実用魔術検定一級実務試験
元々異世界を舞台としたラノベはよく読んでいたので自分も書いてみたいと思い、物語を書くことにしました。
小説といったものは今まで書いてきませんでしたので分かりにくかったり、読みにくかったり、するとは思いますが頑張って続けていこうと思うのでよろしくお願いします。
冒険者達は何かしらの目標を持って旅をしている。
それは魔王を倒す為であったり、この世の摂理を解き明かし、己の魔術を極限まで鍛え上げる者もいることだろう。
これはそんな冒険者達とは全く違う目的で異世界を旅する1人の青年の話である。
「では、これより実用魔術検定の実務試験を始めます。」
黒衣に身を包んだ試験管が口を開く。会場内にいるのは少なくとも2〜3年は魔術師として経験を積んできた者ばかりである。魔術師といえど級というものがあり、1級魔術師、2級、3級とがある。
国から認められる国家資格であり、これを取得していることでどの国、どの場所でも魔術を扱うことが許される。
「次、受験番号124番、276番前へ。」
(俺の番である、試験内容は1対1の魔術を使った真剣勝負。相手を殺さない以外であれば基本何でもアリだ。)
「私の相手は貴方の様ですね。ご心配なさらず共、一瞬で片をつけて差し上げます。」
対戦相手である、金髪に眼鏡を掛けた背の高い男が言う。
「その言葉そのまま、お返しますよ、、、。」
「では、、勝負始め!」
互いに間隔を取り先に、相手の男が魔術式を書き始め、同時に詠唱も行う。
「風の精霊よ、我が願いを聞き入れ大地を削る大いなる嵐を巻き起こさんことを!」
「風烈断罪陣(フォラーズアルタイス!)」
発動と同時に小さな家一軒なら、簡単に吹き飛ばせそうな竜巻が此方へ向かってくる。俺は焦らず後ろに軽く跳び、一言唱えた。
「消滅魔方陣展開。」俺を吹き飛ばすはずだった竜巻は陣の中に入った瞬間、勢いを失い消滅した。「なっ、、馬鹿な!」間髪入れずに俺は全身のバネを使って前へ跳び、相手の腹の辺りを力を込め殴る。
鳩尾にでも入ったのだろう。言葉を発する間もなく、長身の相手はその場に倒れ込んだ。
口を開けて呆然としていた試験管がハッと意識を取り戻し、「しょ、勝負有り! 124番合格!」
周りからどよめきが起こる。「何が起こったんだ?」、「一瞬過ぎて分からなかった、、」など様々だ。
俺は試験管から一級魔術師の証である竜の紋章が施された腕輪を手にした。
「何が起こったかすらも分からないのか、、、思ったより簡単な試験だったな。」あの魔方陣は原理自体は簡単なわけで、消滅魔方陣と大袈裟に言ったわけだがただ単にあの風を相殺する同威力の風を撃って打ち消したわけである。あくまで魔方陣は風を陣の中のみで発動する為に使っただけだ。
なので周りにはあたかも陣の中で風が消えた様に見えたということである。「さて、次はもうちょっと大きな街へでも行こうかな、、、」
かくして、俺こと、シオン・フレイルは王都に向け、進むのであった。
どうでしたでしょうか?登場人物というよりは主人公の簡単な活躍程度の話です。次からは資格がどういったものだったり、主人公の詳しい説明、他のキャラクターなど登場させられたらなぁと思います。読んで下さった方ありがとうございました!