読み上げアプリは便利ですよ
私は車を長時間運転する仕事をしています。
基本1日13時間〜18時間は運転していますが、『なろう』に投稿されている作品はよく読んでいます。
そんな時間あるのかって?
ふふふ。
iPhone版があるのかどうかは知りませんが、Androidアプリに『なろう朗読』という便利なアプリがあるのです。
これがあれば車の運転中でも耳で聴くことが出来ます。
もちろん安全に支障のないようにはしています。
運転の時間を読書の時間に変えられるので、このアプリを始め、ユーチューブの朗読動画、有料のオーディオブックなどをほぼ毎日愛用しています。
もちろん時間がある時は目で読みますが、半分以上は耳から聴いている感じです。
お姉さんの読み上げる声も結構自然で(端末によってはロボットみたいに平板なのもあるけど……)、なかなかいいですよ。
ただこの『なろう朗読』、とてもいいんですが、悪いところもあります。
1、『バカ』
バカです。漢字の読み方を知りません。たとえば次の文章……
『奴は扉の隙間から覗いている私に気づいた。こちらを向くと、何をしている? と、声を投げて来た』
朗読すると次のように読み上げてくれます。
『ヤッコは扉のスキカンから覗いているシに気づいた。こちらを向くと、カしている? と、セイを投げて来た』
まぁ、慣れれば何を言っているのかわかります。何のこっちゃ!? と思っても、画面を見ると文字が表示されているので、確認することも出来ます。『スキカン? ……(頭の中でいろいろ変換中)ああ、隙間か……』などと、頭の体操にもなります。
ただ、固有名詞はルビがないとめちゃくちゃな読み方をされます。頭の体操で解読することも不可能です。
ルビがあっても、たとえば『XX4』という言葉は目で読み取るには1秒もかかりませんが、アプリでは『エックス、エックス、ヨン、ダブルエックスフォー』と5秒ぐらいかけて読み上げられるので、登場人物の名前がXX1〜XX7とかだったらいちいち主語がみんな長いのでイライラします(笑)
2、『前書き、後書きは読んでくれない』
そこに重要なことが書いてあっても読んでくれません。これは困る。
3、『イラストは読んでくれない』
当たり前ですが脳内にイラスト描いたりはしてくれません。
まぁ、そこにイラストがあるらしいことはわかるので、気になったら後で見ますが、忘れてたら一生わかりません。
4、『顔文字はバラして読まれる』
「(T_T)」は『かっこティーアンダーバーティーかっこ閉じ』みたいに読まれるので意味がわかりません。あと、読んでくれない文字とかもあります。
5、『気が狂いそうになる時がある』
たとえば場面が転換する時に『--------------------------------------------------------------------』とかで区切る作者さんがいらっしゃいますが、
これをアプリは律儀にしっかりと、漏らさずすべて読み上げてくれます。
ちなみに上の場合はひたすら「ノノノノノ……」と高速でお姉さんが喋ります。
また、たとえば「死ね」を50回ぐらい一気に繰り返してる作品、ありますよね?
目で読めば『あぁ、激しく死ねと思ってるんだな』と1秒で読み取れますが、
アプリだときっちり50回、耳元でそれを言い続けてくれます。
言われてみてくださいよ。
思わず「わかりました、死にます」とか答えてしまいそうになりますよ。
6、『ミッドナイト非対応』
えっちなものが読みたい気分でも読み上げてくれません。
7、『評価し忘れる』
個人的に一番のデメリットはこれです。
聴いた後にいちいち作品を開き直して★や感想をつけなければいけないので、よく忘れます。
何より連載作品をまとめて聴いて、あとから『いいね』しようと思ったらすごく面倒臭いです。
そういうわけで評価し忘れている作品があったらすいません。
このようにデメリットもたくさんありますが、私のように何かしながら小説を読みたい人にはとても便利ですよ。
自分の作品を検索対象外で投稿して、アプリで聴いて最終チェックすることもあります。(この場合、車の運転中だと直そうと思ったところを忘れてしまうデメリットもありますが……)
とりあえず車の運転中に使用する場合は、安全に支障のないよう、両耳イヤホンなどで聴くのはやめましょう。