Ep.06 大規模攻勢
side スカイリア
「また……この景色……」
色々なものがこみ上げてくる。
龍としての日々
囚われた日々
墜とされた日
地獄のような訓練の日々
地獄のような訓練の毎日
地獄のような訓練が……
思い出したくない……
……
後ろを見るのが怖い。
「鬼教官……」
「何か言ったか?」
ひぃっ!
「この経路で周回せよ。」
教わった通りに機体を操作する。
「そうだ。その調子。」
拝啓、同胞たちよ。再び空へ舞っても……恐怖で翼が竦みそうです。
◇
「これで試験は終了だ。ようやくお前も一端の飛行士だ。」
やった!解放されたぁ……
「それと機種転換訓練があるのであとで行ってくるように。」
まだあるのぉ……
「はい。」
◇
side 緋空少佐
なんか機種転換に来たスカイリアさんが疲労困憊みたいだ。
まあ詰め込みすぎたからかな?
「機種転換予定の払暁12型は機首が重めで加速性能が11型と変わらないが、最高速と運動性はこっちが上だ。さっき乗っていた百式戦とは全てが別物なので注意するように。」
バランスが合っていないとはいえ2700馬力のモンスターを積んでいるんだからな。出力1.3倍くらいになればかなり変わるからな。
「操縦席は基本的には変わっていないが発動機が変わって燃費が悪くなっているので長く飛ぶときは注意すること。」
「はい。」
「では飛んで来い。」
「はい!」
そう言うと設計室に戻る。発動機に合わせた機体を開発している続きだったからな。
◇
「空襲警報!」
はぁ……またか……
「数と高度はいくらだ?」
「はい。4機で約9000mです。」
「この距離ならまぁ……間に合うか。払暁第2小隊出撃準備!」
「「「了解!」」」
最近は散発的な空襲が続く。しかも高高度。
◇
設計室に伝令がやってきた。
「王国軍司令部より無電!南部戦線にて大規模攻勢!王国軍は潰走中!」
「なんだって!」
ここは戦線から言うと北部側だから支援出来ることは少ない。というかほぼ無い。
また別の伝令が来た。
「王国軍司令部より東方戦線が突破されたとのこと!」
「こちらへの攻勢は?」
「現在の偵察機の情報だと……中規模の部隊と大規模な航空戦力です。」
此処も大規模攻勢か……よし
「王国軍には地上部隊の支援を要請!我々は全機出撃する!」
天風11型×1、払暁12型×1、払暁11型×15、墜星11型×16、百式戦62型丙×18……百式練習戦闘機は出さないが……
「51機の総力戦ですか……初めてですね。」
「しかも魔法により機体構造が強化されてるからいつも以上にぶん回せるぞ!決戦の時間だ!」




