田中が異世界に行った話

2話目

「いらっしゃい」

「あ、どうも」

此処は時空と時空を管理する場所。

要するに異世界召喚の際の玄関みたいなところ。

そこの管理人をしているのは。管理者である私の役目だ。

今日のお客様は久しぶりの人間らしい。

キョロキョロ辺りを見渡して満足したのか期待に満ちた目をしてその場に立っている。

「行ってらっしゃい」

「え？あのスキルとかは？」

「行ってらっしゃい」

「え？あのすk」

スキルを授けること無く人間を新しい世界へと見送った。