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推しのハウスキーパー台本1

推しのアイドルを応援する為に始めたハウスキーパーの仕事で、訪問した家に居たのは推しのアイドルだった…

第1話「推しの家に行ってしまった件」

シーン1:田丸秋の部屋 朝

壁一面に虹野楓のポスターやグッズが並ぶ6畳のワンルーム。ベッドから飛び起きる田丸秋、20歳。

秋の独白。俺の名前は田丸秋、20歳。生きがいはアイドル虹野楓ちゃんを応援すること。

スマホで楓のライブ映像を見ながら朝食。画面の中で輝く楓、16歳。

秋が言う。今日も可愛い。今月のグッズ代、あと3万円足りないな。

携帯が鳴る。ハウスキーパー派遣会社からの連絡。

秋が答える。はい、田丸です。え?新規のお客様?都内の高級マンション?了解しました。

シーン2:高級マンション前 昼

タワーマンションを見上げる秋。

秋が呟く。すげー。こんなとこに住んでる人いるんだ。

インターホンを押す。

インターホン越しの声が聞こえる。あ、あの、ハウスキーパーさん、ですか。

か細く、聞き覚えのある声。

秋が答える。はい、田丸と申します。

声が応える。ど、どうぞ。

ドアが開く。そこに立っていたのは。

シーン3:マンション内・玄関

メガネをかけ、パーカーを着た地味な格好の楓。秋、固まる。

楓が小声で言う。あの。

秋の心の声。嘘だろ。虹野楓ちゃん。なんで。

秋が平静を装って言う。あ、はじめまして。田丸秋です。

楓がおどおどしながら答える。に、虹野です。よろしく、お願いします。

楓、目を合わせられず、もじもじしている。テレビで見るキラキラした姿とは別人。

秋の心の声。これが、推しの素顔?

シーン4:リビング

広々としたリビング。しかし生活感がなく、コンビニ弁当の空き容器が散乱。

楓が申し訳なさそうに言う。あの、掃除と、お洗濯と、料理も、お願いできますか。

秋が答える。もちろんです。任せてください。

楓、ほっとした表情。

楓が続ける。私、一人暮らし始めたばかりで、何も、できなくて。

秋が応える。大丈夫ですよ。それが僕の仕事ですから。

楓、少し笑顔を見せる。その笑顔に秋、ドキッとする。

シーン5:掃除をする秋

掃除機をかけながら、部屋を観察する秋。

秋の心の声。推しの部屋。夢みたいだ。でも、ファンだってバレたらクビだよな。

キッチンの冷蔵庫を開けると、ほぼ空っぽ。栄養ドリンクとゼリー飲料だけ。

秋の心の声。これは、ちゃんとした食事、作らないと。

シーン6:夕方・キッチン

秋、手際よく夕食を作る。楓、リビングのソファで台本を読んでいる。

秋が声をかける。虹野さん、夕食できましたよ。

楓が答える。あ、ありがとうございます。

テーブルに並ぶ温かい家庭料理。楓、目を輝かせる。

楓が驚く。すごい、ちゃんとした、ご飯。

秋が説明する。栄養バランス考えて作りました。どうぞ召し上がってください。

楓、一口食べて、ぱっと笑顔になる。

楓が喜ぶ。美味しい。

その瞬間、テレビで見るアイドルの笑顔が垣間見える。

秋の心の声。これが、彼女の本当の笑顔なんだ。

シーン7:帰宅途中の秋 夜

電車の中、スマホで楓のSNSをチェックする秋。

楓のツイート。今日も1日お疲れ様でした。明日も頑張ります。みんなの応援が力になります。

投稿写真は完璧なメイクとアイドルスマイル。

秋の心の声。昼間見た彼女と、全然違う。どっちが本当の虹野楓なんだろう。

シーン8:秋の部屋 夜

部屋に戻り、楓のグッズに囲まれる秋。

秋が呟く。まさか推しの家でハウスキーパーするなんて。でも、ファンだってバレるわけにはいかない。

壁のポスターの楓を見つめる。

秋が決意する。俺は影から、彼女を支えよう。ハウスキーパーとして、そしてファンとして。

シーン9:次の日・楓の部屋

秋が訪問すると、楓が玄関で待っていた。

楓が照れながら言う。あ、あの、昨日は、ありがとうございました。すごく、美味しかったです。

秋が答える。喜んでもらえて良かったです。

楓が続ける。それで、その、もしよければ、専属で、来ていただけませんか。

秋が聞き返す。専属ですか。

楓が説明する。は、はい。田丸さんみたいに、優しくて、信頼できる人に、お願いしたくて。

秋、少し考えて、笑顔で答える。

秋が承諾する。わかりました。よろしくお願いします、虹野さん。

楓、安堵の表情。小さく笑う。

楓が答える。よろしく、お願いします。

シーン10:エンディング

秋がキッチンで料理する様子。楓がソファで台本を読む様子。

二人の新しい日常が始まる。

秋のナレーション。こうして俺は、推しの専属ハウスキーパーになった。これから、どんな日々が待っているんだろう。


1話の脚本を読んで頂きありがとうございます。

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