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奴隷でもチートを目指す  作者: sterl
二章 殺意とストレスは親友
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11話 新たな日常 仕事の採石

「もう大丈夫か?」


「あ、ああ。大丈夫だ」


 なら安心だ。


「ほれ、ツルハシ。拾ってきておいてやったぞ」


「ああ。ありがとう」


「じゃ、掘るか」


「……」


「? おーい、なんか色々上の空だけど大丈夫か?」


「ん? あ、ああ。大丈夫だ、問題ない」


「……? ま、大丈夫ならいいか。とっとと掘るぞ」


 ずいぶんと立派なフラグだったけど気にする必要ないだろう。きっと。


「おう。ここで魔銀石が採れたんだよな?」


「そうだぞ」


「だったら、あいつの支配から抜け出るためにも頑張るか」


「もちろんだ」


 そして殺すためにもな。



 ――20分後――



「魔鉱石は出てくるけど魔銀石は無くないか?」


「うーん? 昨日のはまぐれだったんかなぁ?」


 昨日は今までに溜まった全てのストレス込めて全力でツルハシ振ったら奥から転がり落ちてきたんだけど。


「おまけにここはダンジョンだから壁は再生するし。魔鉱石が2個採れただけでかなり良いんだろうけどさぁ」


「それにサソリとコウモリがうざい」


「それを片手間に倒すお前は強い」


 はぁ、魔銀石が出てこないだけでこんなにもストレス溜まるとは。一回全部発散するか。


「ちょっと危ないから離れてろ」


「危ないって、なにが?」


「セイヤァ!」


 ドカンという音と供に壁が砕け散る。いやー、砂煙のせいでよく見えないな。


「あっぶな。いきなり壁を崩すなよ」


「そう言うお前は冷静だな。とりあえず煙晴れるまで待ってみるか」


「それしか無いだろ」



 ――3分後――



「おい、あれなんだ?」


「あれって、魔銀石か?」


 あの石は昨日見た魔銀石と同じだしな。


「ちょっと取ってきてくれ」


「分かった」


 瓦礫の上って歩きづらいな。この瓦礫を作ったのは俺なんだけども。


『熟練度が一定に達しました。安全歩行を修得しました』


 お、いいねいいね。スキルはいくらあってもいいもんだからね。


 っと、気付いたら石の前にいた。これも魔銀石か? 見た目は同じだから多分そうだな。一応判別出来ないか訊いとくか。


「魔銀石は判別出来ないのか?」


「出来るぞ。ちょっと渡してくれ」


 渡すかぁ、瓦礫の上歩くのめんどいな。


「ほいっ」


「うおっと、投げんなよ」


 俺が投げた魔銀石は見事な曲線を描き、ガンダルフの手の中に収まった。ドヤァ。


『熟練度が一定に達しました。投擲を修得しました』


 通達が聞こえた直後、キィィィィンというような耳障りな音が響いた。


「間違いない。魔銀石だ」


「音が出ないようには出来ないのか?」


「無理だ」

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