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闘争本能  作者: たっちゃん(小さな畔)
11/16

一味違う

厳顔「あたた・・・・、沙和め、なかなかやるようになったわ。」


そういいながらスリキズをおった膝や肘をさすりながら厳顔が自陣で呟いた。


黄忠「桔梗、序盤は結構押されてたわねぇ~。」


クスクスと笑いながら黄忠が厳顔に言った。


厳顔「五月蝿いぞ、紫苑。 愛沙もいっていたが、今日の魏の皆は勢いが違うのでな。


    少し油断したわ。」


そう厳顔が言うと


黄忠「あらあら~、あの桔梗がそういうなんてね。意外だわ。」


黄忠が少し驚いたような顔で言った。


厳顔「ワシとて相手の力ぐらい認めるわ。」


厳顔が黄忠をキッとにらみながら言った。


黄忠「あらあら、怒っちゃった。ふふふ。」


口を手で隠すように黄忠が笑った。


厳顔「フンッ。紫苑よ、お前は明日秋蘭に一泡ふかされておれ。」


黄忠「あらあら・・・、そんなこというのねぇ~。」


厳顔の嫌味にそっけなく応える黄忠。


厳顔「えらく今日の紫苑は意地悪だのう。」


黄忠「うふふ・・、そういう日もたまにはあるわよ。」


厳顔「はぁ・・・。」


ため息混じりに厳顔がうなだれた。


厳顔「(しかし・・・、あまり武のなかった沙和があそこまで強くなっているのだ、凪との勝負


    危ういかもしれんのう・・・。)」


少し魏の勢いに押され気味の厳顔が心の中で呟いた。


そんな中、大会進行が早められていくのだった。


司会「それでは次の戦いに移りましょう。


    魏軍 楽進選手対呉軍 孫尚香選手、戦場へとお上がりください。」


-------------------------------------------------------------------


孫尚香「じゃ、皆、いってくるわね!」


そういうと、孫尚香がリングへと上がった。


雪蓮「シャオ~、まけるんじゃないわよ~!」


孫権「あまり無茶しないようにね、シャオ。」


周喩「どうかお怪我のないように、小蓮様。」


周泰「頑張ってください、小蓮様!」


甘寧「どうか無理のないように。」


陸遜「がんばってくださいねぇ~。」


呂蒙「が・・・、が・・・、頑張ってください!」


黄蓋「まけるでないぞ、小蓮。」



存在が忘れられがちな呉の皆の声援が送られたのだった・・・。



--------------------------------------------------------------------


凪「では、いってまいります。」


そういうと凪が皆に一礼して振り返り、リングの端に足を掛けた。


沙和「凪ちゃん、いってらっしゃいなの!」


真桜「まー、きばってき~。」


流琉「凪様、頑張ってください~。」


と、普通の(?)声援が送られる中異様な声援が送られた。


霞「凪~、シャオなんかに負けたら膝枕一年分やからな~。


   勝ったらご褒美で一日に負けたるで!」


凪大好きな霞が凪の戦いに対して支離滅裂な罰ゲームを提供した。


そんな霞に呆れながら一刀が霞の肩に手を置いて一言。


一刀「霞・・・・・、おまえなぁ・・・・。


               そ れ 俺 に 譲 っ て く れ。」


霞・真桜「なんでやねーん!!」


一刀「ぐはっ!?」


その一言に対し関西弁二人からの猛烈なツッコミが一刀を襲った。


一刀「ツッコミのキレがあがっている・・・・、なかなかやるな二人とも。」


なぜかツッコまれた一刀がおなかをさすりながら二人をほめた。


霞「ふふふ・・・、そやろそやろ~?

   このツッコミにはうちらの血と涙がつまっとるんやぁ。」


真桜「ですね~、姐さん!」


関西弁二人して笑いあって互いをほめあった。




少し離れた場所で


秋蘭「まったく・・・・、緊張感のかけらも無いな・・・・。」


あまりの緊張感の無さに秋蘭が呆れながら呟いた。


春蘭「まぁ、シャオ如きに負ける凪ではないだろうからな。」


季衣「確かに~、シャオはあんまり強くないですしね~。」


風「そこまでホントのこといったらシャオちゃんがかわいそうですよぅ~。」


凛「風・・・・、貴女こそ酷いとおもうのですが・・・・。」


桂花「ま、あんなおこちゃまに負けるのはそうそういないでしょう。


    真剣に応援する気なんてでないわよ・・・。」


そういう会話が魏の応援席が包んだ。



あーだこーだ言おうと、皆して酷いことを言ってるのに変わりは無かった・・・・・

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