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奴隷でもチートを目指す  作者: sterl
三章 新たな地での奴隷生活
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23話 平穏

「また馬車か」


「馬車だな」


 この馬車も懐かしいな。一ヶ月振りか? まさか全く同じ馬車だとは。


「奴隷達も結局は全員連れてきたんだしな」


「一ヶ月前と何も変わらないな」


 あー、平穏だー。


「お、馬車が止まったな。飯か?」


「おいお前ら、飯だ。俺が食い終わったら出発するからな」


 奴隷王がパンと皿を全ての奴隷に配り、皿に魔法で水をそそいだ。


「本当に何も変わらないなー」


「そうだなー」


 間の抜けた話をしながら、ガンダルフは懐から取り出した毒々しい模様の果実をかじり、俺は懐から取り出した味噌味のバナナの皮をパンを裂いて挟み、かぶり付いた。


「前より美味いなー」


「味噌サイコー」


 味噌バナナの皮を挟んだパンを食べ終え、水を一口飲み、ホッと息をつく。


 ガンダルフも果実とパンを食べ終え、水を飲もうとし――、


「うわあっ」


「デジャブだなー」


 ――動き出した馬車の揺れで、皿に並々と注がれた水をその身に浴びた。

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