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Ep.07 赫天に響け、翼よ吼えろ。

「こりゃあ一気に決めに来たなぁ……」

空を埋め尽くすほどの航空機……上から見れば地面を埋め尽くすように見えるんだろう。

ただもう既に戦車らしき車輛と多くの歩兵が街に迫ってきている。

「地上は王国軍に任せて俺らは迎撃するぞ。」

王国軍にはこの前に12.7mmと素材の作り方、発動機を供与して機体が大幅に改造されたタイプになったらしい。頭でっかちだな……

「偵察機より全隊へ!敵航空基地に残存機無し!」

連絡が響く。

「よし!総力戦の時間だ!」

どう考えても1000機以上いるがどうなることやら。

「緋空少佐殿。やはり機体は増産するべきでしたね。」

「今更だな。一人十殺でも足りんぞ……」

「まあ緋空少佐殿は百殺くらいしそうですけどね。」

そろそろ交戦距離だ。いつもは一斉射だった攻撃をまずは20mm×2だけの発射に抑える。これで20mmもう二門と30mmは温存出来る。20mmの残りは弾切れ時の交代用に、30mmは重爆に対して使う。

「一応この機体に超過馬力機構(WEP)の研究中のを乗っけてきたが……地上試験だと加熱がやばかったからなあ……」

この機体の発動機は素材を厳選し、さらに最近強化魔法を使ってさらに頑丈にしているが、最大出力はほとんど出さない。加熱がやばいことになるし、発動機に対するダメージも入る可能性があるからだ。

ただそんな中でもこの装置をつけたのはこうでもしないと戦い抜くのは難しそうだからだ。

スロットル制限解除と水メタノール噴射機構、ブースト圧限界点書き換え(オーバーライド)といった高負荷機構を盛りに盛ったシステムは馬力を1.7倍ほど上げる。当然終わればオーバーホールまっしぐらだ。

ただ強化魔法の重ね掛け(当然上昇幅は低いし難易度も高いそうだが王国の高名な魔導士が引き受けてくれた。)である程度の耐久性が確保できた。

さらに氷属性の魔道具を組み込んで半ば強引に冷却できるようにしてもらった。

ただかなりの重量増となったので本来なら機動性は悪化したが馬力でぶん回す。俺が開発した機体で馬力が上昇したのに性能低下なんて許すか。

なんて考えているうちに接敵。敵に情報から突っ込んで射撃。一機が翼を失って失速する。

周りを見ると皆攻撃を開始したようだ。

撃つ、次を狙う。撃つ、撃つ、避ける。少し高度が落ちていく。正直どこに撃っても当たるんじゃないかというレベルで敵が多い。とはいえ無駄弾を出すわけにはいかないからな。

低空まで何機も屠りながら一気に突き抜く。低空まで落ちきったらWEPを焚き一気に高度を回復させる。

「上昇中だというのにこの速度か……こいつはやばいな……」

沢山の弾丸が飛んでくる。文字通り雨霰……ってか弾丸の空中衝突なんて初めて見たぞ!?

翼は前にスカイリアさんが掛けた強化魔法とそもそもの機体の強度で12.7mmは安全、20mmも場合によっては弾くことが出来る。さすがに当たり所が悪かったり30mmだったりは防げないが。

前に墜とした機体を見るに基本は12.7mm、数が少ないが20mm、変態の37mmがあった。

今回はガンポッドは持ってきていない。なぜなら戦艦の主砲弾の改造した化け物を持ってきているからだ!

後ろに多くの戦闘機……半数近く来てない……?がいるので秘密兵器をぶち込むことにする。

宙返りをし、縦ループの頂点付近で放つ。放たれた秘密兵器は敵の集団に向かい、指向性を持って炸裂する。

秘密兵器、戦艦主砲弾改造花火(三号爆弾=三式弾)で一気に数十機を巻き込んだ。

「はっはぁ!どうだ!」

一度あたりを見回す。味方の数が少なく見える。

「中隊長たち!被害を報告せよ!」

「払暁隊より。被弾6機、そのうち2機が燃料漏れ、一機が火災発生後鎮火しました。被撃墜は0です。それと12型がかなり出力を絞っているように見えます。」

「墜星隊より。被弾11機、元が頑丈なので大した被害は受けていません。ただ発動機不調で不時着一機です。」

「百式戦隊より。被撃墜3、全員脱出です。被弾機は被撃墜以外にいません。一応回避は十分できてますがジリ貧です。できれば支援をお願いします。」

状況はやはり不利。それと街への爆撃も多少許してしまっているし地上支援の王国軍機の被撃墜も増えてきている。敵は3分の1ほどを墜とすことに成功している。うちは設計&試作機エースの部隊だからな。

地上の戦況は不利だがなんとか耐えている。航空支援でぎりぎりだが繋いでいる感じだ。

それと地上支援は龍の息吹がかなり効いている。航空機の下位互換じゃなかったのか……

「ちっ、20mmあと半分!」

残していた20mm機関砲に切り替える。

30mmは重爆に使ったり、切り替えが間に合わずに撃ったりしたので3分の2くらいだ。

「はぁっ……20mm僅少……」

流石に数時間も空戦していると疲れが出てくる。かなりの数を墜としたがまだ足りない……

「緋空少佐殿!百式戦は全機撤退、払暁隊はそろそろ弾数が限界です!墜星隊はまだなんとかなりますが……」

まだ終わるものか……ここで終われば祖国の二の舞だ……

ふと目に入る街。いくつかの場所から火が上がり、煤が空に舞う。

途端に思い出す情景。守れなかった家族、救えなかった仲間。

重なる情景、映る心象。もう二度と見ないと決めたはずだったのに……

許さない。

怒りが何かと共鳴している。これは魔法なのか?

様々な赤で染まる大地は二度と見るものか。

「墜ちろ。貴様らから空を奪ってやる。」

トラウマ刺激からのブチギレモード移行。さあどうなる。(無計画)

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