あとがき
”終焔伝”これにて完結となります。この作品に興味を持っていただけたこと、私のつたない文章を最後まで読んでいただけましたことに深くお礼申し上げます。
小説家としてどこかへ投稿したのは今回が初めてです。ですが、これまで10年間、10作ほど自己満足の小説を書いてきました。そう思うと少しだけ感慨深いものがあります。11作目にして読者を意識して書くことになったのが初めて書いた作品にしたいと思ったのです。誰かに受け入れてもらえるだろうか、そんな不安を抱えながら小説を書き出して10年目となった今年、この作品を一大決心して投稿したのです。
終わってみればなんてことない、いつも通りの作風になってしまいました。きっと誰かの目に触れてもらえる機会などそうそうないと思っています。
きっと皆さんから良かったと言っていただけるようなものではないだろうと思っています。
それでも誰かの心に残って、いつかその人が忘れたころに見ていただければそれでいいと思っています。
私が書くのはこれが最初で最後になります。これからも多少修正したりはするかもしれませんが、新しい話を書くことはありません。
だから皆さんに最後、私から一言だけ贈らせていただければ幸いです。
”皆さんに幸あれ”
人生、転んだり倒されたりの連続です。子供だって、社会人だって、誰だって人生はずっと続いていきます。それでもその度に休んでも、泣いても、逃げてもそれでも立ち上がることを諦めないでください。私も一個人としてこの先の人生を送っていきます。この作品に出てきた彼らもこの先も人生が続ていきます。だからこそどうか皆さんも最後に笑って楽しかったと言えるような日々を送ってください。
この作品と出会ってくださった皆さんに最大の敬意を。
それではこれにて筆を納めさせていただきたいと思います。本当にありがとうございました。
著者:高崎 龍介
2020年7月18日