表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
5/12

Ep.05 墜ちた翼と再び舞う翼

ヒロイン(?)登場回です。

防空に成功したので着陸する。

「夢でも見ているようです!」

「あなたは英雄です!」

「龍殺しなんて御伽噺じゃなかったんだ!」

歓声をもって迎えられる。どうやら周りのパイロットも同じように囲われているらしい。

「そういや撃墜した古代龍はここからでも見えるほどデカいな……近くに行って見てくる!」

「えっ!?」

「こんなにでかかったんだなぁ……よく墜とせたよ。」

「(よく来たな……英雄よ……)」

「!?」

頭の中に声が響く。

「(そう慌てるな。我はもうすぐ朽ちる者よ……)」

「もしやこの古代龍か?」

「(そうだ。我は龍として飛ぶことすらもう出来ん。ただ忌々しき奴らをお主が墜としてくれたお陰で支配は解けておる。感謝する。)」

「支配されていたのか?」

「(そうだ。出来ることなら我だって奴らを殺してやりたいがもう瀕死の此の躰ではもう無理だ。)」

「そうか……すまなかったな……」

「(ただ龍の躰を棄てて人化すれば生き永らえることはできるのだ……一般人より多少強い程度になってしまうがな。この手で復讐がしたいがどうしようもないんだ……)」

(払暁と墜星は何機か建造中の機体がある。それと強化研究用だった百式戦62型の在庫もあるから……)

「お前、人として空へ上がって奴らを墜としたくはないか?」

「(本当か!)」

「機体は貸してやる。必要なのはお前の覚悟だけだ。」

「(もちろん乗らせてもらう。感謝する……英雄よ。)」

「あの~すみません。一体誰と話しているんですか?」

遠慮がちに訊かれたので答える。

「そこの古代龍さんですよ。」

「えぇぇぇっ!?」

その瞬間古代龍の体が光に包まれる。

「なっ、何が起こってるんですか!?」

光は収束して人の体を形作る。

光の中から顔が出てくる。

「えっ!?お前雌だったのか!?」

「そうじゃが何か?」

「めっちゃ我とか言ってたし威厳のあるご老人のような声だったのに!?」

「……そっちの方が威厳出るじゃん……」

どうやら【かっこいい(どらごん)】を演じていたらしい。

「そうじゃけどそうじゃないっ!それと我は心が読めるのじゃからな!変なことを考えるでないぞ!」

それと頭は光から出てきているが一向に体が光から出てくる気配がない。

「人間というのは服を着るのじゃろ!今どうなっていると思う!

なるほど。

「おいそこらの!我に合う服を持ってこい!」

あっ。そこら辺の王国の人をパシリにした。

「それで我に貸してくれるものはどんなのじゃ?」

「まあ同じ空飛ぶ機体を攻撃するための戦闘機が二種(払暁、百式戦)。そして地上を攻撃するための爆弾を沢山装備できる爆撃機(墜星)。この三種から好きなのを選んでくれ。」

「ううむ……払暁をもっと速くすることは可能か?速く飛べるのが好きなのじゃ。」

「出来なくはないが……発動機用の頑丈な素材の選定からしなきゃなぁ……」

「頑丈な素材なら硬化魔法をかければよいじゃろ。何を言っているのじゃ?」

「マジで!?どこまで硬くなる?」

「それは元の素材にもよるが硬さも頑丈さもかなり上がるぞ。まるで魔法を知らぬそうじゃな……」

「まぁそうなんだがなぁ……あっそういえば【時の漂着者】って知ってるか?」

「お主らはそうなのか!?それなら納得じゃわい。あれは不安定な次元の一部が歪のせいで別の世界に流れ着くのが原因じゃ。一応言うが……戻る手段はないぞ……」

「そうか……それと帝国ってどんな感じかわかるだけでいいから教えてくれ。」

「奴らはこの世界のすべてを支配せんと目論んでいる奴らじゃ。この世界の支配者になる結果国は一国になるからと国名は無いらしい。誰も比肩しない技術力と我も詳しくは判らんが呪いに近い魔法を多く使うらしい。多分それのせいで我は支配されたのじゃ……」

「よくわかった。奴らは滅ぼす。それと後で完成した全ての機体に硬化魔法をかけてくれ。」

「全部!?」

二週間ほど経って。

「よし!ついに三つ目のうちの虎の子発動機が出来たぞ!」

「はーっ……はーっ……疲れたのじゃ……」

建造がほぼ終了した払暁の一機の発動機を換装して払暁12型(仮称)とした。

気筒数が18から22に変わっているため正面のサイズが大きくなってしまったが、うまく調整することでなんとか機体性能を向上させることが出来た。正面サイズが変わるような無茶な設計変更はできればしたくはないものだ。

「まぁなんとかなったが……払暁の強化は18気筒発動機の強化の方が良いだろうなぁ……」

「えぇっ!そんなぁ……頑張ったのに……」

「泣くなよ……いつかあれに合わせた機体作ってやるから。」

「本当か!約束じゃよ!」

「いつかな……今じゃないからな。それと飛行士として訓練を受けてもらうぞ。」

「それで誰からじゃ?」

「戦闘機隊中隊長、葛城少佐だ。今のうちの部隊じゃ俺と同階級で腕も熟練だぞ。」

「了解じゃ。それで訓練はいつからじゃ?」

「今から座学でそのあと百式戦での試験、そのあとだ。」

「長い……もうちょっと短くならないのじゃ?」

「操作一瞬で覚えたらすぐにでも空に上がれるぞ。まあ難しいがな。」

話していると葛城少佐が来た。

「ほらやって来たぞ。みっちり頭に叩き込め。」

「わかったのじゃ……」

ひと月位経って。

「ようやく上がれるのじゃ!」

意外と早かったな。空への渇望が強かったようだ。

「スカイリアさんは学習が早かったですからね。」

ん?誰だ?

「我じゃ!お主まさか今まで我の名を知らぬと申すのか!」

「まあそうだが。」

「今日は百式戦を複座改造した機体で飛行試験を行います。これに合格したら晴れてあなたも飛行士です。」

ちなみに複座改造機はこのひと月で作った。ここで本来そんなことをする予定はなかったからな。

「では、行ってくるのじゃ!」

「頑張れよ。」

side スカイリア

漸く来た再び舞える日。

奴らに嵌められ、墜とされて死を覚悟した。

最期に我を墜とした英雄と話し、再び舞えると判って。

奴らを墜とすことを決心した。

最早許さない。

怒りを鎮める。

スロットルを上げる。

回転数が上がる。

機体が動き出す。

速度が上がる。

舞い上がる。

再び飛び立つ。

再び、空へ。

もう二度と墜ちるものか。

人化というのはアバター変更みたいなもので人の躰と龍の躰をそれぞれ持っているようなものです。

強い知能を持つ魔物はもう一つの体を作って人の街に行ったりしています。人化するときに元の姿と共通の部位をつけることで力の共有をしていますがスカイリアちゃんは逆鱗(と角)だったわけで破壊されてしまったことに加え元の躰に力がほとんど残っていないため弱体化しています。

なお通常なら歩く天災です。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

↑ページトップへ