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求めよさらば与えられ、ん?

プロローグ前の過去話です。


様々なゲームソフトやアプリが出ているゲーム戦国期の中、記録的ヒットを叩き出したとある乙女ゲームがある。



『オルブルトの聖女候補生』


聖都オルブルト。

主人公は聖女候補生として聖都の学園に入学するところから物語が始まる。

そして同じ聖女候補のライバル達や白騎士候補達と切磋琢磨しながら聖女を目指す話だ。



世界観としては中世ヨーロッパを主体とし、日本やアジア文化も多少入り混じったファンタジー世界。

今時の人気俳優や若手声優ではなく、実力経験を兼ね揃えたベテラン声優を起用し、世界をリアルに盛り上げ、神絵師による美麗なイラストとストーリーが更に話題を呼んだ。

煌びやかな仮面舞踏会。月光の下の妖艶な騎士の笑み。敵である悪魔の甘美な誘惑。

王道だからこそ乙女達に愛され、アニメ化からCD、書籍にグッズ、果ては外伝の劇場版まで展開した。

勿論すぐに次作も決定された。


2は聖女に選ばれた主人公が攻略対象者達と共に、悪魔と戦うのがメインになっている。

聖女を守る白騎士と黒騎士達との物語だ。




さて、ボクはここで問いたい。


誰に?


誰にだろう?


神様仏様創造主様、答えてくれるのならばこの際、悪魔や邪神でも構わない。


ボクが知り得るこのシリーズは2までだった。人気があったので、もしかしたら3や4も出ていたのかもしれないけど、とにかくボクが覚えているのは2までだ。

1は聖女候補生と言う超エリートコースから始まる。

悪魔に籠絡されたり破滅エンドで無い限り将来安泰。たとえ聖女に選ばれなくても、聖女補佐や司祭などの可能性もある。

この学園の卒業生と言う肩書きは一種のステータスになるんだ。



さっきも言ったけど2は戦いがメイン。

戦いや事件は日常茶飯事。

そのうえ中盤からは、上級悪魔達が死亡フラグをパタパタ振りながらやって来るんだ。



つまり1はアハハハ、ウフフフの青春学園モノ。

部屋や新品の備品を与えられ授業をし、学園祭や学力テスト、懇親会に実技、課外授業だって先生達が引率してくれる。

つまりほぼ死ぬ事はない。


なのに、なんで、、



ーーなんでボクは2のモブ幼女になってんだーっっ!!!




しかもここって黒騎士の養成所じゃないのかい!?

黒い茨と呼ばれる痣が体のどこかに浮き出た特別な子供達が集められる場所ーーとは聞こえはいいけど、今いる此処は謂わゆる監獄だ。

そして今、厳重に管理された部屋の中にはボクも含めて5人の子供達がいる。

コンクリートで覆われた壁も薄暗い部屋の中も支給品の黒い服装も2のOPのアニメーションの一コマそのものだよね。





でも今、取り敢えず言いたいことは。


ボク、なんて言葉は使ってるけど、ちゃんとした女性だよ?普通転生するなら、うふふ☆あははん♫な恋に恋する乙女ゲームじゃない?それかアトリエとかに篭って調合とかさぁ。


何故に戦闘モノ?何故に黒騎士候補?何故に幼女?




モブはいいよ、モブは。大歓迎!!


でもゲームは1作目からが基本じゃないのかい?


モブは普通一般生徒(背景)役だろう!


なんで黒騎士候補っ!?


なんで血湧き肉躍る2からーっ!?



しかもーー




ボク、このゲーム(2作目)やってないんだけどおぉぉっっ!!





個人的に映画もゲームも、一作目は神作、二作目は期待した分、おやっ?と肩透かし気味で、三作目はまあまあといったものが多い気がします。

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