表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
1/8

0. うんめい

 ここどこだろ……でもなんかなつかしい。

 みどりのくさがはえてて、あっ、あのきも!


 ちかよって、さわって、かいだにおいはなんとなくなつかしくて、あったかくて……


 ああ、なみだがでてきちゃったよ。もうなんか、まえがみえないよ……


 あたしはくさにねっころがった。いいにおい……あったかい……

「おかあさん……」なんかぽろっとくちからそんなことばがでた。まえがもっとみえなくなった。


 いけない、いけない。またせんせいにおこられちゃうよ。あれ、せんせい……


 せんせいにさいごにあったのはいつだっけ。あれ、あちし、きのうはなにしてたっけ。おとといは……


 なんにもおもいだせない。きょうのあさ、おきたらなつかしいべっどのうえにいて、ききおぼえのあるひとたちのこえがあふれてた。なんかそのとき、あたしはそとにでたくなってかけだしてきちゃったんだ。ここに。


 きのうのよる、おぼえてるのはこんなふうにまえがみえなくなって、なみだがいっぱいになったなぁ。だって、ちいたがいったんだもん、「おとおちゃんにはもうあえないよ」って。


 なんかどういうことかよくわかんない。あたちはずっとねむってたみたい。なんかむかちのことがよくおもいだせない……


 おとおちゃんのことはおぼえてるよ、ちょっとだけ。いつもあたしのはなしきいてくれて、ぴあのきいてくれて、やさちいひと。なんであえないんだろ……


 なみだがいっぱいになってきて、あたしはめをつむった。なんかもう、わかんない……


「ステラ、ステラ!」

 なんかあたしをよぶこえがする。そっか、あたし、すてらっていうんだっけ……なんかなつかしい……


「ステラ、おきてよ、ステラ!」

 あれ、なんだろ。このこえしってる。おぼえてる。おぼえてるよ、はっきりと。


 あたしはめをあけた。


 おとこのこ。まっくろなかみ。きれえ!のみこまれそうな、みずいろのめ。


「よかった、ステラ!げんきなんだね!」


 だれだっけ、このひと。きのうから、あうひとみんなしらないひと。ううん、まえにあったひとも、だあれもおぼえてない。けどこえだけはみんななつかしいんだ。このこえは、もっとおぼえてる。なんか、あんしんする。どこであったとか、だれだったとか、なあんにもわかんないけど、このこえはあちしをたすけてくれたもの。あたしの、もの。きいててすっごくふんわりする。


「ステラ、ぼくはもういかなきゃいけないんだ。かえんなきゃいけないんだ。」

 えっやだ。あたしのだもん。あたしは、このひとのうでをつかんだ。

「ごめん、ステラ。でも、ぜったいにもどってくる。ステラをむかえにくるから、そのときは、ぼくと結婚してくれないか?」


 けっこん?


「なあに、それ…えっと、けっこん?」

 そのひとはちょっとわらってこたえた。

「結婚っていうのはね、ステラがぼくのものになって、ぼくもステラのものになることだよ。」

「そしたら、あなたはずっとあちしからはなれないの?ずっといっしょなの?」

「そうだよ、結婚したら、ずーっと、いっしょ。」


 ずっとこのこえがきいてられるの?さびしくなんなくていいの?なんか、それ、いい!


「する!あちし、あなたとけっこんする!」

 そういうと、そのひとはわらって、あたしをぎゅってだきしめた。

 わらったら、すっごくきれいなおとがするね。あたしもわらった。いろんないろがみえて、きれえだった。まえがくもっちゃうのよりずっといい。


 それからそのひとは、あたしにゆびわっていうのをくれた。けっこんのやくそくのしるしなんだって。そのひとは、あたしのひだりの4つめのゆびにそれをはめてくれた。


 そのひは、そのひととおわかれしなくちゃいけなかったけど、でもそのきれえなわらいごえはべっどにはいってもずっときこえてた。だいすきだった。


 はやくきてくれないかな、おむかえ。


 そのつぎのひから、あたしはがんばった。いろいろおべんきょして、おべんきょがすきになった。たのしくて、まいにちがんばった。でもたまにさびしくなるよるには、あのきれえなわらいごえをおもいだしてわらった。


 はやくきてくれないかなぁ、おむかえ。


 そして、10年後……


妄想が……私の最初の設定である純粋な恋愛をぶち壊してます……これでいいのでしょうか……


このまま、私の妄想が形になれば、超能力、予言者、色々登場してまいります……


どうか、感想をお願いします。

評価をするにはログインしてください。
この作品をシェア
Twitter LINEで送る
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ