Ep.09 亡国革命
「王都は落ちた。父上は死んだと思われる。なおも戦い続ける仲間がいる。ならば滅んでも戦い抜こうと。」
もう亡国の覚悟はあるらしい。なおも尽くすというのか……
ならば……
「良いだろう。翼折れる時まで戦い抜こう。」
「有難う。それならまず始めに……」
「新鋭兵器の生産だ。」
うちの研究所には天風を始めとして払暁、墜星、百式戦11,21,62型のそして乙、丙型といった機種の設計図がある。
発動機も22気筒、18気筒、14気筒の高性能型を設計してきたから設計図と経験は十分にある。
(ただし22気筒のは大量生産不可)
「此処には発動機と機体が王国のものより10年は進んだものがある……ただ前は撃墜王だけの部隊だからなんとかなったが……数を相手に寡兵は無力だからな。」
「いやそれにしてもおかしい気が……まあ新兵器の量産をお願いしたい。それと君たちはどうして我々に味方する?」
「我々は祖国を失った身だ……もう亡国は懲り懲りだ。ここの国に受け入れられた恩と無辜の民を焼く奴らへの恨み……で共に立つ。願わくば……出来るだけ街は焼かないようにしてくれ……」
「解った……」
「とりあえず必要な数を考えるか。工場の偉い人と資源関係の人を呼んでくれ。」
◇
「緋空所長代理が今偉い人たちと話してるのでとりあえず私、葛城が司会を務めて戦果確認をします。」
「「「了解です。」」」
「まず払暁は被撃墜0、事故中破が1、被弾による小破が6、中破が2、大破1です。10機が損害を負いましたが8機は修復できる見込みです。」
「墜星は被撃墜0ですが全機多数被弾しており修復は可能ですが……数か月は出撃が不可能です。」
「百式戦は被撃墜4の……負傷4、そのうち重傷1です。被弾機は2機ほどです。」
「……事故は我が失敗したのじゃ……すまないのじゃ……」
「まあ燃料切れからの滑空中にフラップ出して着陸しようとして失速からの事故だから……経験不足のせいだよ。まあ生き残ったから大丈夫だよ。」
「わかったのじゃ……」
「それと技術部からすると百式戦はもう前線に出したくないのが実情です。ほとんど被弾したら墜落なので……」
扉の開く音がした
「それに関しちゃ払暁の大量生産の準備が整ったから順次退役もしくは供与予定だ。」
「「「緋空少佐殿!」」」
「それと北方の同盟国に戦力を要請しているらしい。とりあえず三か月ほどたてば多少は楽になると思うぞ。」
「緋空少佐殿、敵航空隊は前の大規模攻勢で壊滅したのでこれまでの補充ペースからすれば半年は攻勢は不可能でしょう。ただ一気に補充されればその通りではありませんが。」
「まあそれまでは此処が王都で絶対国防圏で最前線だ。帝国の動向はしっかり掴んでおけよ。」
「了解しました。」
王国にとっての最終決戦が何度起きるかなあ……
百式戦3X~5X番がないのはここで設計改造がされなかったからです。




