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運命の入団試験

新キャラを出す予定でしたが出せませんでした。次回より出します、すいません!

「あー、いい湯だな。」


俺は身体を洗って風呂に浸かっていた。


「さて、そろそろ出るか。」


「御一緒致しますわ、シオン様。」


「あ、はい、、、、、、って、、ええええええええええええええ⁉︎」


目の前に立っているのはほぼ裸も同然なお嬢様、セレアだった。かろうじてバスローブ姿であることが救いだった。


「な、ななな何考えてんですか!俺入ってるの知ってますよね⁉︎」


「え、、私じゃ、、駄目なんですか、、、?」


「誰であっても駄目なものは駄目です!」


何より、ただでさえ女神の様な美しさを持つセレアがバスローブ姿で目の前にいる事実だけで、理性を保つのがやっとの状態だ。


「こんなにもシオン様のことをお慕い申し上げておりますのに、、、」


「そう思ってくれるのは嬉しいですけどこれはマズいですって!頼みますから出ていってくれませんか⁉︎」


「出て、、いって、、?ひ、酷いです、酷いですよシオン様ああああ!」


駄目だ、話にならない。こうなったら仕方ないがこの危機を脱する為、強硬手段に出るしかない。


「ふーー、セレアちょっと目を閉じてくれないか?」


「ようやく普通に喋って頂けましたね、シオン様!あ、分かりました、目を閉じますね!」


セレアが目を閉じた瞬間俺は即座に睡眠魔法を掛ける。彼女は一瞬で眠ってしまった。


「手荒な真似はしたくなかったけど仕方ない、しばらく眠っててください。」


このままほっとくわけにもいかないので、俺はセレアを脱衣所まで連れて行き、後はマリアさんに任せることにした。


「後1.2時間くらいは寝たまんまだと思います。風邪を引くといけないんで、服を着させてやってください。」


「分かりました、お嬢様が大変失礼なことを、、、」


「マリアさんが謝ることじゃないですよ、顔上げて下さい。」


「お優しいのですね、、、他の方にもそうしてらっしゃるんのですか?」


「いや、そんなことはないですけど、、、、あのーマリアさん。」


「はい、何でしょう?」


「近くありません?」


マリアさんはセレアを抱き抱えながらも俺のすぐ目の前の距離にいる。


「あ、申し訳ありません。お嬢様をベッドまで運んできますね。」


そう言うとマリアさんは2階に上がっていった。


「はぁ、、一体何なんだ?」


俺は自分の部屋に戻ってベッドに横になっていた。


「失礼します。」


ドアが開き、マリアさんが入ってくる。何故か鍵を掛けて。


「あの、鍵を掛け、、、むぐっ⁉︎」


俺はいきなりマリアさんに押し倒された。セレアにはない、2つの巨大な膨らみが俺の顔に埋まる。


「あぁ、、やはり貴女様を他の女に奪わせるわけには参りません。たとえ相手がお嬢様であったとしても。」


「ぷはっ!マリアさん、何言ってんですか⁉︎」


「私は本気です!助けて頂いたあの時から、私にはもう貴方様しか写っておりません!私だけを見ていて下さい、シオン様!」


何だ、2人揃って!主人の次は使用人かよ⁉︎このまんまじゃあ明日の入団試験どころじゃないぞ!


「セレアにも言ったんですがその気持ちは嬉しいんですけど今はそんなこと考えてる場合じゃないんですって!」


「! では、、今すぐには答えられないということですか?」


「そうです!」


「、、、分かりました。」


「分かって頂けましたか、よかった、、、」


「一緒になれないのであれば仕方ありません。」


「シオン様を殺して私も死にます!」


駄目だ、分かってねええええええええ!ていうか冗談抜きでヤバいぞこれは!


「ええええい、すみません、しばらく眠ってて下さい!睡眠魔法、レム・エール!」


「っ⁉︎しまった、、シオン様、、」


ドサッ


マリアさんは俺にもたれる形で眠った。俺はマリアさんをソファーに寝かせ、上から毛布を掛けた。


2人には悪いけどこれ以上この家にいたら理性が持たない。挨拶ができないのは残念だが、出て行くことにしよう。


「夜明けまで後4.5時間といったところか、、、さて、城門の近くでテントでもとるか。」


そうして俺は一夜を過ごした。




次の日、入団試験当日。既に会場は多くの人で溢れている。


「予想以上に多いな、、、」


とか言っていたら背中に悪寒が。


「シオン様。やっと見つけましたよ。」


あぁ、、来てしまったか、、、相当怒っているだろうな、、


「申し訳ありませんでした。」


「え?2人共?」


セレアとマリアさんが俺の方に謝っている。怒ってないのか?


「昨晩は私もマリアもとんでもないことを、、、自分で自分が恥ずかしいです。」


何にせよ落ち着いてくれた様で良かった、、、昨日の俺よくやった!


「入団試験頑張って下さい、シオン様。私とマリアも観客席から応援しております。」


「分かりました、頑張りますよ、俺。」


「でも、、シオン様、私まだ貴方のこと諦めてはいませんからね?」


え?嘘だろ?


「私はお嬢様に背く行為をしてしまいました、、、でもそんな私をお嬢様はシオン様なら仕方ないと許して下さいました。」


なんか俺凄く評価されてるな、、自覚ないんだけど。


「シオン様、人生最初で最後の失恋が貴方で良かった、私はこれから先貴方様以外の男性には見向きもしないでしょう。」


ま、まずいこと言っちゃったかな、、俺。とんでもなく、重い話の気が、、、


「兎に角これから先、私とマリアは何があっても貴方の味方ですわ。これだけは忘れないで下さい。」


「ありがとうこざいます、そう言って貰えて凄く嬉しいです。」


「はい、これはせめてものお返しです。」


「え?」


チュッ


左はマリアさん、右はセレア。信じられない話ではあるが2人が俺の頬にキスをしてきた。


「では私達はこれで。ご機嫌よう、シオン様。」


、、、、、本当にこれから俺は闘えるんだろうか。


「はぁ、、刺激が強過ぎるよ、、2人共。」


そうこうしていたら入団試験の始まりの時を迎えた。


「冒険者諸君!よくここまで来た!私は君達の試験監督を務めるゼルダ・グランディスである!」


あの人は確か全ギルドマスター中で最高齢のギルドマスターの筈だ。老齢ながらもかなりの実力を持っていると聞く。


「トーナメント戦によって勝ち残った者がギルドへの入団資格を得ると言っていたが、、今年は趣向を変えようと思う!」


「⁉︎ 趣向を、、変える?」


「武闘大会だ!武器、魔法の使用は有りとする。勝ち残る必要はない、実力を示せ。」


「優秀であれば試合終了後、7人のギルドマスター直々に声がかかる。複数のマスターから誘われた者は自分の行きたいギルドを選ぶ様に。」


成る程、よく考えたものだ。勝ち残る必要は無いと言えば聞こえはいい。が 、裏を返せば勝負に勝ったとしてもギルドマスター達から声がかからなければ、結局ギルドには入れない。


負けた方に声がかかるということもあり得るわけだ。


「トーナメント方式の方が楽だったな、、、」


「参加者は全員の中から抽選で決める。各自準備をしておく様に。」


皆、目をギラギラ輝かせている。怖いねえ。


「第1試合は今から1時間後、では解散!」


かくしてギルド入団試験が始まる。この入団試験が俺の運命を変えることになるのは、この時の俺はまだ知るよしもなかった。


















登場人物紹介


ゼルダ・グランディス

入団試験の総合試験官監督。今まで全ての入団試験の試験管を務めてきており、本人も7つのギルドのうちの1つ、漆黒の翼のギルドマスターでもあり、最高齢ながらも、SSランクの力の持ち主。

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