武道館なんて。

秋、楓の肩を抱く。

秋が言う。虹野さん、聞いてください。

楓、秋を見上げる。

秋が励ます。虹野さんは、誰よりも頑張ってます。誰よりも、真剣にアイドルと向き合ってます。

楓が反論する。でも。

秋が続ける。失敗しても、いいんです。完璧じゃなくても、いいんです。

楓、驚いた表情。

秋が説明する。虹野さんの一生懸命な姿を見て、みんな応援したくなる。僕もそうでした。

楓が聞く。

秋が諭す。だから、もっと自分を信じてください。虹野さんなら、絶対に武道館を成功させられます。

楓、秋の胸で泣く。

楓が打ち明ける。田丸さん、怖いです、でも、田丸さんがいてくれるなら、頑張れます。

秋が約束する。僕は、ずっと側にいます。

シーン9:休日

秋と楓、近くの公園を散歩。楓、久しぶりにリラックスした表情。

楓が言う。こうして外を歩くの、久しぶりです。

秋が応える。たまには息抜きも大切ですよ。

楓が答える。はい。

ベンチに座る二人。

楓が感謝する。田丸さん、ありがとう。私、少し冷静になれました。

秋が喜ぶ。良かったです。

楓が気づく。一人で抱え込んでた、でも、田丸さんや、メンバーのみんなや、ファンのみんなが支えてくれてる。

秋が同意する。そうです。虹野さんは一人じゃありません。

楓、笑顔になる。

楓が決意する。もう一度、頑張ってみます。今度は、無理しすぎないように。

秋が応える。それがいいです。

シーン10:練習再開

翌日、楓が練習スタジオに戻る。メンバーたちが温かく迎える。

メンバーたちが歓迎する。楓ちゃん、お帰り。

楓が謝る。みんな、ごめん。心配かけて。

メンバーAが励ます。気にしないで。これから、また一緒に頑張ろう。

楓、涙を浮かべて微笑む。

楓が答える。うん。よろしくお願いします。

音楽が流れ、全員で踊り始める。楓の動きに、力強さが戻っている。

振付師が褒める。いいよ、虹野さん。その調子。

楓、心から楽しそうに踊る。

シーン11:楓の部屋・夜

秋と楓、夕食を食べている。楓、久しぶりによく食べている。

楓が言う。田丸さんの料理、やっぱり美味しいです。

秋が喜ぶ。食欲が戻って良かったです。

楓が切り出す。あのね、田丸さんに言いたいことがあるんです。

秋が応える。何でしょう。

楓、真剣な表情で答える。

楓が宣言する。私、武道館、絶対に成功させます。田丸さんのためにも。

秋が答える。はい。楽しみにしてます。

楓が頼む。だから、その日まで、ずっと見守っていてください。

秋が約束する。もちろんです。

二人、見つめ合って微笑む。

シーン12:エンディング

楓の練習風景。力強く、でも楽しそうに踊る姿。

楓のナレーション。怖さは消えない。でも、もう一人じゃない。みんながいる。田丸さんがいる。

秋、楓のライブチケットを手に入れる。

秋のナレーション。武道館まで、あと1ヶ月。楓ちゃんの夢が叶う日まで、俺は全力で支える。

次回予告。第10話、推しの覚悟と最後の練習。

読んで頂きありがとうございます。

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