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霊輝  作者: ガンミ
33/130

鳴羽裏街の囁き、親分の影

ルーシーとアナスタシアがついに顔を合わせる――。

そして、青髪の女に導かれた先で広がるのは、夜の街の裏の姿。

そこに待つのは謎めいた空間と、アレクスの前に立ちはだかる衝撃の真実。

交錯する想いと新たな出会いが。

『4月 25日 / 18:47』


ライラがアナスタシアに近づいてきた。アンジュの手を引きながら。アンジュは顔を隠そうとしていて、アナスタシアを見たくないようだった。


「はじめまして!アナスタシアお姉ちゃんなの!」


ライラが元気よく声をかけた。

アナスタシアは驚いたような表情を浮かべたが、すぐに優雅な笑顔を作って応えた。


「お初にお目にかかりますわ。君がライラちゃんね。アレクスから聞いておりましたの」


簡単な挨拶が済むと、ライラの表情が複雑になった。


「アナスタシアお姉ちゃん、まだアンジュが見えるの?」


ライラが自分の隣を指差した。

アナスタシアは困惑したような顔で辺りを見回してから、再びライラに視線を戻した。


「申し訳ございませんわ、ライラちゃん。あたくしには誰も見えませんの」


その言葉を聞いた瞬間、アンジュの目が見開かれた。

まるで胸の奥深くに棘が刺さったかのような反応だった。


「……っ!」


アンジュは息を荒げながら、ライラを強く押し倒すと、そのまま影の中へ走り去った。ライラが必死に追おうとした瞬間、アンジュの姿は闇に吸い込まれるように消えていた。取り残されたライラは、膝を地面に突き、嗚咽をこらえきれなかった。


急いでライラに近づいた。


「放っておけ。後で俺が話す」


何も言わずに立ち上がったライラは、アナスタシアの隣のソファに向かった。アナスタシアは心配そうな表情でライラを見つめている。


「ライラちゃん、よろしければあたくしの膝の上で休んでくださいませんこと?」


アンジュとのことで疑心暗鬼になっているライラは、困惑と苛立ちの混じった視線を向けたが、結局アナスタシアの膝に頭を預けた。

アナスタシアが優しくライラの頭を撫でると、緊張が解けたのか、しばらくして眠りについた。


ライラが寝静まったのを確認してから、アナスタシアに話しかけた。


「アナスタシア、今アンジュに起きてることについて話したい」


アナスタシアはアンジュのことを知らないかもしれないが、アンジュが悪い奴じゃないことは理解してもらう必要がある。それに、アナスタシアが霊輝から解放されたのも、アンジュが解放方法を探していたからだ。


その説明をしなければならない。


アナスタシアは黙ったまま目を伏せ、一言一句を静かに噛み締めているようだった。しばらくして、ふと顔を上げ、少し遠くを見つめながら、静かに言葉を紡いだ。


「もう知ってるでしょう?でも...あのアンジュという人を見たことがあるの」


アナスタシアは何かを思い出そうとするように眉を寄せていた。アンジュに関することを理解しようと努力している様子が見て取れる。


「あの時は一瞬だけだったけれど...声は聞こえたの...」


そう言いながら、どこか懐かしそうに微笑んだ。何かに気づいたような、あるいは何かを理解したような表情だった。


「彼女を信じたいと思うの...あたくしには難しいことだけれど、知らない人だから...」


アナスタシアが俺を見つめた。その瞳には強い意志が宿っていた。一目見ただけで、彼女の決意が伝わってくる。


「悪い人じゃないと思うの。それが今のあたくしの印象よ」


アナスタシアの決意を無駄にしてはいけない。俺もアンジュを信じているからだ。


今、彼女に何が起こっているのか正確には分からない。でも、確信していることがある。アンジュは苦しんでいるんだ。もしかしたら、みんなに謝ることができない罪悪感に押し潰されそうになっているのかもしれない。


表面的には高慢で、何でも馬鹿にしているように見える。でも、俺たちに情報を隠したことは一度もない。本当に、これらの少女たちを再び自由にしてやりたいと思っている。その気持ちが伝わってくる。


誰にもアンジュを嫌いになって欲しくない。彼女も、できる限りのことをしようと頑張っているんだから。


彼女の気持ちについて、もっと深く話し合う必要がある。でも、今は目の前のことに集中しなければならない。


『19:44』


時間が経って、窓の外はもう真っ暗になっていた。ライラは随分前に自分の部屋に戻って、俺とアナスタシアは父さんが帰ってくるのを待っていた。いつでもあの嘘の話をする準備はできている。


玄関のドアが開く音が聞こえて、父さんの声がした。ついに来たか。これからが本番だ。


ドアが開いて父さんが入ってくると、すぐにアナスタシアを見て固まった。


「...!」


案の定、また驚いた顔をしている。もうこれで俺が三人の女の子を家に連れてきたことになる。父さんが説明を求める以上のことを言ってくるのは分かっていた。


「アレクス、今度はこの方はどちら様だ?」


立ち上がってアナスタシアを指差す。


「彼女はアナスタシアで...」


でも最後まで言えなかった。父さんが勝手に結論を出し始めたからだ。


「まさか!!もうルーシーさんを諦めて...お前、まさか年上の方が好みとか?」


拳を握りしめて我慢しようとする。やっぱりこうなった。


「違う!なんで最後まで話を聞かないんだよ?」


「まあいいけ、どないつでも応援してるよ」


父さんは困惑しながら頭を掻いているが、今度はアナスタシアがゆっくりとソファから立ち上がった。父さんの方を見るその姿勢と表情は、まるで別人のように落ち着いていて自信に満ちていた。


「初めまして、アレクスさんの友人のアナスタシアです」


その声は落ち着いていて、どこか安心感を与えるものだった。すぐに続けて、用意していた“設定”を口にする。


「実は、今夜は進学予定の大学の事前見学会があって、同じように志望している生徒たちが夜間に集まって、簡単な説明や構内ツアーがあるんです。アレクスさんも参加する予定で……」


「大学の……説明会か?」


父さんは眉をひそめたが、次の瞬間、あっさりと頷いた。


「なるほどな……ま、そういうことなら行ってこい。アレクス、彼女をちゃんと送って帰るんだぞ。任せたぞ」


「……わかったよ」


準備を済ませ、俺たちは玄関を出て、夜の空気の中に身を置いた。


『20:31』


電車での移動を終えて、鳴羽界隈に到着した。


歩いていると、前方のコンビニの前でルーシーが待っているのが見えた。俺に気づくと、駆け寄ってきた。


でも、途中でアナスタシアの存在にも気づいたようで、最初の明るい表情が少し陰った。


「アレクスくん、やっと着いたのね」


にっこりと笑ってくれたが、視線が俺の後ろに向いているのがわかった。アナスタシアがいるからだ。


これが二人の初対面になる。お互いの存在は知っていたが、実際に会って話すのは初めてだった。


「紹介するよ...彼女はアナスタシアだ」


「初めまして、ルーシーさん。あたくしはアナスタシアと申しますわ」


アナスタシアは迷いなく、躊躇も見せずにルーシーに近づいていく。

ルーシーの視線がアナスタシアへと向かった。一見、友好的な笑みを浮かべていた彼女の目には、かすかな鋭さが潜んでいた。そして、その視線はゆっくりとアナスタシアの顔から下がり、ついに胸元でピタリと止まる。


それから自分の体を見下ろして、悲しそうで怒っているような複雑な表情を浮かべた。

ルーシーはアナスタシアの胸元を凝視するやいなや、目を見開き、自分の胸へと視線を跳ね返した。その表情はまるで、「え? まさか…こんな差があるわけない!」とでも言わんばかりの衝撃に包まれていた。


その視線にはっきり気づいてしまった俺は、思わず緊張してしまった。


比較してるのか?まだ知り合ったばかりなのに...それとも女性特有の何かなのか?


俺も少し見てしまった。確かに、アナスタシアのような人には今まで会ったことがない。


確かにアナスタシアは結構…って、俺、今何考えてんだ!


頭を振って、そんなことを考えるのをやめた。こんなことで流されるなんて...仕方ないというか、見てしまうのは避けられないというか...


「……同じような境遇だったと聞いています。よろしくお願いします」


「ルーシーです。……こちらこそ、アナスタシアさん」


互いに微笑む二人。しかし、その間に流れる空気は穏やかではなかった。まるで、目に見えない火花が散っているような――静かなる宣戦布告。


「よし、そろそろ行くか」


空気を切るように声をかけ、二人の間に立った。


三人で鳴羽界隈の大通りへ向かった。街灯が照らす夜の風景は、昼間とは全く違う世界のようだった。夜に街を歩くなんて、今まで経験したことがない。あの女が言った店に近づくにつれて、胸の奥で何とも言えない不安が膨らんでいく。


「心配しないで、アレクスくん」


横を歩くルーシーが声をかけてきた。


「もう剣は使えないけど、体の動かし方は覚えてるから。何かあったら、あたしが守ってあげるよ」


反対側を歩いていたアナスタシアがそれを聞いて、負けじと口を開く。


「あたくしも戦い方を忘れたわけではありませんわ。かつてのような高い跳躍や過激な動きはできませんけれど、まだ戦えます。あたくしも君を守りますわ」


二人が互いを見つめ合う。まるで本当に保護を約束するというより、お互いに負けたくないという気持ちの方が強いみたいだった。


そして、視線の先にその女がいた。


長い青い髪が街灯の光で輝いている。店の壁にもたれかかって、炭酸飲料を飲んでいる。


女がこちらを振り返った。

挑発的な笑みを浮かべながら、俺と視線を交わした瞬間、背筋に冷たいものが走った。


あの女の前で俺は言った。


「で...もうここにいるぞ。何を見せてくれるんだ?」


女は笑った。まるで俺の言葉に挑戦するように。


「フフフ、ちょっと落ち着きや~。まだ名前も知らへんねんし」


俺により近づいてきて、目を間近で見つめてくる。その瞳には一瞬の迷いもなかった。


「疑り深いやっちゃなぁ... ウチは紫茜やで。今度はお前の名前、言うてみ~!」


紫さんは俺の名前を知ろうと執拗に迫ってくる。それは明らかだった。彼女の執着ぶりからして当然だろう。もう自己紹介したんだから、俺もしない理由はない。


「朝倉アレクスだ」


自己紹介した瞬間、紫さんの視線が俺の後ろに向いた。ルーシーとアナスタシアを見ている。


「で?... お前の後ろにおるその人形、誰なん?」


「...ルーシーとアナスタシア、俺の友達だ」


紫さんは二人を分析するように見つめていた。俺も気づいた。彼女の話し方は明らかに街で生きてきた人間のものだった。恐らく元ヤンキーか何かだろう。


紫さんは頭を動かして俺たちについて来いという合図を送ると、店の脇へと歩き始めた。階段を上り始める。


階段の先には扉があった。

扉に貼られているのに気づいた。以前見たことのあるロゴと同じものが。星とジョーカーのカードだった。

あの扉の向こうに、何かがある。


肩越しに見せたその微笑みは、不思議とどこか優しかった。


「ようこそ、鳴羽界隈の裏側へ~」


カチャリ、と金属の音が鳴り、扉が静かに開いていった――。


中に入った瞬間、まるで現実とは切り離された異世界が、そこに広がっていた。


眩しいネオンが天井と壁を踊り、色彩の洪水が視界を支配する。電子音の奔流が耳を突き刺し、左右から聞こえるカードを切る音やチップの跳ねる音、スロットマシンの回転音と歓声が、混然一体となって脳を揺さぶる。どこかから甘くも鋭い酒の香りが漂い、空気そのものが酔っているようだった。明らかに普通じゃない。地下カジノのような空間……いや、それ以上に生々しく、熱を帯びていた。


圧倒されるような光景に、一歩足を踏み出すだけでもためらってしまった。心臓の鼓動が早くなり、身体が僅かに強張る。


「こっち来いや~。中で話そか」


そう言い放った紫さんの背中は、すでに人混みに紛れそうになっていた。慌てて歩みを速め、彼女を見失わないように視線を必死に追わせる。だが、まるで世界が俺を飲み込もうとしているかのように、視界は歪み、ざわめきが思考をかき乱す。


そのときだった。


「……っ!」


思わず足を止め、振り返った。胸の奥にざわつく不安に突き動かされるように。


……けど、そこにいたはずのアナスタシアとルーシーの姿が、どこにもなかった。


「ちょ、待て、紫さん俺の友達が――」


焦燥と混乱で声を荒げると、すぐに紫さんが振り返り、冷たい声を投げつけてきた。


「黙れや~。お前一人でええねん……あのガキども、要らんわ」


その言葉には容赦も説明もなかった。瞬間、紫さんは手首を強引に掴み、力任せに引きずるようにして進み出す。喧騒の中、引っ張られるまま人混みを掻き分けていった。何度も口を開きかけたが、彼女の目に射抜かれるような気迫が、言葉を封じた。


気づけば、『VIP』と大きく書かれた金属の扉の前に立たされていた。周囲の音が、まるで遠くへ引いていくように静かになる。


「さぁ、入ってこいや。特別な話はここだけやで……へっ、後で文句言うなよ?」


鼻で笑うようなその声音に、警戒心をさらに強めながら、静かに扉を開いた。


中に足を踏み入れると、外の喧騒が嘘のような静寂に包まれた。室内は薄紫の照明に照らされていて、どこか夢の中にいるような錯覚を覚える。配置はまるでカラオケルームのようだが、空気はそれよりもずっと張り詰めていて、ソファとモニター、中央の低いテーブルが異様に整然としていた。


紫さんは席にどっと身を落とすと、背もたれに両腕を広げてリラックスした様子を見せた。俺は向かいに座って彼女を正面から見つめる。

紫さんは俺を見つめ返してきた。その視線は完全にこの状況をコントロールしていると言わんばかりで、迷いなんて微塵も感じられない。


「ウチが最初に話すんや!」


疑問文じゃない。断言だった。

その鋭い瞳が俺を貫いてくる。見ているだけで鳥肌が立った。


「...お前、霊輝って呼ばれてるもん持ってるやろ?」


心臓が跳ね上がった。紫さんがその言葉を知っている。疑問が頭の中を駆け巡り、思わず口にしていた。


「どうして知ってるんだ?」


紫さんは俺の反応を見て楽しんでいるようだった。


「へえ...面白いやんか」


そう言うと、背もたれに背中を預けて首を座席に乗せ、天井を見上げた。何を考えているのか?それとも、なぜ急に黙り込んだのか?


最低限のことは信頼するしかない。


「もしかして...紫さんも霊輝を?」


紫さんは少し困惑したような表情で俺を振り返ると、笑い声を上げた。


「はっはっ...ウチはそんな危険なもん持ってへんで」


視線を少し逸らしながら続けた。


「ウチの親分がそれ持ってるんや...あの人が調べて教えてくれたんやで...」


親分について話す時の彼女の口調は、憎んでいるのか尊敬しているのか、それとももっと複雑な関係がその言葉の裏にあるのか、判断がつかなかった。


その親分という人物に、なぜか興味が湧いてきた。


「その人に会ってみたい!」


思わずそう言った瞬間、紫さんの表情が変わった。今まで見せてきた中で一番素の驚きを浮かべている。でも、すぐに口角がゆっくりと上がっていく。


「マジで? 面白いこと言うやんけ、クソガキ」


歯を見せながら、まるで俺を挑発するような笑みを浮かべている。完全に俺を試すような表情だ。


「……本気だ」


挑発的な言葉を投げかけたのに、紫さんは微動だにしなかった。むしろ背筋をピンと伸ばしたまま、突然話題を変えてきた。


「おい、ウチがなんでお前を助けたか、知りたくないんか?」


「え!?」


なぜ急に話を変えたのか理解できない。


「最初にお前を見た時からわかってたんや。お前、あれ持ってるやろ? 霊輝ってやつ」


まるで自分の知識を自慢するような目つきで俺を見つめている。


「お前だけやないで。お前の後ろに隠れてたあのガキも持ってるんやで」


背筋に冷たいものが走った。いつも自分が監視している側だと思っていたのに、実は俺の方が見張られていたのか。紫さんの言葉に完全に追い詰められている気分だ。


「なんでそんな顔してんねん? ア・レ・ク・ス」


俺の名前を一文字ずつ区切って発音する紫さん。喉が渇いて、唾を飲み込むしかない。ただ聞いて、見ているだけで、何もできない。


これが...不良に絡まれるってことなのか?それとも彼女はマフィアか何かの組織に属しているのか?


一つだけはっきりしてきたことがある。俺が探している少女がここにいたとしても、この世界に足を踏み入れるのは非常に危険だということだ。


「なんだよその顔。『どうやって分かった?』って聞きたそうやな。カンタンやで――ウチに霊輝の見分け方、教えてくれたんはウチの親分や」


紫さんが足を組み、俺に向ける視線がどんどん重くなっていく。汗が滲んでくるのを感じた。プレッシャーが半端じゃない。


「最初はなんでお前らあんなもん丸出しで歩いてんねんって思ったわ」


視線を合わせようとしたが、段々と無理になってきた。


「もしかして知らへんのかなって思って、そやから堂々としてんのかなって... でも」


紫さんが立ち上がると、俺の隣に歩み寄ってきた。座らずに、ただ身を屈めて耳元に囁く。


「お前とお前の仲間がここに頻繁に来とるのに気づいたんや。何か探しとるんやろ?そのなんかって...もしかしてウチの親分ちゃうか?」


元の席に戻ると、ドサリと座り込んだ。得意げに笑っている。

やっぱり、見た目以上に色々知ってるじゃないか。でも、もし逃げるしかなくなったら、あれを使うしかない...


「知らん奴らがウチの親分に近づくのは気に入らんのや」


でも、その親分への言及を聞くたびに、俺の中で疑念が膨らんでいく。もしかして、彼女が俺の探している女の子なのか?紫さんの話し方を聞いていると、誰かを守ろうとしているようにしか聞こえない。


決心して、怒りを込めた視線を向けた。でも、彼女は全く動じない。


「おお、怖い怖い」


完全に皮肉だった。


「それでも、その親分に会いたいんだ。俺も...知ってることがあるから」


紫さんは俺の言葉なんてどうでもいいって顔をしている。無関心と嘲笑が混じった表情で見つめてくる。


「どうでもいいけど、言わなきゃいけないことがあるんだ。だから、どんな手を使っても...会いに行く!」


紫さんは何も言わない。ただ俺を見つめているだけだ。


この一連の会話で、一つだけ確信したことがある。紫さんは親分を過保護すぎるくらい守っている。そして、やたらと霊輝について口にしていた。


すべてが繋がっていく。

俺に会わせないこと。俺の探索に気づいた瞬間、すぐに親分と関連付けたこと。

答えは一つしかない。

親分が霊輝と何か、それも相当深い関係があるということだ。

次回、アレクスは紫さんから突きつけられる“真実”と向き合うことになる。

二人の間でどんなやり取りが交わされるのか? そして、ルーシーとアナスタシアには何が待っているのか?

すべてが一気に動き出すその瞬間を、お楽しみに。

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