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奴隷でもチートを目指す  作者: sterl
三章 新たな地での奴隷生活
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30話 目的地の話

「今日はここまでだ。とっとと寝るぞ」


 今日はここまでかー。月がきれいだなー。


「そういえばどこに向かってるんだ?」


「お、それもそうだな。どこ行くんだ?」


 おいカズラル、便乗するな。


「氷結山の東側にある凍土雪原だ」


「マジか!? 雪とか持ってって良いのか?」


 どうしたガンダルフ。らしくないぞ。


「もちろんだ。いくらでも食えばいい」


「うっしゃあ!」


「……」


 え、なに? その雪ってそんな良いもんなの? ライズまで笑顔だから怖いんだけど。


「その雪って特別な雪だったりするのか?」


 あ、カズラルに疑問を代弁された。


「あの雪はな、とにかく美味い! 俺も一度だけ凍土雪原の雪を食べた事があるんだが、あれは美味かった。あれよりも美味い雪が氷結山にあるんだから凄いよな。なんであんなに美味いんだ? あ、シロップをかけて食うとより美味くなるらしいぞ」


 なるほど、かき氷か。


「最近の研究で、氷結山の周囲に降る雪には魔力が含まれていることが解ったらしいぞ。魔境の近くだから納得できるな。で、その魔力があの雪の美味さを底上げしてるらしい。詳しくは知らねぇけどな」


 詳しくは知らないとか言っといて結構知ってるよな。


「へー、そんな雪があるのか。食ってみたいな」


 くそっ、カズラルと同意見だ。


「そういえば氷結山の雪を食ってみたいとか言ってたけど、食いには行けないのか?」


「SSランク魔境で生き残れると思うか? 気温が低すぎて魔物すら湧かない場所だぞ?」


 そ、そんなに恐ろしい場所なのか。

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