推しのアイドルとハウスキーパー8話
推しのアイドルとハウスキーパー8話です。
第8話「推しの夢と私の思い」
シーン1:楓の部屋・夜
秋と楓、夕食後のお茶の時間。
楓が尋ねる。田丸さん、聞いてもいいですか。
秋が応える。何でしょう。
楓が質問する。田丸さんの夢って、何ですか。
秋、少し考えて答える。
秋が言う。夢、ですか。
楓が説明する。はい。私はアイドルになるのが夢で、でも、田丸さんの夢って、聞いたことなくて。
秋、楓を見つめる。
秋が答える。僕の夢は、虹野さんを応援し続けることです。
楓が驚く。え。
秋が続ける。虹野さんが笑顔で、幸せにアイドルを続けられること。それが、今の僕の一番の夢です。
楓、驚いた表情から、じんわりと涙が浮かぶ。
楓が確認する。それって、私のための、夢。
秋が答える。はい。
楓、涙をこぼす。
楓が感謝する。ありがとう、ございます。
シーン2:翌日・テレビ局
楓、音楽番組の収録中。新曲「夢の先へ」を披露。
秋、自宅でその放送を見ている。
秋の心の声。楓ちゃん、輝いてる。
画面の中の楓、カメラに向かって微笑む。
楓が歌詞を歌う。誰かの支えがあったから、今の私がいるから、この歌を届けたい、あなたに。
秋、その歌詞に胸が熱くなる。
シーン3:収録後・楓の部屋
楓が帰宅。秋が待っている。
楓が尋ねる。田丸さん、見てくれましたか。
秋が褒める。はい。素晴らしかったです。
楓が打ち明ける。あの歌詞、実は、田丸さんのこと思いながら歌ったんです。
秋が驚く。え。
楓が続ける。だって、田丸さんがいてくれなかったら、今の私はいないから。
秋、照れながら謙遜する。
秋が言う。そんな、僕は何も。
楓が否定する。いいえ。田丸さんは、いつも私を支えてくれてます。
楓、真剣な表情で秋を見つめる。
楓が語る。私の夢、それは、武道館でライブをすることなんです。
秋が繰り返す。武道館。
楓が続ける。そこで、たくさんの人を笑顔にしたい。そして。
言葉を詰まらせる楓。
楓が願う。田丸さんにも、見てもらいたいです。
秋が約束する。もちろん、見に行きますよ。ファンとして。
楓、嬉しそうに笑う。
楓が念を押す。約束ですよ。
シーン4:数ヶ月後・練習スタジオ
楓、グループメンバーたちと猛練習中。大きなイベントが近づいている。
メンバーAが褒める。楓ちゃん、最近すごいよね。
メンバーBが同意する。うん。センターとして、どんどん堂々としてきた。
楓が謙遜する。みんなのおかげだよ。
メンバーCが称賛する。でも、楓ちゃんの努力も半端ないよ。いつも一番最後まで残って練習してるもん。
楓、照れながら答える。
楓が説明する。だって、私には、応援してくれる人がいるから。その人のためにも、頑張りたいんです。
メンバーたち、顔を見合わせて微笑む。
メンバーAが尋ねる。それって、ハウスキーパーさんのこと。
楓、驚いて顔を赤らめる。
楓が動揺する。え、な、なんで。
メンバーBが指摘する。だって、楓ちゃん、その人の話する時、すごく嬉しそうな顔するもん。
楓が真っ赤になる。そんな。
メンバーCが羨ましがる。いいなあ。そんな風に支えてくれる人がいるって。
楓、少し考えて、静かに微笑む。
楓が認める。はい。私、すごく幸せです。
シーン5:楓の部屋・夜
秋が夕食の片付けをしていると、楓がソファで雑誌を読んでいる。
楓が報告する。田丸さん、見てください。次のシングル、ランキング10位以内に入ったら、武道館ライブが決まるかもしれないって。
秋が応える。それは楽しみですね。
楓が不安を吐露する。はい、でも、少し怖いです。
秋、手を止めて楓の方を向く。
秋が尋ねる。怖い。
楓が説明する。武道館って、すごく大きな会場じゃないですか。私なんかが、そんな場所に立っていいのかなって。
秋、楓の隣に座る。
秋が励ます。虹野さんは、ここまで頑張ってきました。武道館に立つ資格、十分にあります。
楓が不安がる。でも。
秋が約束する。それに、僕が最前列で応援しますから。
楓、顔を上げる。
楓が確認する。本当、ですか。
秋が答える。はい。虹野さんの武道館ライブ、絶対に見に行きます。
楓、涙が浮かぶ。
楓が言う。田丸さんがいてくれたら、私、どこでも頑張れます。
シーン6:CDショップ・数週間後
楓の新シングル発売日。秋、店頭で並んでいるCDを見つめる。
秋の心の声。楓ちゃんの新曲、売れてるといいな。
レジに持って行くと、店員が話しかけてくる。
店員が報告する。虹野楓ちゃんのCD、今日すごく売れてるんですよ。
秋が喜ぶ。そうなんですか。
店員が続ける。はい。もしかしたら、オリコン上位に入るかもしれませんね。
秋、嬉しそうに笑顔になる。
シーン7:楓の部屋・夕方
秋が料理をしていると、楓が興奮して帰ってくる。
楓が叫ぶ。田丸さん、田丸さん。
秋が応える。どうしたんですか。
楓が報告する。シングル、初日で7位なんです。
秋が驚く。7位。すごいじゃないですか。
楓が続ける。このままいけば、武道館ライブ、本当に実現するかもしれません。
二人、思わず抱き合う。すぐに気づいて離れる。
楓が真っ赤になって謝る。ご、ごめんなさい。
秋も同じく真っ赤になる。い、いえ。
気まずい沈黙の後、二人同時に笑い出す。
楓が言う。でも、嬉しいです。田丸さんと、この喜びを分かち合えて。
秋が応える。僕も、本当に嬉しいです。
シーン8:事務所・翌日
楓、社長に呼び出される。
社長が祝福する。虹野、おめでとう。武道館ライブ、決定だ。
楓が驚く。本当ですか。
マネージャーが説明する。初週売上が想定以上だったから、会社も動いてくれたの。
楓、涙を浮かべる。
楓が感謝する。ありがとうございます。
社長が言う。これからが本番だ。武道館を満員にできるか、君の実力にかかっている。
楓が答える。はい。頑張ります。
シーン9:楓の部屋・夜
楓、秋に報告。
楓が告げる。田丸さん、武道館ライブ、正式に決まりました。
秋が祝う。おめでとうございます。
楓が感謝する。ありがとう、ございます。これも、田丸さんのおかげです。
秋が謙遜する。いいえ、虹野さんが頑張ったからですよ。
楓、秋の手を握る。
楓が頼む。あのね、武道館ライブまで、ずっと側にいてくれますか。
秋が答える。当たり前です。虹野さんが武道館に立つまで、いえ、その後も、ずっと応援し続けます。
楓、涙を流しながら微笑む。
楓が感謝する。ありがとう。田丸さんに出会えて、本当に良かった。
秋が応える。僕も、です。
シーン10:深夜・楓の部屋
秋が帰った後、楓は一人でベッドに座る。
楓の独白。田丸さん、あなたのことを、もっと特別に思ってる。でも、これは、恋なのかな。
胸に手を当てる楓。
楓が考える。わからない、でも、田丸さんがいない世界は、考えられない。
窓の外の夜空を見上げる。
楓が願う。武道館、そこで、私の気持ち、伝えられたらいいな。
シーン11:秋の部屋・同時刻
秋も、自分の部屋で天井を見つめている。
秋の独白。楓ちゃんの武道館ライブ、楽しみだけど、少し寂しい。
楓のポスターを見る。
秋が考える。あの日、楓ちゃんは大舞台に立つ。俺はただのファンとして、客席から見守るだけ。
少し切ない表情。
秋が納得する。それでいいんだ。それが、俺の役割だから。
シーン12:エンディング
楓の練習風景と、秋の日常が交互に映される。
楓のナレーション。武道館まで、あと3ヶ月。私は、もっと強くなる。
秋のナレーション。楓ちゃんの夢が叶う瞬間を、この目で見届ける。
画面に大きく「3ヶ月後、武道館」の文字。
次回予告。第9話、推しの不安と支える手。
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