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闘争本能  作者: たっちゃん(小さな畔)
4/16

私だけが居ない内輪話

魏のメンツ全員を愛してます(ほかのみんなも好きです)


しかし私の一番好きな武将は「馬超(翠)」です

乙女達の戦いは続く-------------------------------


一刀の力はいったいどこまで通用するのか、ご期待ください。



司会「それでははじめてもらいましょう 、お二人とも準備はよろしいですか?」


司会がそういうと、リング上の二人を見た。


関羽「あぁ。」


流々「はい!」


そういいながら二人の武将が頷いた。


司会「では・・・、関羽対典韋 勝負開始!!」


司会の合図と共に流々が超電磁ヨーy(ry もとい伝磁葉々を関羽目掛け


力をセーブしながら投げた。


関羽「遅い!」


流々の攻撃を前方に進みながら避けて関羽が流々との距離を詰めた。


流々「わかってます!」


そう叫ぶと近づいてきている関羽に臆することなく、ヨーヨーの本体を思い切り関羽目掛けて


引き戻した。


元々力をこめてなかったので簡単にヨーヨーは戻ってきた上、先ほどの数倍の威力をもって。


関羽「ちぃっ!!?」


さすがに避けきれないと判断した関羽が振り向いてヨーヨーの攻撃をなんとか


凌いで横方向に受け流し、ヨーヨーを吹き飛ばした。


吹き飛ばされたヨーヨーに流々が体を振られそうになりながらもなんとか踏ん張って


その勢いのまま体をねじり、一回転して再度関羽に攻撃を仕掛けた。


流々「もう一回!」


関羽「くぅっ!!」


遠心力まで利用した一撃は先ほどよりも重く、早い攻撃となり関羽を襲った。


先ほどのようにヨーヨー部を弾くことができず、関羽がヨーヨーを青龍偃月刀で受け止めた。


衝撃のあまり、ズズズッと後ろに体が流れた。


関羽に完全に勢いを殺されたヨーヨーはゴトンッと音を立てて地面に落ちた。


ヨーヨーのワイヤー部(ひもの所)をきられない様に急いで流々がヨーヨーを


引き戻そうと思い切り引っ張った。


関羽「中々やるな・・・・流々!」


流々「今日は・・・・・、愛沙さんにも負けられないんです!」


兄様のために! というのは心の中で叫び、己を焚きつけた。


二人の一進一退の攻防が続く・・・・

--------------------------------------------------------------------------------


~魏応援席~


非難され続けクタクタな一刀が、みんなから離れた席で真っ白になりながら項垂れて座っていた。


一刀「燃え尽きたぜ・・・・、真っ白によぉ・・・・。」


季衣「兄ちゃんは魏のみんなのものなんだから、ああ言われても仕方ないとおもうけどなぁ~。」


と、一刀のひざの上で季衣が足をプラプラさせながら一刀に言った。


秋蘭「ま、それだけ愛されていると言うことだよ、北郷。」


そばにいたのはこの二人だけ。ほかのみんなは流々の応援もあるが、一刀が遠ざけた。


この二人だけ非難という非難をほとんどしなかったからだ。


ほかの物からの罵詈雑言は思い出したくないほどのものであった。


秋蘭「で、我等二人を側に付けて何を聞きたかったんだ?」


季衣「え、兄ちゃん何か聞きたいことあったの?」


秋蘭が一刀の考えていることがわかっているような口ぶりで言った。


一刀「さすがは秋蘭、俺の考えを良くわかってらっしゃる。」


一刀も否定することなく認めた。


一刀「まぁ、聞きたいことは色々あるんだけどな。」


ワシワシと季衣の頭の撫でながら一刀が言った。


一刀「季衣、この二年間で華琳、俺が居たときと違う行動とかとってたか?」


まず季衣に一刀が質問した。季衣は華琳の親衛隊だ、自然と近くにいることが多いのだ。


季衣「ん~・・・、そうだねぇ~。」


うーんと、腕を組みながら季衣が考え込んだ。


季衣「一人にしてほしいって言ってよくいなくなってたかな~。」


一刀「ふむふむ。」


季衣「あと、兄ちゃんいなくなってから1,2ヶ月は落ち込みやすくなったり、怒りっぽくなったりとか。今は前みたいな落ち着いた状態だけど。」


一刀「そうか・・・・。」


季衣「あとは、うーん・・、溜め息が増えた!うん、これが一番かな。」


一刀「ふむ・・・、わかった、ありがとう季衣。」


一刀がやさしく頭を撫でながら季衣のうなじにキスをした。


季衣「うひゃっ・・、くすぐったいよ兄ちゃん。」


キスをされた箇所をさすりながら季衣が左右に揺れた。


一刀「ははっ。」


そういうと、おなかに両手を持っていき、強く季衣の体を自分のほうへ寄せた。


秋蘭の方を向いて一刀が尋ねた。


一刀「俺が言いたいこと、わかってるだろ?」


ニヤッとしながら秋蘭に一刀が聞いた。


秋蘭「はいはい・・・。」


秋蘭が腕組みをしながら壁に寄りかかりながら話し出した。


秋蘭「まぁ、華琳様に始まったことじゃなかったよ。

    魏の武将、知将が皆、お前という存在を失ってから一時期機能しなくなったよ。

    ときにはぶつかりあったりな。」


一刀「げっ・・、そんなにか。」


秋蘭「あぁ。まぁしかし、ずっとそのままではいられんからな。

   華琳様がお前の部隊を使ってお前を探すよう命令が下り、それに伴い

   交代で北郷捜索の旅にでたりだな。蜀、呉に探し人の貼紙をしたり。


   まぁ、結局大陸中を探しても北郷は見つからなかったがな。」


一刀「迷惑掛けたな。ほんとに・・・。」


秋蘭「まったくだ。」


フフッと笑いながら秋蘭が言った。


秋蘭「まぁ・・・・、その苦労も報われてちゃんと北郷が帰ってきたしな。」


感慨深そうに秋蘭が呟いた。


一刀「だな・・・。」


一刀はどう言っていいかわからず、頷いただけだった。


一刀「そういえば・・・、前回の優勝者はだれなんだ?」


秋蘭「ん、前回は呂布だ。」


一刀「呂布か・・・、国同士での戦いでは勝ったけど、個では最強に近い存在だしな。」


秋蘭「それもそうだが、我ら魏が弱すぎて不甲斐なかった所為でもある。」


一刀「弱すぎたって・・・、お前らしくない発言だな。」


秋蘭の言葉が信じられなかった一刀。


秋蘭「北郷がいない、というだけでここまで弱くなるとは思っていなかったよ。」


一刀「俺がいないってそんな重要?」


一刀が秋蘭の言葉につっこんだ。


秋蘭「お前は愛するものがいなくなるつらさがわからないわけでもあるまい?」


一刀「・・・・・、ごもっともで。」


ふぅー、とため息をついて一刀が言った。


一刀「皆の誰か一人でもかけたら・・・・、俺耐えられないな・・・。」


秋蘭「うむ、それさえわかってればいいさ。」


季衣「大丈夫だよ兄ちゃん、みーんなつよいから誰もいなくなんないよ!」


今まで黙っていた季衣が声を張って言った。


一刀「そうだな・・・、うん。 俺が皆を守るし、皆が俺を守ってくれる。」


季衣「そうそう。みんなでいれば怖いこともないよ!」


季衣が嬉しそうに言うので、一刀も嬉しくなった。


一刀「やっぱり・・・・、皆といるのが一番いいな・・・。」


季衣を強く抱きしめ、季衣の頭にゴリゴリ自分の額をぶつけながら


現実世界に戻っていた時を思い出し・・・、少しトーンを低めに呟いた。



そのとき、場内を大きな歓声で包まれた。


司会「勝者、蜀軍、関雲長!!」


話をしている内に流琉と関羽の戦いが終わっていた。


一刀「あちゃぁ・・・・、流琉まけちゃったか・・・・。」


季衣「でも愛沙さん相手にあそこまで戦ったのはすごいよ!」


秋蘭「あぁ・・・、今まででの流琉にとっては最高の戦いだったな。」


一刀「まじか・・・、俺ほとんど見て無かった・・・。」


季衣「兄ちゃんひっど~い。」


ケタケタと笑いながら季衣が言った。


秋蘭「まぁ、北郷に慰めてもらえば流琉も喜ぶだろうよ。」


一刀「そか・・・、ちょっといってくるわ。」


そういうと膝に乗せていた季衣をどけてリングアウトした流琉の方へと歩いていった。


その後に秋蘭と季衣も続いた。


---------------------------------------------------------------------------------------------------


関羽「(なんだこの強さは・・・・、今までにくらべものにならないくらい強かった・・・。)」


リングアウトをしながら、関羽が今日の流琉の強さに驚いていた。


張飛「愛沙!おめでとうなのだ!」


そういいながら張飛が関羽に飛びついた。


関羽「鈴々!あぶないぞ、もう。」


そういいながらも見事に両手で張飛の体を受け止めた。


劉備「おめでとう、愛沙ちゃん。」


関羽「ありがとうございます、桃香様。」


劉備の労いに関羽が一礼して答えた。


馬超「しっかし、今日の流琉は強かったなー。」


趙雲「うむ・・・。鬼気迫る勢いであったな。」


黄忠「今日の魏武は前回までとくらべたらだめなようね・・・・。」


厳顔「そうだのう。ワシもこころして掛かるとしようか。」


今までにない魏の勢いに少しずつ蜀での雰囲気が変わりつつあった。


---------------------------------------------------------------------------


流琉「はぁ~・・・、まけちゃった・・・。」


肩を落としながら流琉がリングアウトをした。


沙和「でもでも、今日の流琉ちゃんすっごいつよかったの!」


凪「あぁ、あの関羽にあそこまで戦うとは。」


霞「ほんま、がんばったで、流琉!」


ワシャワシャと霞が流琉の頭をなでた。


流琉「ありがとうございます!」


春蘭「次の大会で見返してやればいいんだ、流琉。」


横から春蘭が流琉の肩をポンと叩いた。


真桜「お~、春蘭様がまともなことを・・・・。」


桂花「ほんとねぇ。」


風「春蘭様だって人なんですからたまにはいいこと言うのですよ~。」


春蘭「お・ま・え・ら~!!」


三人の言葉にワナワナと春蘭が震えた。


皆「あははは。」


その横から一刀達が歩いてきた。


一刀「関羽相手によくがんばったな、流琉。」


一刀がポンッと流琉の頭を叩いた。


秋蘭「うむ、いい戦いであった。」


季衣「大丈夫、流琉の分までボクが戦うよ。」


三人が流琉に労いの言葉を掛けた。


流琉「あ・・、ありがとうございます!」


そういうと、流琉が一刀と秋蘭にペコッと頭を下げた。


季衣「ボクには~?」


流琉「季衣にはいらないでしょ!」


季衣「え~!!?」


一刀「ははっ・・・、まぁまぁ。」


二人の絡み合いを一刀が制止した。



司会「え~、次は李典対華雄の戦いとなっておりますが、ここで少し休憩を取りたいとおもいます。

    そう長くはとらないので皆様、お早めにお戻りください!」


司会が次の予定をアナウンスした。


一刀「次は真桜か。」


真桜「がんばるさかい、隊長よう目ー見開いてみといてや!」


一刀「まかせとけっ!」


沙和「真桜ちゃん、相手があの華雄さんだけど、臆しちゃ負けなの!」


凪「大丈夫、我らとてこの二年無駄に過ごしてきたわけではない。」


霞「ウチがよーしごいたったからなー、ちゃんと実力だせば負けやんで!」


凛「健闘を祈ってますよ、真桜。」


秋蘭「それに今日は北郷がいるしな。」


風「今日はみんなお兄さんの為にまけないですよぉ~。」


一刀「それはありがたいな・・・・、うん。」


風や秋蘭の言葉に同意するように一刀が頷いた。


春蘭「あまり自惚れるなよ? 北郷。」


それをつつくように春蘭が言った。


季衣「またまた~、春蘭様だってそのつもりのくせに~。」


春蘭「こ・・・、コラ、季衣!!」


一刀「はいはい、わかってるって。」


一刀がポンポンと春蘭の肩を叩いた。


蜀とは違い、魏の応援席には暖かい空気が流れていた。



一刀「あぁ、ちょっと、俺席外すわ。」


秋蘭「何処かへいくのか?」


一刀「おぅ、寂しがり屋さんに会いにいってくるわ。」


春蘭「そんなヤツ・・・、魏にいたか?」


一刀の言葉に春蘭が首を傾げた。


風「お兄さん、殺されないとは思いますけどぉ~、お気をつけて~。」


凛「さっきの一件でご立腹でしょう。」


桂花「あんた・・・・、なにかしたら呪い殺してやるから。」


一刀「こら桂花、怖いこと言うなっての。 ま、いってくるわ。」


霞「ま、ゆっくりしてき~。」


凪「お気をつけて。」


沙和「いってらっしゃいなの~。」


真桜「隊長!ウチの戦いちゃんとみててや!?」


一刀「おう、ちゃーんと見とくから心配すんな。」


そういうと振り返って、寂しがり屋のお姫様のいる所に一歩踏み出した。

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